強者の余裕

しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
 
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます
読了時間目安:22分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください


「くっあぁぁぁぁぁぁ…」

かっこよく登場した彼、闇の仮面は思ったり蹴った相手の頭が硬かったのかというか鎧なので硬いのは当然なのだが、硬かったみたいで足を抑えて痛みを和らいでいる。

「こ、これが闇の仮面…結構拍子抜けね…」

あまりの意外な行動にホシを押さえていた鎧の女が呆気に取られている。

「拍子抜けだかなんだか知らねぇがな、てめぇよくも俺の頭の鎧砕きやがったな!!!」

「いてて…はぁ〜いてぇ〜よし!もう治った!おい、そこのボロボロのお前大丈夫か?」

「いや話を聞けよ!!」

闇の仮面は敵よりも俺が無事か確認して来た。
俺はまだ動く首を縦に振った。

「すぐに楽になりたいだろうが、少し待ってろ〜こいつらあっという間に倒すから生きてろよ〜」

「ほぉ〜てめぇいきなり現れて随分と生意気な事を言うんだな。」

「まずはそこのヒーローの相方を離してもらうかな。」

「だから聞けよ!!」

闇の仮面は殴っていた男の事を無視しつつホシの方を指差した。

「へぇ〜あんたわかってないから言ってあげるけど一様数的有利は私達の方なんだよ?そんな中私をこの女の上から退かせれるかしら?」

「あーそれ、俺じゃなくて後ろの奴に言ってくれない?」

闇の仮面はホシを押さえている女性の鎧の後ろの方に指を差した。

俺からはよく見えるが恐らく女性の鎧は振り返らないと見えないだろう彼の姿は。

「ッ…!?いつの間に!!」

バコォン!!

「キャッ!?」

鎧の女性は棒の様な物で殴られホシの上から退かされ、そして彼の姿を見る。
二本ツノが生え仮面には黒い太陽のマーク長い棒を持って金色の長髪が風になびく。
彼の名前は

「光の仮面」

この街の象徴たる2人が今目の前にいる、さっきまで余裕があったのかケラケラと笑っていた敵達は今では何もせず静かにしている。

「鎧の中はやはりまだ純粋な女性の様だな。」

光の仮面はさっきの「キャッ」と言う声を軽くいじっているんだろう、鎧の女性は明らかに怒っている。

「てめぇ…この私に恥ずかしい思いをさせやがって…ズタボロにしてやる…」

「いいだろう、だがまずはこの子を退かせないといけないので少し待ってもらうぞ!
さて立てるかい?えーと確か流星ガールくんだったね?」

「は、はい…なんとか…」

ホシは光の仮面に支えられながらなんとか立ち上がった。
だけどその瞬間さっきまでいた鎧の女性が消えた。
俺は光の仮面にその事を伝えたかったが声を出す力すら出なかった。

スッ!!

バシ!!

さっきまで姿が見えなかった鎧の女性はいきなりホシに向かって腕を突き刺そうとしている姿で現れてそれを手を掴んで止めた光の仮面。
何がどうなっている。

「ば、馬鹿な!私のスピードに反応するなんて…」

「気は早いがまだまだ遅いな。」

「なぁ!あっちは始めたんだぜ!!こっちも始めようや!!なぁクソ仮面!!」

「たく言葉が悪いな、さっさとかかってこい。」

戦いが始まった。

「ヴォラ!!行くぞ!!」

鎧の男は闇の仮面に向かって殴りかかった。
だがその攻撃は軽々とかわされた。
そして続けてまた殴りかかりまたかわされた。

「くそ!ちょこまかと動きやがって!!」

鎧の男の攻撃はさらに続き何度も何度も殴りかかったが、全部かわされた。
だがかわされながら攻撃が地面や壁や物に当たった時人が殴ったとは思えないほど破壊された。
それは俺とホシが戦った鎧の奴よりも強い力で殴られている。
もしあの力で俺を殴っていたら俺は確実に生きてはいなかっただろう。

闇の仮面はかわし続ける。

だがそれが一番の正解だと思う。
もし受けたり手を掴んで止めたりしたとしても、受けきれなかったり、逆に掴まれて振り回されるのがオチだ。

「ハハハ!!どうした!!避けるので精一杯かぁ!!腰抜け野郎!!」

鎧の男は全く当たらないので恐らくは挑発して攻撃をして来たのをカウンターをして攻撃を当てるつもりなのだろう。

「ヴォラ!!」ブン!!

