慣れない事はするものではない

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普段しない事を滅茶苦茶気合い入れてやると急に疲れが来ますよね。

あれから数日が経過した。僕達は今、緊急避難場所と言う事で熊本にある実家へと来ている。だって安心して住めないでしょ・・・あんな窓ガラス粉々にされた部屋とか、一日に2回も変な身元も分からない奴らが襲ってくるような部屋に。なので窓ガラスの交換をし終えた後にこちらへと避難してきました。もう熊本に避難しに来てから数日が経過しようとしていますが、向こうの家と違って今の所何も無いのでまぁ暫くは安泰な日々が続くかな~と思っております。そんな事より仕事どうなるんだろうか・・・今でも特休だけど・・・

ハ『こう考えると、この熊本の家に来るのも久し振りだね~!確かリザ―ドンがリザ―ドンに進化した日に帰ってきた時以来だからもう数年ぶり?まだ家具とか家電とか全然使った形跡が無いって凄いな~。本当この家を僕らの秘密基地って事にしようよトオルさん?』

「秘密基地には出来ないと思うけど、まぁ~たまに使うくらいなら良いかな?それにうちの親達は相変わらず退職金と老後の年金で世界中を飛び回っているからこの家も絶賛放置中だし。だからこうやって僕達が代わりに住んであげるっと。・・・あっ、やっぱり来た事が無いヒバニ―とかゾロアとかは相当驚いている感じだね。まっ、使ってないとは言え僕の親の家だから破壊行為しなければ好きに過ごしていて良いよ?」

ヒ『こ・・・こんな広い家・・・私初めて-!!すごーい!!広ーい!!!ほらこうやって飛び回っても全然ぶつからないし何回もバク転出来る-!!!うわ~!!』

あんなに喜んでるけど・・・なんかそんな何回もバク転とかしたら気分悪くなるよ???それにしてもこのヒバニーって子は不思議な感じがするな。なんか今までの御三家とはちょっと違う感じがするって言うか、今までの路線をガラって変えた感じがする。

バ『トオルお兄ちゃんも少しは休んでても良いよ?私達が出来る事は私達でやってしまうから!それに向こうで相当迷惑掛けちゃったし、色々とあったからトオルお兄ちゃんもまだまだ疲れてるでしょ?』

「うーん、まぁ疲れてると言っちゃ疲れてるけど、なんかしておかないと折角の休みを無駄にしたって感じがしちゃうから・・・外に出る気力は今の所ないから取り敢えず家の掃除でもしますか。2階とか全然使ってないから埃まみれだろうし!・・・んじゃ、バンギラスとルギアは付いてきて?それ以外は・・・まぁなんか自由にしておいてよ。ゾロアとヒバニ―ははしゃぎすぎて何かを壊さないように、いいね?」

そういう事で僕はバンギラスとルギアを引き連れて2階へと上がってみる。あれ?やっぱり人が住んでないからそこまで埃溜まってないな。これなら掃除機掛けてクイックルワイパーしておけばそこそこ綺麗になりそうじゃない??じゃあバンギラスとルギアには床でも拭いて貰おうかな~、その間に僕は部屋の中に・・・あっ。

「そうか・・・この部屋に入るのは確か・・・アキがルギアになった後以来か・・・アキがルギアになってこっちに来て・・・僕がなんかよく分からないポケモンに襲われた時にハイドロポンプ放って・・・そしてそのショックでこの部屋で色々と考え込んでいたんだったな・・・もうあれから随分経ってな~。」

僕は部屋の中へと入ってみる。中は相変わらずあの頃のままだ。何一つ動いてすらいない。当たり前か・・・あの後すぐにアキは居なくなってしまったし・・・結局あの時に話したのがアキと本当の二人きりで話した最後の夜だったな。あの後帰ってきたけど、どこか余所余所しかったし・・・それにその時にはもうポケモン達が居たから本当の二人っきりは最後だった。うん・・・・泣きたい。

ル『親方???どうかしたの??そんな哀愁に浸ってる感じで?えっ?あの女ルギアと一緒に居た部屋だから懐かしくなったって?・・・思い出は思い出!だからこの部屋もさっさと掃除しちゃうよー!ドンドン掃除しちゃうからね~!!』

ハクリューのアキ嫌いも相当なもんだと思うけど、それ以上にルギアは嫌うからなぁ・・・やっぱり同じ種族として見られたくないのか、アキの話題を出すとすぐに話を変えたり聞こえない様にするからやっぱり何かしら思う事があるんだろう。アキとの思い出って言ってもこの部屋には特に何も無いから思い出以外は無い・・・そんなアキももう帰ってこないし、僕ももうすっぱりと諦めた方が良いのかな・・・もうこれで2回目で帰ってこなくてもう大分経っちゃうし・・・

