怪盗団の現状

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 酒場の騒動を仲裁した俺とファントムは、酒場の店長にお礼として食事をごちそうになった。美味しい料理や飲み物をいっぱい頂き、この店の常連のポケモン達とも、楽しい話で盛り上がった。
 そして帰る頃には、既に外は真っ暗になっていて、俺とファントムは急いでアジトに戻ることにした。

 「…随分遅かったわね。何か問題でもあったのかしら?」

 腕を組みながら会議室で待っていた、副隊長のアイシー。いつもより目がつり上がっているから、やっぱり怒ってるよな。

 「まあちょっとな…金融屋の下っ端と揉めたんだけど、ゴロンダが解決してくれたよ。シャドウさんがいない間に、少しずつ下層のポケモン達の信頼を獲得してるっぽいな」

 「なるほどね…やっぱりゴロンダが、下層の新しい支配者になろうとしてるのね。不本意だけど、今は静かに様子を見ておきましょう。
 二人ともお疲れ様。今日はもう部屋に戻って休みなさい」

 報告を終えた俺は、自分の部屋に戻ることにした。
 初日だったせいなのか、想像してたよりも簡単な仕事だったな。酒場で美味しいものも食べれたし、案外ここでの生活も悪くないかもしれない。
 充実感と満腹感に浸りながら、俺は床に敷いた布地のベッドで眠りにつく。


 そして数時間後、何故か真夜中の時間に起きてしまった俺は、アジト内を散歩することにした。やっぱり他のポケモンはもう寝てるだろうし、出歩いても問題ないだろう。
 そう思っていたが、会議室の明かりがついていた。俺は中に誰かいるか確認するために、ドアに耳を近づけた。

 「…でも、正直私はこのまま黙って見てるつもりはないわ。下層の治安をここまで改善させたのは、シャドウさんと私達だし、アイツが新しい支配者になるのを認めるわけにはいかない!」

 「まあ気持ちは分からんでもないけどよ、今俺達がやらなきゃいけないのは別のことだろ?しばらくは様子見で良いんじゃないか?」

 会話の内容や声からして、おそらく副隊長のアイシーさんとファントムか。多分さっき報告した、金融屋のゴロンダさんについて話しているようだ。

 「もちろんそれは分かってるわ。でもこのままアイツを放っておいたら、シャドウさんの居場所すらも奪われるんじゃないかって思って…私の杞憂だといいんだけど」

 「まあいざって時は、戻ってきたシャドウが何とかするだろ。とにかく今は、アイツの救出に専念しよう。もうすぐ探検隊本部の情報も手に入るしな」

 …ちょっと待て。シャドウさんの救出?どういうことだ?
 不在とは聞いてたけど、まさか捕まってるのか?しかも探検隊本部に?そんなの初めて聞いたけど…。
 もしかして新しく隊員を増やしたり、昔と比べて勢力が衰えてるのも、それが影響してるのかもしれない。
 今後の怪盗団がどうなっていくのか…。不安を抱きつつ俺は部屋に戻って眠りについた。

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