鎧の男の大振りに反応して闇の仮面は反撃に出た。

鎧の男の拳はもちろん闇の仮面には当たらずかわされ、しかも腕に沿って闇の仮面が持っている二本の剣が顔面に向けて振られそして顔面に命中した。

バキィン!!パラパラ…

「やっぱりおもちゃじゃ壊れるか。」

「ハッハッハッ…何だぁ今の攻撃は…舐めてんじゃあねぇぞ!!」

闇の仮面の攻撃は逆に煽る様になってしまい鎧の男は激怒してしまった。
鎧の男の怒りの攻撃が繰り出されるが…

「クソ!!」ブン!!

「クソォ!!」ブン!!

「クソ!!クソ!!クソッタレぇ!!」
ブン!!ブン!!ブン!!!

鎧の男の攻撃はさっきと変わらず全く当たらない。

だけどなんだか変な違和感がある。
なんと言えばいいかこのまま避け続けていいのかと言う感と言えばいいのか何かモヤモヤしたものが湧いてくる。
とにかく何か嫌な予感がする。

「ヴォラァァ!!」ドッカァン!!

鎧の男はいきなり地面に向けて強力なパンチを繰り出した。
恐らく「ほのうのパンチ」だと思うが、とんでない威力だ。
爆発音と共に地面は揺れ割れて闇の仮面は流石に距離を取った。

するとすかさず鎧の男は近くにある物、ゴミ箱、電柱、車、色々な物を闇の仮面に向かって投げつけ始めた。

「たく…子供みたいに物を投げやがって…」

闇の仮面は俺やホシ達に物が飛んで行かない様に避けながら少しずつ距離を近づけていった。

鎧の男は近づいてくる闇の仮面を近づけない様に物を投げ続ける。

闇の仮面はやれやれと呆れた仕草をしながら避け続けていたが。

ドン

いつの間にか壁に追いやられてしまっていた。

「あ、やべ。」

「そこだあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

鎧の男は「こうそくいどう」並の速さで近づきさっき地面にやった「ほのうのパンチ」を繰り出した。

ドッカァァァァァァァァン!!

鎧の男の拳の先は炎が燃え広がり体の芯まで響く爆発音が鳴り響いた。

「へっ、ざまぁみろ!!」

鎧の男は勝利を確信し壁にぶつけた拳をゆっくり戻す。
にやけた顔のまま煙で中々見えない闇の仮面の姿を見ようとしている。

殴った所の煙が晴れる。

そこには誰もいなかった。

鎧の男はにやけた顔から驚愕の顔に変わった。

そして声がした。

「いかれてるとは思ったが拳の感覚までいかれてるとはな、普通気づくだろ当たってないって。」

すると鎧の男が殴った場所から少し上、そこからいきなり両足が煙を纏いながら出てきた。

バキ!!

「グハァ!!」

闇の仮面は鎧の男が殴った少し上の壁に指をめり込ませて体を持ち上げてかわしたようだ。
闇の仮面の攻撃は鎧の男の顔面に直撃した。
鎧の男は顔を押さえて痛みに耐えている。

すると闇の仮面はつかさず鎧の男に近づき手を片方は腕に片方は下に広げた。
そしてその手を円を描く様に動かし段々円の中心に手が運ばれた。
手は中心に着いた時に拳が握られ。
そして鎧の男の胴体に合わせた。

一体何を…

ハッ!!

バッキャァァァァァァァァァン!!!

「グァァァァァァァァァァァ!!」

ドォォン!!