ル『親方~!!ボーッとしてないで掃除しようよ!!』



よし!これで一通り掃除する所は終ったかな!いや~やっぱり一人で掃除するよりもこうやってポケモン達と掃除するとあっという間に終っちゃうな~。そういえば、下で自由にしておくように言っておいたリザ―ドン達はどうなったかな?もう2階は終ったからひとまず居間へと下りて見る事にするかな~。それにあまりにも暇そうにしていたならばゆっくりとコーヒーブレイクする事にしようかな~。仕事が無いとちょっと不安だけど、やっぱりこういう感じでゆっくりと過ごすと言うのもまた良い事かも知れないな。この騒動も大分収まってきたし、そろそろ出勤再開って感じはしそうだけどもう暫くは動き無さそうだから取り敢えずこの家でゆっくりと過ごす事にする。

「みんな終った~?・・・うん!これ位綺麗なら暫くは大丈夫でしょ。それよりもみんなお疲れ様、コーヒーブレイクという名の休憩と行きましょう。休憩し終わったらちょっと近くのホームセンターまで買い物に行くからハクリュー宜しくね?」

ハ『OK!大丈夫!任せておいてよ!』

リ『あれだったら俺が空飛んで行っても良いんだぞ??そっちの方がガソリンも使わないし、渋滞知らずで行けるしで良いと思うぞ!それに俺の方がハクリューが行くよりも荷物持ちとか色々な用途あるし!』

「リザ―ドンの気持も分かるけど、今日は結構買う量があったりするし何よりもやっぱり車で行った方が色々と都合が良いというか・・・リザ―ドンだとやっぱり重たい物買うとなると負担になっちゃうし、だから今回はごめんけどそういう事で宜しくね?」

リ『そ・・・そうか?なら分かった。』

そうそう、やっぱりああいうホームセンターとかはリザ―ドンとかバンギラスみたいな大型ポケモンじゃ無くてハクリューとかグラエナとかのそこそこな大きさのポケモンが丁度良いのよね。そもそも大型ポケモンは店内に入れないし、連れていくのも中々大変だからね。じゃあーさっさと行ってさっと帰ってきますかぁ・・・あれ?なんか目の前がくらくらして・・・ちょっと少し休んでから行く事にしよう・・・なんかちょっと急に体調不良・・・






あれれ???ソファに座ってちょっと休憩するだけだったのに、いつの間にか寝ちゃってたのか・・・やっぱり久し振りに本腰入れて掃除したから疲れがどっと来たのかな~・・・さてと、さっさ起きてホームセンターに買い物に行ってこないと帰りが遅くなっちゃうから・・・ん??あの影は・・・あれ??ルギアどうしたのかな?なんでルギアが滅多に立たない台所に立ってるの?あれ?そういえばルギアって確か料理はまだ出来なかったような・・・っと言うよりもこのルギア少し体型大きくない?えっ?別個体??

『あっ!あなた起きたの?もうすぐご飯出来るからあと少しだけ待っててね?それまでゆっくりしてて良いからね?」

「えっ?ご飯が出来る???はっ??何言ってるの???あれ??そもそもルギアは料理出来なかったような。包丁とか扱わせるともうハラハラドキドキ物だったような感じだったりするけど?そんなルギアが料理を?」

『何言ってるのよ?私だって見た目はルギアだけど料理くらいは人間だった時と同じように出来るんだから!ほら!全然人間と同じように出来てるでしょ?あなたはまだ目覚めたばかりだから寝ぼけてるのよ、顔くらい洗ってきたら?」

・・・・あれ???右手にシルバーリング付けてるし、今の発言からすると明らかにアキだよな・・・でもいつの間にアキが帰ってきたんだ???おかしいぞ???北海道でアキは謎の組織に誘拐されて今に至るまで帰ってきていない筈・・・ん?そもそもこの部屋は確か福岡で最初に一緒に住んでた部屋の筈、確か僕は熊本の実家に帰ってきていたんじゃなかったかな??あれ??どういう事??僕の頭の中は凄く混乱状態に陥っている!

