考えられる事は幾つもありまして

しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
 
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます
読了時間目安:19分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

昨日から新年度。
程々に自分の事第一でやっていけば大丈夫かなとは思います。
ポケモンセンターへと帰ってきた僕達はすぐにバンギラス達と合流。明るい内に帰宅しようと言う事で直ぐにポケモンセンターを出た。勿論アキは重傷な為入院です。でも警察官が1人は入り口に待機してくれているみたいだし、家に居るよりは幾分かは安心出来るだろう。僕は車へと戻ると急いでエンジンを掛けギアをDに入れる。太陽はいつの間にか地平線の下へと沈んでいき、それに合わせるように町は既に帰宅ラッシュ。運悪くそれに巻き込まれてしまったが、何時もの+30分程度で家に帰り着くことは出来たのでまぁ許容範囲かなと考える(情報量過多)

「さてと・・・ここから気を付けないとね。ゾロアもルギアも気を付けて・・・ついさっきもあんな事があったばっかりだし、もしかしたらって事もあり得るから何かあるかもしれないっていうかもしれない行動を行って・・・・。」

ル『車から見える範囲では大丈夫・・・多分・・・じゃあ親方行こう。おいらは運転席の後ろのドアから降りようっと。』

僕は車のエンジンを切るとゾロアを肩に乗せ車から降りる。ルギアも運転席側の後部ドアから降り僕と離れないようにぴったりとくっつきながらアパートの階段前まで移動した。周りの今日何も知らない人からするとなんだこの人状態だけど、今の僕はこうするしか危険を回避する方法が無いのです。郵便受けには特に何も入ってないみたいだな・・・郵便が入っていると急に不審物じゃないかと不安になるけど、ないとなるとちょっと寂しいのは何故なのでしょうか。っと言う話は置いといて、僕達は慎重に且つ静かに階段を上っていく。そして無事に部屋の前に着くと、鍵が掛っているのを確認した後に部屋の中へと入る。部屋の中は電気を点けてこなかった事もあって真っ暗。もしこの中に敵が潜んでいたらもう大変な事になりかねない・・・僕は電気を点けて部屋の中へと入る。よし・・・特に何も居ないようだな。

「なんで自宅に入るだけでこんなにも厳重に何重チェックしないといけないのよ・・・ちゃんとドアも窓も閉まってたし、ちょっと気にしすぎなのかなぁ・・・。明日から暫くはどうせ消える有給使う事にして家の防犯グッズでも買いに行かないといけないかな。」

ゾ『でも安全には安全を重なり合わせないと。それにチェックするだけならまだ簡単な事だと思うぞ?』

「それもそうか。じゃあ今日のご飯は何にしますかねぇ・・・。」




僕達は取り敢えず冷蔵庫の中にあったあり合わせの物で夕食をぱーっと作るとそれを食べながら今日までにあった事を整理する。まずは何故ハクリューばかりが狙われたのか・・・そもそもハクリューは珍しいと言ったら珍しいポケモンに入るけどそこまでレアポケって感じでは無い筈・・・痛!なんで急に尻尾で叩くかなぁ~・・・そもそもレアポケを狙うだけならばバンギラスとかだって結構レアな分類に入ると思うんだけどなぁ~・・痛!!だからなんで尻尾で叩くかね!!

ハ『あっ、トオルさんには何も恨みも怒りも無いけどなんかちょっとその言動にムカついただけ。それにレアポケモンだからああいう目に遭わせたって言うならあの組織絶対に許さないね。そんな事よりももっと大事な事が・・・・・・・バンギラスよりも僕の方が絶対にレアさでは勝ってる!!・・・・そもそもどういう理由でどういう理屈で僕をさらったのか・・・そこが分からないとどうしようもない気がするね・・・。』

バ『どういう所で意地張ってるんだかこのハクリューは。それよりもハクリューが何か他の人とかから見て羨ましいと思うもの持ってるかねぇ・・・じゃないとあの組織も1度とならず2度も襲ってくるかなぁ。ハクリューが何か持ってる・・・っと言っても特に思い当たる節も無いし、これはもう襲ってきた本人から聞くのが一番良いけどね。かと言ってあの組織の中に入ってるスパイと連絡すら取れないし。』

「スパイってね・・・ん??そういえばあの元人間リザ―ドンはどうしたんだ??あの椎葉での騒動の時に一目散に逃げられて以来全く連絡が来てないぞ?あいつならば物知りだし情報屋みたいな事やってるし何か知ってそうな知って無さそうな感じはするんだけどね・・・食べ終わった後にちょっと連絡してみるか。」