何が起きたのか全くわからないが…闇の仮面が声を上げるといきなり鎧の男が着ている鎧が砕けながら遠くに吹き飛んでいった。
一体何をしたんだ…?

「さて、コウの方は終わったかな。」

         ・

シュ!!

サッ!!

なんなのこいつ…

シュ!!

サッ!!

なんなのよ!!

シュ!!

サッ!!

なんで私の攻撃が当たらないのよ!!

「全く最近の武器は壊れやすいな、一発殴っただけで折れてしまった…そう思わないかい?」

奴は私の攻撃を軽々とかわしそして一人で余裕そうに喋っている。
私の攻撃のスピードは常に「こうそくいどう」でスピードを上げながら攻撃をしているって言うのにこの男はそれを華麗に踊りを踊っているかの様にかわしてしまう。

「クソ!!なんで当たらないんだよ!!」

「美人な女性が汚い言葉を使うのはどうだろう?貰い手がなくなってしまうぞ?」

「び、美人!?てやかましいわ!!あんたには関係ないでしょ!!それよりもどういうつもりよ!!反撃せずにかわすだけって!!」

「僕は女性には手を上げないつもりなのでね、諦めてもらうまでかわし続ける。」

「なめんなァァァァ!!」

私は怒りのままに攻撃を続けた。



「嘘でしょ…」

何がどうなっているのか…
私は光の仮面のおかげで助けられた、そして私の代わりに光の仮面は戦ってくれている。
だけどその戦い圧倒的過ぎると言っていいのか…
私達が一人倒すのに苦労した鎧の人をまるで子供と遊ぶかの様に戦っている。
私にはあの鎧の女の動きは全く見えない…
なのに何故あんなに軽々とかわせるのか…
強すぎる…

「ほーらほらこっちだよー」

「ふざけるな!!」

そしてさりげなく私を戦いに巻き込まない様に少しずつ離れて戦っている。

(なんなのよこいつ!!)

(これが光の仮面の強さなの…)

((強すぎる…))


ドゴォォォォォン!!

私達が光の仮面の強さに驚いている中、
いきなり闇の仮面がいる方からとんでもない音が響き渡った。

「どうやらあっちは終わったみたいね。」

「そうみたいだな、どっちが勝ったか、まぁ考えることもなく闇のが勝ったろ。」

「そうかしらあの筋肉バカが勝ったかもよ?」

「いいやそれはありえない、君達では俺と闇のには勝てないさ。」

「それはどうして?」

「簡単だ、君達はまだその鎧に慣れていないだろう?逆に俺達はその鎧については詳しく知っているし君達よりも強いという自信があるから。」

「そう、ならこれならどうかしら。」

そう言うと鎧の女の足に付いている技マシンが激しく回りだした。

「これだけは使いたくはなかったけど…貴方が悪いのよ?」

シュ

「なに!?」サッ!

バッサァァァァァァァァァァァァ

「チッ…カスッただけか。」

光の仮面の仮面に軽く引っ掛けた跡が出来ている。
見えなかったけど、わかる、さっきまでのと全然スピードが違う。

「今度は連続で行くから、そろそろ本気出さないと…やられちゃうよ!!!!」
ダッ!!

鎧の女のスピードはもう手に負えないほど速くなっていて光の仮面もギリギリかわしてはいるが何度かカスってはいる様だ。

「アハハハ!!どうだい!こうそくいどうと私自身の最大のスピードを足したこの速さ!!見えないでしょ!!わからないでしょ!!これを使いたくなかった理由は相手が手も足も出せなくなってつまらない勝ち方になるから使いたくなかったけど、あんたが悪いんだからね!!」

次々と目に追えないスピードで攻撃を仕掛けてくる鎧の女。
光の仮面はギリギリかわし続ける。
やっぱり流石の光の仮面でもこのスピードは対応できないみたいだ。

「さぁ!!これでお終いよ!!」

鎧の女は光の仮面にトドメを刺しに行った!!

スッ!

