じわれ

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ガラルチャンピオンの賞金はすごいんです!


でもドーム修理代も張り合うぐらいすごいんです…。




優勝後のこと…


「『じわれ』を使っちゃったんですか!?」
「勝ちたくて…つい…。」


自分のトレーナーさんは新ガラルチャンピオン。ダンデとの戦いで決定打を決めたのは自分だった。…とは言ってもトドメの一撃は「じわれ」なんかじゃなくて「いわなだれ」。一撃必殺で決めようと思ったのだが、リザードン相手じゃ当たるわけなく、ただただスタジアムを破壊しただけの行動でした。





「せっかくの賞金が吹き飛んじゃった…。」

まあ仕方の無いことでしょう。自分もあの時「じわれ」を撃っても意味が無いことぐらい把握してたはず。けど決勝ということもあって気分が高揚していた自分がいたのも確かなんです。勝利インタビューでも

「え、あ…あの『じわれ』は…リザードンを離陸させない作戦でした!」

と、よくもまあアホみたいな嘘が言えたものですね…。


今はと言うと、絶賛ケンカ中です。

また不利になると「じわれだ!」って言ってちっとも懲りてないんです。命令を拒否したらプンスカするし、もう疲れるんですよ…。その調子で次回の大会までズルズル行きそうで怖いんですが、自分が悪いわけじゃないし、もっといい選択肢がないか考えてから命令して欲しいんです!

「バンバドロ!なんでじわれしてくれないんだよ〜!!」








 ある日、自分のトレーナーさんは小規模の大会にお呼ばれしたので、自分もついて行くことになっちゃいました。そこでやっていたのは、とても緊張がたかぶる熱い試合、熱い展開だらけでした。そこで特に自分たちの心を動かした試合がありました。

「ラプラス!ぜったいれいど!!」

ぜったいれいど。ラプラスの放ったその冷気は惜しくも外れてしまいましたが、それでもラプラスとそのトレーナーはまだまだ余裕がありそう。なんと、ラプラスは次の攻撃も耐えてしまいました。彼女らは勝利のためだけでなく、なにか楽しむ姿が垣間見えたんです。そうか、勝つ為だけじゃなくて、カッコイイだけでもない。それが一撃必殺技。

「一撃必殺技はロマンと希望に溢れた技だったよな。俺は、そんなハイリスクハイリターンに見とれてバンバドロに覚えさせたんだったっけな。」

「じわれ」を命令した時のトレーナーさんは、いつも自分に残された希望を託します。それは最後の突破口として与えられた技でした。勝利のためだけじゃなくて、最後に待ってる笑顔の為に自分は「じわれ」を放つんだ。

「はは…悪かった、バンバドロ。俺が指示したのに、俺のせいにして。」

悪かったのは自分の方なのに、言葉が一方通行で終わるもどかしさ。それでも、トレーナーさんに伝わる気がしています。「自分の方こそ、すみませんでした。」って気持ちが。

「あの…。」

大会運営の関係者が自分たちのところへ来ました。自分たちの試合がすぐなので、呼びに来てく

「次の試合なんですけど…相手のポケモンが『つのドリル』を外しまくって、既に会場が穴だらけで…。」
「バンバドロ、一撃必殺技は絶対使うな!!」

あれええええ!!??

ま、でも…亀裂の入っていた仲は、しっかり修復できたみたいで嬉しいです!

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