ハクリューが狙われる原因は結局分からなかったので、半ば無理矢理次の話題に移行する事にした。次の話題は例の組織をどう対処するかである。まぁ例の組織と言ってはいるけど現に僕が働いている会社の上司に値する人達なんだけどね・・・それだけに今後の事も考えるとアクションを起こしにくいと言うかなんと言うか。ほら、何かしたら会社都合で辞めさせられたりね?仕事が無くなるとこんだけの人数食べて行くのは中々の至難の業・・・だからどう対処すれば良いのかねぇ。

バ『毅然とした態度で対処すれば良いんじゃない?あっちだって酷い目に遭わせてきたんだからこっちだって1回や2回位(ピー)な事しても罰は当たらないでしょ?』

ハ『バンギラスってこういう時にちょっと中の部分が出てくるよね・・・流石悪タイプ・・・そしてキレると山を崩すポケモン・・・国交省も大変よね。』

バ『なんか言った?』

ハ『いえ何も。それかあの組織を根本的に潰すにはやっぱりあの女とその一味を叩きつぶすしかないのかな?でもなんかおかしいんだよね~。なんでこんなにいっぱい人が居るのにトオルさんだけを狙ってくるのか・・・そこら辺も突き詰めていかないと。ん?もしかして、また影で操っている奴が居るとか?そもそも地下にあんな研究所があるなんておかしいし、もしかしてあいつらも洗脳済みって感じだったりするとか?そう考えると前に会ったあのザシアンだっけ?になった女がまた何か企んでこんな事し出したりとかじゃないよね??』

「それは・・・考えられなくも無いけど、まずあのザシアンになった女は起訴されて執行猶予・・・ついてるから何食わぬ顔で普通に生活しているけど、流石にそのリスクを冒してまで僕達に嫌がらせしてこないでしょ・・・っと思いたいところだけど、自分がやると執行猶予取り消しだから第三者を洗脳してこんな事を?・・・でもそこまでは行かないでしょ。そもそも今まで会った洗脳された人は全員がポケモンになっているし、仮にそのザシアンの女がやったと言うなら・・・何となく繋がる部分はあるな。」

ハ『ほらやっぱりそうだった。やっぱりあの女がトオルさんのあの女の事を忘れられずに第三者を使って僕達に嫌がらせとか攻撃を仕掛けてきたんだよ!滅茶苦茶辻褄あってるじゃない?これ直ぐに警察官のあの人に言おうよ!そしてその女の家を家宅捜索して貰おうよ!』

「いやいやまだそう決まったわけじゃ無いから早とちりって事もあり得るし慎重には慎重を重ねてだね。っと言うよりも何か話がどんどん広がっていってない???」

ル『うーん・・・全然話がまとまらないね。これなら一旦その話を忘れて晩ご飯に集中しよう?』

ルギアの言う通りに食事中は静かに食べる事にしましょう。


『それならもしかしてハクリューが進化する時のエネルギーを欲しがっているんじゃないですか?カイリューになる時のエネルギーは他のポケモンの進化よりも相当なエネルギーが発生するって聞いてますし、そもそもそれなら先輩のハクリューが何度も狙われるって言う理由にもなりますし。」

僕は食べ終わった後にあの元人間リザ―ドンの新田氏の携帯に連絡してみた。絶対にすぐには電話に出ないよなと思っていたらあっさりと繋がってしまったと言うちょっと困惑する事態になった・・・っと言うのは置いといて、今の彼はあれ以来ずっとその組織の事を北海道にある自室で自称ジャーナリストらしく調べまくっていたらしく、その組織について色々とお話を伺う事が出来た。

「ハクリューの進化する時のエネルギーってそんなに何かに利用出来るほどのエネルギーあるんです?確かにカイリューは所謂高レベルで進化するポケモンの1種ですけど、今の時代色々なポケモンが高レベルで進化するじゃないですか???なんかちょっと腑に落ちないというかなんというか。」

『先輩の言う事もありますけど、カイリューって元々海の化身と呼ばれる程神聖な生き物なんですよ?そりゃあそんな神聖な生き物の進化エネルギーなら凄い色々な事に使えそうじゃないですか~。えっ?他にも色々伝説のポケモンだとか居るだろって?・・・簡単な話が個体数の話ですよ。』

「個体数・・・つまりは伝説ポケモンだと数える程しか居ないからそれ程エネルギーを取れないけど、ハクリューとかなら探せば結構な数居るから標的にされているって事か?何ともまぁ迷惑な話だよね、これじゃあ昔あった乱獲とかと同じ匂いがするよ。」