「!?」

ザサァァァァァァァァ

トドメを刺しに行った瞬間光の仮面は鎧の女が来る方向に手の先を向けた。
それに驚いた鎧の女はすぐ様に止まりじっと光の仮面を見ていた。

「ま、まぐれよ!!次こそ!!」バッ!!

今度は鎧の女はランダム的な動きを混ぜながらながら動き何処から来るかわからないようにしている。
撹乱作戦の様だ。
これは流石に光の仮面もやばいのではとすぐ思ったがそんな心配はいらなかった。

スッ

「な!?くそ!!」バッ!!

スッ

「くそ!!」バッ!!

スッ

「そんなありえない!!」

鎧の女は何度も光の仮面に攻撃を仕掛けるが来る方向来る方向全てに手の先を向けられている。
光の仮面は彼女の動きが全て見えている様だ。

「クソ!!クソォ!!」

鎧の女は諦めずに何度も何度もチャレンジするがその度に同じ結果となって終わってしまう。
次第に彼女の体力がなくなったのか私でも見えるスピードになって来た。

「ハァ…ハァ…ハァ…」

「もう諦めろ、君では俺には勝てない。」

「どうして…ハァ…ハァ…どうして私の動きが見えるのよ…私の脚は遅くないはずなのに…」

「確かに君は速い、だけどまだ遅いんだ。」

「何を言って…」

「戦った相手の経験の差ってやつだな、俺は君より速い奴を相手にした事がある。」

「私より速い…」

「そいつの速さは目では絶対追いつけないし音を置いてくぐらい速い奴だった、だが君の速さはまだ目で追いつくし足音を聞けば何処から来るか分かる。」

「なら何故反撃をしなかったの!!何故私に攻撃をしなかった!!」

「君は小さな子供が殴りかかっても反撃するのか?」

「な…」

鎧の女は呆然としていたが段々悔しくなったのか握られた手からは血が出ていた。
そしてそのまま彼女はその場から消えて行った。

「少し悪い事をしたのかもしれないな。」

        ・

「おーい!コ…こほん、光の〜そっちは終わったかぁ〜?」

「あぁ、終わったよ!さてえ〜と確か流星ガールさんだったよね?立てるかい?」

「え、えぇ…何とか立てます、私よりリュウを早く手当てしてください。」

ホシの奴…自分だって怪我してるくせに…また俺を優先して…

「この流星ボーイの手当ては俺達だけじゃ無理だ、早く病院に連れて行かないとな他の奴や君達のポケモンも一緒に。」

「他に動ける奴はいないか?俺と闇のでは全員は運べない。」

「わかりません…ムーやエン、ネムーもあいつらにやられちゃって…多分他のヒーロー達ももう…」

情け無い話だ…この街を守るためにあるヒーローが全員やられてしまっているなんて…

「人が足りないな…人…あれ?何か忘れている様な…」

「お前ら!!そこを一歩も動くなよ!!」

そう言えば忘れていた銃火器をつけている鎧を着ているのがいることに。
そいつはあのバカ力の鎧の奴が連れていた逃げ遅れた女性達の一人を捕まえて腕の銃らしき物を突きつけている。
そしてその後ろでは鎧を着ていない敵が残りの女性に銃を突きつけている。

「そうだった、まだ残ってる奴いるんだった…」

「あの二人の印象が強くて忘れていたな。」

「いいか!そこを一歩でも動いてみろ!!人質がどうなっても知らねぇからな!!」

まずい、これでは闇の仮面も光の仮面も戦う事ができない。
このままでは奴らの言いなりになるしかなくなってしまう。

「たく、わかったわかった、手を上げるからその銃火器を人質に向けるな。」

「うるさい!!いいからそこを動くなよ!!絶対動くなよ!!」

何やら焦っているかの様に要求する銃火器の鎧、恐らく先程の戦いで圧倒的力差を見せつせられて恐れているのだろう闇の仮面と光の仮面を。

「クソ!こんなの聞いてないぞ!!この鎧があれば必ず勝てるって言っていたのにどうなっているんだよ!!」

「なに、貴様誰にその話を聞いた?」

「動くなって言ってるだろ!!この人質がどうなっても…」

「サナ?」

「な、何だぁ!?」

銃火器の鎧が人質にしていた人がいつの間にか何処から出たのかサーナイトに変わっていた。

「サーナイ!?お前何やってんだよ!!」

闇の仮面が動揺している。
まさかあのサーナイトは彼のポケモンなのだろうか。

「何で…何でサーナイトに入れ替わってる!!どうなってるんだよ!!チクショ…」

ドォォン!!

