ハロウィン前夜

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 ニダンギルの件も落ち着き、マジックショーの準備が着々と進む洋館の、ベランダに座るのは黒いガラガラ。みんながわいわい楽しそうにしているのを、そっと見つめています。骨を額で擦り、緑に燃える炎をつけると、星に祈りを捧げるように舞います。

 どうかこの子たちのすることが、何事もなく無事成せますように。それに応えるかのように、空に広がる星々はぴかぴかと瞬きます。舞い終わる頃には、森がうっすら白くなるほどの明るさがありました。

 さて戻ろうとすると、ちびっこゴーストポケモンたちがやってきました。今年はお客さんがくるのだから、黒いガラガラももてなそうよと誘いに来たのです。
黒いガラガラは洋館のゴーストポケモンの中でも特殊な存在で、生きていたのは随分と昔のことでした。今こうして身体があるだけでも奇跡だというのに、そんな自分を子供たちが誘ってくれる。ああ、なんと素晴らしいことだろう。黒いガラガラは、すうっと一筋の涙を流していました

 どこか痛いのと心配するヨマワルを撫で、嬉しいから泣いているのとカゲボウズ、ムウマを三匹まとめて抱きしめるのでした


 さあ、そうと決まればやらなくちゃ。黒いガラガラは、洋館の入り口から森の途中まで、ちびっこたちに手伝ってもらいながら小さな石を敷き並べていきます
小石の道が出来上がると、両端の石にだけ炎を灯します。呪術的で怪しく燃える炎は、お出迎えには最高の演出です。

 これならば、遊びに来てくれるポケモンも迷わずにこられるはずです。黒いガラガラは、忘れていた準備する楽しさや待っている間のわくわくする気持ちを思い出し、ちびっこたちとハロウィンの歌を歌いながら洋館へ戻るのでした。

きょうのおはなしは、これでおしまい

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