No.22 † 本人の知らぬところで †

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フィリア地方・ポケモン協会

協会役員A:「今回、皆に集まってもらったのは他でもない。このフィリアにポケモンスタジアムを建設する件についてなのだが……」
協会役員B:「スタジアムに参加するための資格の制度をどのようにするかというお話しでしたね。」
協会役員C:「もう無難に、他の地方のようにジムを8つ造り、ジムバッジを8つ集めるで良いのでは?」
協会役員D:「それか、アローラ地方の島巡りのような手段もあります。こちらはこの地方の東西南北の最端、神殿のある各町に島キング・島クイーンのような精鋭を配置すればよろしいかと。」
協会役員A:「ふむ……なるほど。」
協会役員C:「確かに。8人の代表を選ぶところを、4人まで減らすことができるトコロは利点だと思います。しかし、アローラは各島ごとに分かれていますが、フィリアは陸続きで行きたい場所に行くことができます。制度を島巡り形式にするとして、各最端の代表となる者を選ぶ際は慎重に行いませんと……」
協会役員B:「そうですね。あまり強すぎては、参加者が代表に全然勝てないという事態が起こりそうですし……逆に弱すぎては、参加者が容易に突破して、スタジアム会場に資格を得た参加者が溢れかえることになるでしょうね。」
協会役員D:「その辺りは本格的にプロジェクトが始動する少し前に、改めて話し合いの場を設けて、期限を設けたり、巡る順番を考えたり等して随時対応していきましょう。」
協会役員A:「うむ、そうだな。よしっ!参加資格の制度に関しては島巡り形式ということで……決定で宜しいかな?」
協会役員B・C:「「異議無しです!」」
協会役員A:「これで1つ決定事項ができて良かった。では次に、その各最端の町に配置する代表ポケモントレーナーの件についてだが……」
協会役員B:「はいっ!私に1人、推薦したいがいます。」
協会役員A:「ほう?何処のどなたかな?」
協会役員B:「何処の……と訊かれますと、確か現時点では家を持っていなかったハズですが、現在ポケモントレーナーとしてこのフィリア地方を旅している女の子が居りまして……」
協会役員C:「大丈夫なのですか?その子。家が無いって……そもそも、本当にフィリア地方の人なのですか?他国からの旅行客なのでは?」
協会役員B:「いえ、出自に関しては確かハイルドベルグだったはず……それに、その子は各神殿の壁画に書かれた、我々ですら理解のできないあの古國語を理解し、正確な意味で伝えることができる……と、繁栄の神殿と旱魃の神殿を管理されている代表の方々からの報告も上がっています。」
協会役員C:「ほぅ!あの古國語を正確な意味で理解されているのですか。」
協会役員D:「もしかして、リュベルで多発していたポケモン窃盗事件を解決したり、サルスーラで復活したグラードンの進行を食い止めてくださった方々のうちの1人ですか?」
協会役員B:「はい。他にも、ダストダス達が居座っていた沼地の件に助言をくださっています。」
協会役員A:「なるほど……そこまでの実績があるのなら、文句の付けようが無いな。よしっ!代表の1人はその子にしよう。異議のある者は?」
協会役員C・D「「異議無しです!」」
協会役員A:「ならば有力者1人は決定という事で。ただ、その子は確か家が無いのだったな?連絡はどう取れば……?」
協会役員B:「まだ本格的に始動するまで時間がありますし、今度、その子から連絡が来ましたら私の方から伝えておきます。」
協会役員A:「そうか。宜しく頼む。では、この調子で他の3名も決めていこう。」
協会役員B・C・D:「「「はいっ!」」」

◇◆◇◆

フィリア地方西方の町・『 セルレット 』
この町辺りまでは草木生い茂り、木々が生えている緑溢れる街道が多かったが、この町から最西端の町までは一応草原もあるが、荒野の割合が多くなっているため
モンスターボールや傷薬系のアイテムの他に、水や食料など生きていくために必要な物をしっかり買い込むポケモントレーナーで四六時中賑わっている。