大きな音と共に空から銃火器の鎧の背後に現れた赤いポケモン、バシャーモだ。
銃火器の鎧はそのポケモンが発する殺気で後ろを中々振り返れないでいる。
だが見ずにはいられない、銃火器の鎧はゆっくり後ろを振り返った。
そしてやっぱり後悔した、そのポケモンの目を見て恐怖で体を震わせ今から何をされるのか分からず叫びそうになっていた。

銃火器の鎧の腕からサーナイトが離れた。
その瞬間銃火器の鎧はアゴに拳を当てられとても高く高く殴り上げられた。
そして銃火器の鎧の後ろにいた銃を持っていた奴らはバシャーモに銃を向けるが向けた瞬間とても速い何かの攻撃をくらって次々と倒れていった。
最後に銃火器の鎧が地面に落ちる瞬間速い何かが銃火器の鎧に向かって行き。
銃火器の鎧はその速い何かの攻撃により鎧が砕けて地面に叩きつけられ、その後ろにいた鎧を着ていない者たちもバタバタと倒れって行った。
そしてその速い何かは攻撃が終わった後分かった。
キリキザンだ。

「バシャーモ!キリキザン!お前たちやりすぎだ!!やっちまってねぇだろうな…」

「バシャ、バシャ。」

「キリキ、キリ。」

「手加減はしたって…まぁまだ生きているみたいだし…こいつら縛り上げて置いとくか。」

今不思議な物を見た、闇の仮面がポケモンと話した。
熟練トレーナーならポケモンとの意思疎通が出来る様になるというのは聞いたことあるしパートナーポケモンと長くいれば俺だってポケモンが何を言いたいのかは大体分かるだがそんなもんじゃ無い人と人が話す様な自然な会話をしていた。

「あ、そうだった、なぁそこの何とかガールさん。」

「え?あ、はい?何ですか?」

「緑髪で短髪、ちょっと胸が寂しい女性みてない?スミレて名前なんだけど。」

「ス、スミレさん?スミレさんならもう避難場所に向かわせたのでそこにいると思います…」

「さっき見に行ったが、いなかったぞ?」

「え!?そんな訳が…あの時確かに…」

「仕方がないスミレに関しては後で俺と光のが手分けして探す、ただもう一個聞いていいか?この機械何とか直せないかな?実はスミレとは他にポケモンも探していてこの機械で何処にいるかとかすぐに分かるはずなんだけど…何か変で…あっちこっちにいるみたいな表示になってるんだよね…」

闇の仮面は俺を担ぎながらホシにその機械を見せた。

「こ、これは…うちの監視室の機械の小型版じゃないですか!!どうしてこんな物が…」

「え、何それ?」

「多分あっちこっちに表示されているのは普段使ってる設定が悪いんだと思います、だからここをこうしてこうすれば…」

ピッピ!!

「ほら!出来ました!多分この街の他の発信機が邪魔してたみたいでそれを色々したら闇の仮面のポケモン達が表示される様になりましたよ。」

「マジで!うわぁ!ありがとう!!」

闇の仮面はとても嬉しいのかホシに握手して頭を何度も下げたり上げたりしている。
ホシはとても照れている。

「ん?少し待て、その機械はこの街の発信機も表示するんだよな?」

「え、はい、そうですよ?」

「ならスミレさんの発信機をその機械で探さ闇の仮面はせればすぐ見つかるんじゃないか?」

「あ、そうかスミレもこの街の入った時に発信機貰ってたな!!でも…番号はしらねぇぞ…」

「スミレさんの番号ならアコちゃんが教えてくれていたので知っています!!」

「本当か!?何度も助かるよ!!」

闇の仮面は担いでいた俺を近くの壁に下ろしてホシの方に駆け寄って行った。

俺はこの時少し不安が出来ていた。
一方的な願いではあるが、このまま闇の仮面と光の仮面はそのスミレと言う人を探しに行くのではないかと。
この街にはさっきの化け物みたいな鎧がまだいっぱいいる、だけどもう動けるのは光の仮面のと闇の仮面しかいない…

