出会い

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読了時間目安:2分
#1
どこかの森。
のっそりと草木とともに歩くポケモンがいます。
うねうねとした黄色い手足、とっても固い深紅のこうら、遠くを見つめる小さな目。
そう、ツボツボです。
ツボツボはゆっくり動きます。
きのみを食べるのも、会話をするのも、かけっこするのも、自分のペースでやっていきます。
ツボツボのことを知っている森の仲間たちもそれを知っているから、無理に急かしたりはしません。
だけど、置いていかれることがしばしばあります。
「あっちにたくさんのきのみが落ちてるよ!」
そんな声がどこからともなく聞こえると、森のみんなは一目散に駆けていきます。
ツボツボもきのみが大好きですが、焦ったりしません。
この森にいる限り、きのみはどこでだって手に入ります。
ちょっとだけお腹がすいてしまうけれど、大好きな森のみんながお腹いっぱいになるのなら、ツボツボもお腹がいっぱいになった気がするのです。
のっそりと、今日もツボツボは歩きます。
ゆっくり歩いていると、木陰にうずくまるように咲く一輪の花を見つけました。
きっと、ゆっくり歩いていたから目についたのです。
その花は、薄いピンク色でお世辞にも華々しいものとはいえません。六枚の花弁も少し泥に汚れていました。
―綺麗な花だなあ。
しかしツボツボは、どういうわけかそう思ったのです。
不思議な美しさに惹かれて近づくと、突然花がぶるんと震えました。
これが彼女との出会いでした。

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