セルレット・ポケモンセンター

アーシェ:「ん~……」
サモン:「アーシェさん、どうしたんだい?テーブルの上にモンスターボールを出して……」
フクス:「その6つのモンスターボールにアーシェさんのポケモン達が入ってるんですよね?」
アーシェ:「ん?あぁ……まだ先の話なんだけどさ、もし……私が7匹、8匹とポケモンをゲットするようなことがあれば、ポケモン預かりシステムっていうのを利用しなきゃいけねぇんだなって思って……」
フクス:「?利用すれば良いじゃないですか?」
アーシェ:「大丈夫なのか?確か、このシステムを作った奴って、ポケモンと合体とかいう珍妙なことをするような奴だろ?」
サモン:「いや、それは不運な事故というか……しかも、その人の管轄はカントー地方とジョウト地方だけで、他の地方ではそれぞれ独自の団体や個人で管理してたんじゃないかな?」
アーシェ:「そうなのか?」
フクス:「もしかしたら、このフィリアの何処かの町に、この預かりシステムを管理・運営している人が居るかもしれませんね。」
アーシェ:「そっか。でもなぁ……」
フクス:「まだ何か?」
アーシェ:「私がパソコンを弄った瞬間、変なエラーが発生して……預けようとした私のポケモンが何かワケのわかんねぇ処に迷い込んだりしないか?」
サモン:「いや、無いでしょ……そんなこと。もっと現代科学を信用したらどうだい?」
フクス:「そうですよ。各地で『 科学の力ってスゲー! 』って叫んでいる人が1人は必ず居るみたいですし……慣れればアーシェさんもそう叫ぶ1人になりますよ。」
アーシェ:「そんな日が本当に来るのかな?最近、ようやくライブキャスターの使い方を理解してきたところなのに………あっ、そうだ。せっかくだし、フクスとサモンの連絡先を教えてくれねぇか?」
サモン:「ボク達の連絡先を?」
アーシェ:「あぁ。今は一緒に旅してるけどさ、この先別れちまった後も連絡を取り合いたい……いや、気軽に画面越しだけど会話できたらなぁ……って。」
フクス:「アーシェさんって、意外と寂しがり屋さん?」
アーシェ:「えっ!?いや、そんな……うっ、どうなんだろう?もしかしたら、そうなのかもしれない……」
フクス:「ふふっ、ごめんなさい。連絡先ですね?えぇ、もちろん構いませんよ。」
サモン:「そうだね。ボクの連絡先も教えておくよ。」
アーシェ:「あぁ。ありがとう、2人共。」ニコッ

私は教えてもらったフクスとサモンの連絡先をライブキャスターに入力した。
確か……1度に4人同時に画面通話できるんだっけ?
ティア・コルボー・フクス・サモンと同時に画面通話……ふふっ、実現できたら楽しそうだ。

アーシェ:「あっ、そうだ。もう1つ連絡先を登録しておかないと……」
フクス:「アーシェさん、まだ御知り合いが居るんですか?」
アーシェ:「知り合い……う~ん……まぁ、知り合いになるのかな?以前、ちょっとこのフィリアのポケモン協会の人と出会って……」

私はヴァン神父の葬儀の後に出会ったポケモン協会の役員さんから受け取った連絡先を登録した。

フクス:「ほぅ……アーシェさんの背後には、なかなか強力なパトロンが存在しているのですね。」
アーシェ:「そういう言い方はあんまり好きじゃねぇな。まぁ……協会の方とは、私が本当に本気で困った時にしか連絡を取るつもりはねぇよ。」

まぁ、そんなことはそうそう無いだろうけどな。

サモン:「…………」
アーシェ:「どうした?サモン。」
サモン:「え?あぁ、うん……ちょっとお役所勤めで……ね。」
アーシェ:「?」

何か遭ったんだろうけど、あんまり深堀りするのも失礼だよな……うん。この話はここまでにしよう。

サモン:「とりあえず、アーシェさんは少しパソコンに触っておいた方がいいんじゃないかな?せっかく、ポケモンセンターに居るんだし。」
フクス:「アーシェさんが7匹目のポケモンを捕まえてからでも良いような気もしますが、遅かれ早かれ通る道ですしね。練習をしておいて損をするなんてことはないでしょう。」
アーシェ:「それはそうかもしれねぇけど……旅仲間が意外とスパルタで、お姉さん泣きそうだ。」

言うが早いか私達はポケモンセンターのロビーに移動し、2人の密着指導の下、ポケモンセンターに備え付けのパソコンで預かりシステムを起動する授業を夕食前まで行うことになった。

今はまだゲットしたポケモン達全員を連れて歩けている状態だけど、そのうち誰かを預けないといけなくなるんだよな……
先の事とはいえ、やっぱり今のウチからその辺の事はちゃんと考えておこうと思う。

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