影を魔法で踊らせて

しおりを挟みました
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
読了時間目安:2分
 洋館で行われるマジックショーの準備などどこ吹く風、マーシャドーは今日も修行中。周りは格闘タイプのポケモンばかりなので、魔法? そんなものはこの筋肉には勝らないさと磨き上げたボディを見せてきます。
 マーシャドーは他のポケモンがやるからいいだろうと、いつも通り長時間に渡るバトルをしています。お互いが強くなることに、楽しさを感じているようです
暗くなり疲れてヘトヘトになったら、修行はおしまい。みんなまた明日と帰って行きました。

 マーシャドーは焚き火を付けて、今日のバトルの反省を炎の中に見ていました
すると、今日一緒に修行をしたポケモンたちの影だけがゆらゆらと現れました。マーシャドーの楽しかった気持ちに引き寄せられて、本体から離れてしまったようです。
 影は心の写し鏡、あるいは奥底にある願望の具現化。各々技を見せ合っていました。修行の成果を見せる場が欲しいように見えて、マーシャドーは大会を開こうと思いましたが、いや待てよと止まりました。

 本体は本体で、影は影でそれぞれ成果を発揮する場所を作ったら、面白いかもしれない。そういえば、洋館でマジックショーをするんだったとぼんやり思い出し、演目の一つにしようと思いつきました。そうとなれば、影を集めてこなければ。
 マーシャドーは今いる影をみんな瓶に詰め、自分の影の中にしまいこみ、どうせならたくさんいたほうがいいと、仲間を集める手紙を書き始めるのでした。

 こうして、マーシャドーは本体を集め格闘大会を開き、たくさんの影をこっそりいただくのですが、それはまた別のお話。集めてきた影はマッスルパフォーマンスに使うのだと、ニヤリと笑っていました。

きょうのおはなしは、これでおしまい

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想