「出ました!スミレさんがいる場所は…え、どうして美術館に…」

「美術館だな!ありがとう!行くぞ!光の!」

「ぢょ…ぢょっと…まっで…」

俺は何とか声を出して去って行こうとする二人を止めた。

「だのむ…この街を…街のみんなを…ずぐって…ぐれ…」

「リュウ!声を出しちゃダメよ!」

「お願いだ…たずげでぐれ…」

上手く話せていないが精一杯俺なりに二人に頼んだ。

「悪いがその頼みは聞けない。」

「なに?…」

「俺はこの街を街の住人を守る義理もないしこの街を守りたいとも思っていない、前回も今回も仲間を助けたくて悪者を倒してるだけだ。」

「ぞんな…ガハ!!」

「リュウ!!」

もう終わりだ…
戦える人がいなければ俺達より強い者もいない…
この街を街の人達を守る手段がもう一個も思いつかない…

闇の仮面達に協力をしてもらえない事に絶望している俺の姿を見かねてか、光の仮面が話しかけてきた。

「もうこの街を守る手段が無いって思っているのでは無いか?」

「…」

「まぁ、君達より強くなる武装をしたのがいっぱいいるから絶望するのはわかるが、もう少し考えてごらん、本当に君達より強い者がいないのかってね。」

光の仮面はそう言うと何かのジェスチャーをしだした。
何というかツノが生えていてそのツノで攻撃しているようなジェスチャーさらにはまるでアイドルを応援している人のジェスチャー。
まさかあの人の事を言っているのだろうか…

この街で一番強いあの人、でもあの人は今この街にいない…
やっぱり手段なんて無い…

「ほらこれ聞いてごらん。」

光の仮面に渡されたのは敵が使っていたトランシーバーだ。
俺はそのトランシーバーから聞こえる声を聞いた。

『こちらDチーム!!鎧部隊が同じく鎧を着た大男によって全滅!!至急増援を願う!!』

『こちらSチーム!!あの鎧野郎を何とかしてくれ!!こちらの攻撃が全く効かないんだ!!』

『こちらGチーム!!至急増援を!!こちらはもう壊滅…何だって?何が来るって…うわぁぁぁぁ!!!』

そんな何でどうしてここにいるんだ。

「それだけじゃ無いさ。」

『こちらFチーム!!謎のゾロアークの仮面をつけたヒーローに苦戦!!それに加えてルカリオとハッサムがこちらの鎧部隊を全員倒しやがった!!援護を求む!!』

他に戦っている奴がいるのか、一体誰だ…
それよりもどうしてあの人が…
この街で一番強いヒーロー
ライノがいるんだ。

いやそんなのはどうでもいい!
これで手段が無いなんて事は無くなった!!
この街は街の人達をまだ助けることができる!
なら俺がやる事は一つしかない!

「ボシ…まだ…戦える奴を…増援に行かせろ…」

「え、でももう戦えるヒーローは…」

「少しでもいい…体が動くやつを集めるんだ…」

「う、うんわかった!」

「なら俺達はもういらないな、行くぞ!光!」

「光の!のをつけろ!のを!」

闇の仮面と光の仮面はポケモン達を連れてこの場を去って行く。
正直闇の仮面の考えに色々と言いたいこともあるし闇の仮面だけではなく光の仮面二人に対しても言いたい事はあるが…
今は去って行く二人の背中を見ながら声には出せないが感謝の言葉を送ろう。

「ありがとう。」

続く

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想

感想の読み込みに失敗しました。

 この作品は感想が書かれていません。