『まぁそんな所ですよ。あっ、もう少ししたらまたそっちに行きますからその時に詳しい資料見せながら話しますよ、それじゃ。」

前からずっと思ってたけどなんか本当不思議な奴よねぇ・・・なんか己の道を突き進むというか、姿形は変わっても人間の頃の夢を追い続けている感じと言うか本当見てて不思議に思ってしまうよ。さてと、彼の話が本当だとするとハクリューはちょっと保護しないといけなくなるね。でも普通のハクリューの進化エネルギーを欲するがあまりさらうのはねぇ・・・。

「今日はもう疲れて頭の中が一杯一杯だからもう寝るわ。お休み。」



ハ『なんか眠れないなぁ・・・昼寝してないのになんでこんなに眠れないんだろう・・・。』

他のポケモン達はすでに眠りに就いた午前1時。ハクリューは一人布団の中で眠れずにいた。周りではバンギラスやルギアが寝息を立てて眠っており、隣の部屋ではトオルとゾロアとリザ―ドン、グラエナが眠っている・・・そんな中ハクリューは一人眠れずにただボーッと天井を見上げていた。

ハ『僕が進化するとなんか凄いエネルギーが出るのかなぁ・・・でももしそれが悪用されたとなるとなんか直接的には関係して無くても凄い罪悪感がある・・・でもどうしたら良いのかな・・・もう進化してしまう方が良いのかな???そうすれば進化する際のエネルギーでもうどうたらこうたら僕達が狙われる事も無くなるだろうし・・・でも1回進化してしまうともう2度と元に戻れない・・・。』

どうやらハクリューはトオル達が狙われる原因が自分にあると思い込んでいるようである。それもそのはずで先程の電話でトオルとあの新田氏が会話のする中、ハクリューの進化エネルギーを例の組織は欲しているという言葉が聞こえてからずっと心の中では気になっていたようだ。

ハ『でもここで進化したらトオルさん達から何て言われるかな・・・?絶対になんで進化したのかって問い詰められるよね・・・でもこのまま僕がハクリューのままだとトオルさん達が狙われ続ける事にもなるし・・・うーーーーーん・・・。』

「ハクリューどうした?こんな夜中まで起きてるなんて珍しいじゃないの。」

ハ『!!!!!!!トオルさん・・・!!!なんで僕が起きているって分かったの・・・!!』

「そんな驚かなくても・・・。だってさっきからハクリュー達が寝ている部屋からバンギラスのいびきとなんか言葉が聞こえてきて不思議に思ったからね。バンギラスはあまり寝言を言うポケモンじゃないし、寝言メッチャ言うリザ―ドンは僕の近くで寝てるしで簡単に分かったよ?」

ハ『そっかぁ・・・じゃあ今までの事も全部聞いていたんだよね??』

「・・・まぁハクリューが何て話していたのかの全部は分からないけど、最後らへんはね。進化するかしないかずっと言ってるのを聞いていたし。」

ハ『・・・・まぁ聞いた通りのままだよ・・・・このまま僕が進化しなかったらトオルさん達がずっと狙われる事になるし・・・かと言って進化しちゃうともうこのハクリューと言う姿には戻れない・・・どうすれば良いのかな・・・なんか僕もう分からなくなって来ちゃって・・・いっその事もう進化しちゃおうかとも思っちゃったり。』

「それは・・・ハクリューは勘違いしてると思うし、それにもうやけくそ気味になってると僕は感じるよ。」

ハ『!!!!えっ???そんなにやけくそになってたの・・・?僕??』

「そもそも狙われるのはハクリューのせいじゃなくてあっちの勝手な都合のせいだし、そんな奴らの為にこっちがそんな悩みまくって最終的にはあまり乗る気じゃ無い事をやるってのはなんかこっちにとってマイナスばっかりじゃない?あと、ハクリューのさっきからの言葉聞いてるとね・・・すでにやけくそ気味になっててもうどうにでもなれって感じがするんだよね。進化するもしないもハクリューが決める事だから僕達が色々と言う権利は無いけど、やっぱりちゃんと自分が納得した上で進めないと絶対後悔する。」

ハ『そうだけど・・・でも僕が進化してしまえば、もうトオルさんが狙われる事も無くなるしこの前みたいな事件も起きないとなると・・・やっぱりみんなを危ない目にはもうこれ以上遭わせる訳にもいかないと僕は思うし・・・。』

「どうにでもなるんよ。案外人生って。それにね、ずーっと同じ事考えても変わらないし、その時にならないと分からない事も多いからその時が来るのを待ってからでも遅くはないと思うけどね?僕はの話。」

ハ『うーん・・・分かった。トオルさんがそう言うならもうちょっと様子を見てみるよ・・・。』

「そうそう・・・僕も経験者だから分かるけどそういう時に急いで決断を出すと後々絶対後悔するから、いつも以上に慎重且つ何度も検討しないと・・・特にハクリューはその姿が良いって前から言ってたからね?それをこんな事で終らせるのももったい無いんじゃ無いかなって思って。」