「そ・・・そう???なら・・・そうなんだろう・・・。」

おかしい・・・何かがおかしい・・・全てが何もかもがおかしい・・・でも部屋の中は至って普通だし、窓の外の景色もおかしいところは無い。今も所有しているアコードもあるしナンバーも色も一緒だ。ならこれは現実??マボロシ???そう思いつつも僕は顔を洗ってアキが居る部屋へと戻る。するとそこにはもう夕食が並べられていた、凄く普通な感じがする夕食だけど、もしもアキがポケモンになっていなかったらこんな食卓が毎日続いたのかなと思うとなんか虚しくなってくると同時に涙が出てきてしまう。

『冷めない内に食べて?」

「そう?なら・・・いただk・・・そういえば他のポケモン達は?さっきから全く気配すら感じられないんだけど??どこ行ったのかな~・・・あれ?気付くとテーブルの上には二人分しか無いよ??他のポケモン達の分は??」

『???他のポケモン達って?この部屋には私とあなたしか居ない筈だけど?それにこの世界にはポケモンなんて存在私みたいな元人間なポケモンしか存在して居ないはずよ?」

元人間のポケモン以外のポケモンが存在していない・???おかしい・・・だってあれだけテレビで色々とやってたしそれに伴って色んな施設を設置したって公式発表もいっぱい出ていた筈・・・それにそんな人間からポケモンになったポケモンしか居ないって話・・・なんか色々とおかしい・・・うーん・・・見える範囲にはポケモンは居ないな。ならハクリューとかリザ―ドンとかはどうなった??そもそもアキも存在は知っているのになんでこんなタブーみたいな感じを取るのか??

「・・・明らかに居たでしょ?ハクリューとかリザ―ドンとかグラエナとかルギアとかさ?僕達はもう何年も一緒に居るんだから絶対アキみたいな元人間なポケモンだけしか存在しないとか考えられないんですけど???・・・・第一、その事はアキも知っている筈で納得して聞いていた筈だぞ?・・・どこに行ったんだ?」

『だーかーらー!そんなポケモン見た事もないし聞いた事もないのよ!それよりもはやい所食べて!冷めちゃうじゃ無い!!」

・・・・・・なんか怪しい。これは食べたら取り返しが付かないパターンだったって感じになりかねないな?でも元々のアキは確かにちょっと抜けてる所はあったけどそんな命に関わるような事はしてこなかったはずだぞ?でもこれも一体どういう事??

『・・・・気付いてしまったのね・・・それなら早い所食べて・・・そっちの方が貴方にとっては楽な選択なんだから・・・。もし、食べないって言うなら・・・・私が食べさせてあげるわ!!!』

その瞬間後ろの景色が一気にどす黒くなった。えっ?これ何?滅茶苦茶怖いんですけど-!!そこら辺のホラー映画だとかお化け屋敷だとかはもう子供騙しかよ!!って感じな位一気に僕は恐怖に陥ってしまった!そのせいで僕は後ろへ少しずつ後ずさりする。幸い壁は無さそうだから僕の体力が無くなるまではどうにか時間稼ぎは出来そうだな・・・でもなるほどこれは・・・全くもって目の前の恐怖で頭の中に解決策が思い浮かばない!それと同時にこの状況が一体何なのかと言う事も思い浮かばない!!誰か助けて!!これ真面目に僕ヤバいパターン!!

っとその時!!

???『・・・・・さ・・・・・・さん!!!!トオルさん!!!起きて!!!!』

おっ!!何時もの聞き覚えのある声が聞こえてきたぞ?これはもしかして生存フラグ立った?・・・ってそんな簡単に生還できるような事じゃないよな・・・まだ目の前にはなんか凄い血相変えたアキがあの料理を持ち、僕に無理矢理食べさせようとこっちに向かってきてる・・・僕の考えだから確証は無いんだけど、恐らくあれは毒入りかそれともなんか変な薬剤入りのか。まぁどちらにせよ摂取したら無事じゃすまなさそうだ。

「アキ!!!少しは正気に戻れって!!!今ならまだ間に合う!!!すぐに正気に戻るんだ!!そしてまた一緒に暮らそう!!今ならまだ全然間に合うから!!あんなよく分からない奴らの言う事なんて聞く必要ないんだぞ!!いいか!!お前はそんな操られる位心が弱い奴なんかじゃ無い!!!早く戻れ!!」

『煩い煩い煩い!!!・・・ふぅー・・・ふぅー・・・・いい加減にしろ!!!お前なんて・・・・消してやる・・・無理矢理でも!!!!」

あっ、これは本当に逆に墓穴掘ったかも知れないと思った。だってその言葉言った後のアキはもうそれはそれは何でしょうね・・・もう僕は成り行きに任せて目を閉じる事にした。あぁ・・・こんなよくわからない感じで死ぬのは嫌だったな・・・出来る事ならもうちょっとぽっくり逝きたかった・・・それじゃあ皆さんまたどこかで会いましょう。

