ファインディング・コイ 後編

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読了時間目安:4分
 傷だらけになって倒れたコイキングだが、突然その体が光に包まれた。他のポケモンが戸惑っている中で、コイキングの体がどんどん大きくなり、最終的にその姿は約6mまで成長した。

 「ギャラドスに進化しましたね!これなら他のポケモンにも負けません!」

 「うん!これならヒンバスを上流まで連れていけるね」

 劇的な展開に熱くなる僕とシーちゃん。
 他のポケモンが凶悪な顔と大きな姿に怯んでいる隙に、ギャラドスは意識不明のヒンバスを連れて、一気に上流まで上った。上流の川は水が透き通っていて、今までで最高の美麗な映像が流れていた。
 そんな中でギャラドスは、ヒンバスが住んでいた湖の場所を聞こうとするが、皆怖がって散り散りに逃げていく。なぜ逃げるのか理解できないまま、結局ギャラドスは湖の場所を知っているナマズンに、ヒンバスを託すことにした。
 その後ギャラドスは、大き過ぎる体長で川のポケモンに迷惑をかけてしまうことを恐れて、数日かけて海へ移動することにした。今まで一緒に暮らしていたポケモン達とも別れて、複雑な気持ちでギャラドスは海での生活を始めた。

 …それから月日が流れて、ギャラドスは海のギャングと勝手に呼ばれるようになり、無駄に力も強くなって誰も近づこうとしません。しかし一匹だけ、ギャラドスにとても懐いているポケモンがいた。
 そのポケモンは、とある湖からやってきたというミロカロスだった。彼女はその美しさで、一瞬にして海のアイドルとなったが、ギャラドスと一緒にいる様子を心配されたりしていた。
 そんなミロカロスに対して、ギャラドスはどうして自分なんかと一緒にいるのかを聞く。顔もこんなに凶悪で、力も強いから傷つけてしまうかもしれないと、不安そうに言うギャラドス。
 そんな質問にミロカロスはこう答えた。私を全身全霊で助けてくれた優しいポケモンだから、見た目なんか関係ない。進化して姿が変わろうとも、私はあなたを追い求めて湖を出ることにしたんです、と。
 そこでようやく、ミロカロスがあの時助けたヒンバスだと気づいたギャラドス。二人は昔のことを思い出しながら、夕陽が沈む背景の中で寄り添う。
 こうして二人は幸せになりましたとさ…めでたしめでたし。

 エンディングロールが流れて、僕たちは思わず拍手していた。

 「とても良い作品でしたね。最後に二人が結ばれて本当に良かったです…」

 「ううっ、本当に良かった…ぐすっ。ちょっとごめん、涙が止まらなくて…ひぐっ」

 シーちゃんが少し泣いているのに対して、僕はどんどん目から涙が流れてくる。昔から泣き虫だった影響なのか、涙腺がゆるくなっているのかもしれない。
 僕は涙でビチョビチョになった顔を洗うために、洗面所へ向かった。その一方で、リビングに残されたシーちゃんは…

 「いつまでも相手を想い続けることって大事ですよね…。私もこの二人みたいに、いつかレオンくんと…ぽっ//」

 恥ずかしそうに顔を赤らめながら、シーちゃんはDVDを取り出した。

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