ハ『トオルさん・・・やっぱり僕の事そこまで考えてくれてたなんて・・・本当今日の僕を殴りたい位だよ・・・色々と迷惑掛けてるけどこれからもよろしくお願いします。』

「こちらこそ宜しくお願いします・・・うーん、それにしてもバンギラスのいびきは煩いな・・・ハクリューはこっちの部屋で寝るかい?リザ―ドンとかグラエナとか居るからちょっと狭いけど。」

ハ『うん!!』



何かしらのアクションがあるかなとは思った僕達の予想とは反して、その後2週間程度は特に何も起きずに平穏な日々を過ごせている。ただこの前のような事案に発展しないように、あれ以降ポケモン達はボールの中に入れて会社でも常にバックの中に入れて持ち歩く事にしている。会社では常にセカンドバックを持っていると変な風に見られているけど、ポケモン達の安全のためには仕方ないね。うん。
また、アキは治療中の病院内では特に乗っ取られのような洗脳のような兆候は見られずに以前のようなアキに戻っている事から、一般のポケモンセンターから警察病院へと移送され、そこで体調を見ながら事情聴取されているとの事だ。カズからの話だと、取り調べには素直に応じているが何時また記憶を失って暴れ出すか分からないから、警察ポケモンを何体も配置して事情聴取する事になって凄くやりづらいとの事だった。確かにあの大きさのルギアが暴れたら警察病院なんて吹き飛ぶだろうなぁ。それよりも今は戻っているけどやっぱりまた素のルギアが出てきて暴れる事も考えられるのだろうかね。うーん

「今日の仕事も終りました。もう帰ります、残業?定時後の緊急的な案件?んな事知るか。何の為に定時があると思ってるんだ!僕はもう帰るんだよぉ!」

僕は静かに机の上にあるノートパソコンの電源を落とすと必要な物を持って車に向かう。この会社でもポケモンで通勤している人は一定数いるが、僕としてはやっぱり危ないかなと思ってポケモンでは通勤しないようにしてる。リザ―ドンとかルギアは別に空を飛ぶで送っても良いって言ってくれているけど、流石ああいう事があったからにはそんな危ない事はさせられないね・・・?

「さてと・・・帰ろうかねぇ・・・まだ水曜日・・・なんでまだ水曜日なんだろうか。休みが遠い。」

僕はエンジンを掛け会社の駐車場を出る。相も変わらず遠い距離を車で通勤しているけど、これもまた良い思い出と思いつつも運転をし続けています。町はすでに帰路に就く人で溢れかえり、道路も空も交通渋滞が発生していた・・・そもそも空が交通渋滞ってどういうこっちゃねんって話やけどね。

「あーあ・・・また信号進めなかった。もういい加減信号制御変えて欲しいもんだよなぁ、信号制御のせいで交通渋滞を助長するのはどうかと思いますけどこれ如何に?」

ゾ『こういう夕方とか朝で信号制御を変えると言うアイデアはそれはそれで良いと思うぞ。でも下手に制御変えたら変えたでまた渋滞するんじゃない???僕は運転しないから全く分からないけど・・・。』

「おお、ゾロア急にボールから出てきたね・・・何時もの事だけど静かに何時出てきたのか分からないようにボールから出てこられてもちょっと怖いのよね。横を見たらまさかのゾロアが居るとかもう恐怖体験ですわ。」

ゾ『まぁまぁそんな冷たい事言わないで。』

何時もの事ではあるけど、何故か帰りの車の中ではゾロアがボールから飛び出して助手席に座る事になっている。何故助手席に座るのかは本人にしか分からないけど、特に運転には支障無いし、シートベルトもちゃんと出来るから大丈夫とは思う。しかし果たして法規制的にはどういう対応になるのかは謎な所。でもまぁ他の車見ても同じような感じでポケモン載せてる人多いから大丈夫でしょ??


この曲がり角を曲がると家はすぐそこ。さてと今日のご飯は何にしますか~、日曜に買い込んだ食材でなんか簡単な物でも作りますか~?っと僕は思いつつ交差点を曲がる。そして自宅の駐車場に入ろうとした瞬間に嫌な物を見てしまった。

「あれは・・・あぁ・・・突然の来訪者。ってかいっつもいっつもこんな夕食前に尋ねてくるよなあの人は。」

そこにはベストを着たリザ―ドンが立っていた。僕はちょっとUターンしようかと考えた。
次話からちょっと話しが大幅に進む危険性(謎)があります。

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想

感想の読み込みに失敗しました。

 この作品は感想が書かれていません。