『・・・・・早く助けて・・・・・」(小声)




ん?あれ??僕は死んだんじゃ無いのか??それになんか最後に聞こえたあの助けてって声は・・・ちょっと僕は目を開けてみた。目の前には白い天井・・・あっこれ実家の天井だわ。っと言う事は僕はあの世でも何でも無い現世に残れたようだな。はぁー・・・良かった良かった・・・あぁ・・・本当良かった良かった・・・だってまだ死ねないでしょ?こんなポケモン達だけ残して。・・・ん?なんか凄い視線を感じる・・・あぁ・・・ハクリューとかリザ―ドンが凄い心配そうな顔してこっち見てるわぁ・・・

ハ『と・・・トオルさん!!良かったー!!急に倒れて気を失ったから本当どうしようかと思ってたよ!救急車呼んだ方が良いのは分かってたけど僕達の言葉じゃ消防隊員に伝えられないし(翻訳機的な意味で)・・・だから本当目覚ましてくれて良かったよ!でも急にどうしたの?もしかして相当疲れとかストレスとか溜まってたとか・・・それなら本当気づけなくてごめんなさい・・・。』

リ『でも急にどうしたんだ?・・・その顔だと何か気を失って居る時に何かあったって感じだな・・・もしトオルが話しても大丈夫って言うなら聞かせてくれないか?もしかしたら何か少しはトオルの中にある気になる事とか減らせるかも知れないし、減らせたら少しはトオルの負担も減ると思うし・・・な?』

ル『親方の意識戻ったって本当!!!?あぁ!本当だー!!良かったー!!親方の意識が無くなったって聞いて・・・おいら凄く心配したんだよー!!』

「あちゃ~・・ルギアとかバンギラスとかの他のポケモン達にも心配掛けちゃったなぁ・・みんなごめんね。それよりもそうだなぁ・・・こんな事言っても信じて貰えないかも知れないけど、一応今体験した事を話してみることにするよ?・・・・・・」






うーむ・・・一通り夢?幻想??の中で体験した事を話したけれども、果たしてこんな感じの説明でみんなに上手く伝わったのだろうか・・・あー・・・聞いてた全員が凄い唸って首をかしげているぞ。これは多分全くと言って良いほど伝わっていないな・・・僕の語彙力よ、もうちょっと頑張って欲しい。

ハ『つまりはその女がなんか・・・こう・・・トオルさんの命を狙ってきたって事なんだね!本当ろくでも無い女だな!やっぱりあんなのが帰ってくると危険だからもうきっぱりと縁を切った方が良いと思うよ!むしろストーカーでしょ!こんだけ記憶も失って操られているのにトオルさんにずっと付きまとってるなんて寧ろ一種の病気だよ!!』

「い・・幾らアキの事が嫌いだからってそこまで言わなくても・・・でもなんであんなよく分からない夢?仮想世界??で命を狙われたのかが分からない・・しかも何故か最後らへんではハクリューの声だけが凄いエコーで聞こえてきたし。」

ハ『えっ?僕の声が聞こえてきたの?それで助かったって???・・・ほら~やっぱり僕って凄いじゃないの!流石トオルさんの最初のポケモン!!そんな訳でこれからどうするの??』

急にそんな通常のトーンに戻らないで欲しいなぁ・・・そだなぁ・・・時間的に遅くなっちゃったから今からホームセンター巡りは無理か。なら今日の夕飯の材料くらいは買ってこようかな~近くのショッピングセンターの食品館ならもうそろそろ割引きになる時間帯だろうし、よし!行こう!


・・・・・・・・・
やや薄暗い廊下を二人の白衣を着た男が歩いている。その足取りはどこか重くそして資料を持つ手は軽く小刻みに震えていた。そんな二人は言葉を互いに発する事も無くただ淡々と薄暗い廊下を歩いて行く・・そしてある部屋の前で立ち止まると静かにその扉を開け中へと入る。

「これがこの資料に書いてある実験ナンバー054のポケモンか?・・・なんか色々な実験体は見てきたがその中でもこいつはトップクラスの不気味さだ・・・これを一体上司はどう使うつもりなんだ?」

「分からん。だがこいつだけはトップシークレット、もし外部に知れ渡ったらそれこそもうこの研究は続けていけなくなるだろう。・・・さっさと確認して早い所この部屋を出よう、なんか気味悪いわ。」

男達の目の前には巨大な薄い緑色な液体が入ったガラス製のポッドがある。そしてそこにはふわふわと浮かぶ緑色の謎の物体が存在していた。
休みが早く終り、平日が遅い。週休4日くらい欲しい。

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