これだけデジタル媒体が溢れているのに

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

役所や元公的機関だった場所などは特に今でも紙や印鑑に凝りますよね。
突然ではありますが、急に知らない番号から電話があって、出たらまさかの警察だった時って本当に気分悪いですよね?えっ?警察から電話掛ってきた事ないから分からない?

・・・ですよね~・・・・・僕だってそんな経験ありませんが、まさか電話に出た瞬間に北海道警察ですって言われた時はあの北海道旅行の時に何かやらかしたか!?って本気で思っちゃってどっと疲れたからね?実際は帰る直前に出した捜索願の事についてだったんだけどさ。もうちょっとどうにかならないのかねぇこの連絡方法・・・書面とかにするとかさぁ・・・


「えっ?つまり足取りが全く掴めなくなったと言う事で良いんですか?・・・そうですか・・・いえ、分かりました。わざわざ報告ありがとうございました。それでは失礼します・・・はぁ~・・・結局警察の力を借りてもあの男とアキは見つからなかったって事か。でもこんな狭い日本・・・一体どこに行ったって言うのか・・・そもそもアキはルギアという希少性が高いポケモンだからすぐ見つかると思ったのになぁ・・・北海道内だったら生息していないポケモンだから尚更見つかりそうだったのに。それにお友達の方はこの地方ではない所の伝説ポケモンだしさらにね。」

ハ『?トオルさんどうしたの?そんなかなり深刻そうな顔しちゃってさ・・・あれ?もしかしてさっきの電話って向こうの警察か誰かから?もしそうだとしたらなんかあんまり良い報告って感じじゃ無さそうだね。どうかした?話だけなら僕で良ければ聞くよ?』

「まさにハクリューの思ったその通り。一応アキとその男達を警察も捜してはくれたみたいだけど、やっぱりアキの消息は依然掴めないままで全く足取りが掴めなかったらしい・・・だから今は生死すらどうなのか分からない状態らしくてその報告って感じ。捜索は暗礁に乗り上げたって感じだけどまだ捜索はしますのでって言ってたけど、まぁそんな状態だから見つけるのはほぼ絶望的という事で良いのかなぁ・・・。そうだよな・・・あの男がボールの中に入れている状態ならば見つけ出すこともほぼほぼ不可能に近いし。」

ハ『じゃあもう暫くはあの女帰ってこないね!!それでよし!!』

「よし!!じゃなくて!!!・・・・って言っても仕方ない事か。アキもあのまま帰って来ずに早3ヶ月が過ぎようとしているし、向こうのテレビとかネットとか地元紙とか色々と調べてみてもルギアやレシラムの事が書いてある記事はほんの一部・・・しかも全部違う地方の特集で組まれてたやつだから違う個体と推測されるし・・・あーあ。」

北海道から僕らが福岡に戻ってきてから早くも3ヶ月が過ぎようとしていますこんばんは。結局アキの消息は依然掴めないままで僕達は福岡に帰ってきてしまいましたが、向こうでやるべき事やってこっちに戻ってきたので今は特に何も思っておりません(ぉぃ
特に何もないと言ったらアレですけど、アキが居なくても特に不自由なく生きております・・・やっぱり居ない時期が長かったからからなぁ。

バ『まぁまぁそんなに落ち込まなくても。ゆっくりとそんな焦らずに探せば良いじゃないのかな?はいこれホットケーキ!作ってみたから食べてみて♪今回はちょっと色々と手を混んでみたんだから結構美味しい筈!うん!私が保証するから大丈夫!・・・っと思う。』

なんでこんな気持ちがブルーな時にホットケーキを焼いてくるんだこのバンギラスは・・・

バ『あれ?アップルパイとかチーズケーキの方が良かった?そっちの方がトオルお兄ちゃん的には良かったのかなぁ・・・じゃあ次作ってあげるからね♪』

「そんな事を言ってるんじゃ無くて・・・もう良いよ・・・いただきます・・・めっちゃ旨いんですけど。にしても本当バンギラスは器用よなぁ・・・リザ―ドンとかハクリューが作ったらもう大惨事なのもいとも簡単にしかも店出せるんじゃないかって位の美味さで作れるんだから大したもんだよ。」

ハ『さりげなく悪口言われた気がする・・・でもこれは僕も同意だな~お店で食べるホットケーキよりも美味しいかも知れないよこれ?』

僕達が3時のおやつ休憩を取っている時に僕のスマホがまた鳴りだした。ん?さっきとは違う番号・・・しかも携帯電話で知らない番号と来たもんだ・・・これ出るかどうか迷うタイプなんだよなぁ。まっ一応出てみて変な奴だったら即切ろーっと。もしもし?

???「あっ!吉井さんの電話ですか?お久し振りです!僕です!新田です!』

新田・・・果たして誰なのか・・・?会社関係の人にそんな名前の人居たっけ??でも、僕の番号と名前を知っているってなると僕が会った人の内の誰かなんだろうけど一体誰なんだろう???全く思い出せないんですけど???もう切ろうかな~

「新田・・・さん?うーん??????????」

???「僕ですって!以前北海道でお世話になった!!リザ―ドンになった元人間の!!新聞部部長の!!」

「北海道・・・元人間のリザ―ドン・・・新聞部の新田さんね・・・・ああ!新田さん!どうもです。」

「・・・明らかに今完全に忘れてた感じですよね・・・それよりも僕今福岡に居るんですけど、今からお話出来ませんか?凄い情報を手に入れたんで一緒にそのファイルを見て貰いたいんです!!!今から30分後に福岡の博多駅の近くにある天ぷら屋にいますから近くに来たら電話して下さい!それじゃ!!』

「えっ?ちょ・・・こっちはまだ状況が読み込め・・・切れちゃった。なんだよ・・北海道の人だったと思うのに何故遠く離れた福岡に居るんだろうか。しかもなんで話す店が天ぷら屋なんだ??こういう時って普通喫茶店とかで話すもんじゃ無いの?・・でもあの興奮ようからすると何か掴んだな・・・じゃあちょっくら行ってきますか~。・・・みんなはお留守番・・・・、えっ?僕が心配だから来るって?だって前も博多駅周辺に行った時に色々買ってってねだってきたでしょ?もうあれ、あれだからだめ。・・・じゃあ分かったわかった。じゃんけんして勝ったポケモン上位2体を連れていくからはい!早い所して!」






ハ『いや~良かった良かった!だってトオルさんに何かあったら対処出来るの僕しか居ないもんね!全戦全勝出来て良かった良かった!それにしても久し振りに駅周辺に来たねトオルさん?大分博多駅なんてご無沙汰だったからなんか凄く新鮮な感じ!』

・・・なんで寄りにも寄ってハクリューが勝っちゃうかなぁ・・・ってかこいつどういう勝ち方したのか?ハクリューには手はないのにな・・・。しかももう一方の勝ったポケモンはゾロアだったし・・なんでもうちょっと良識あるルギアとかバンギラスが勝ってくれないのか・・・その二人に至っては最初に負けちゃってたからどうしようも無かった感じだったし・・・っというわけで(どういう訳?)博多駅周辺にやって参りました。ここら辺何時も人も車も多いし、止める場所は無いしであまり来たくは無いのだけれども、今回はちょっと諸事情がある訳ですししゃーないと言う事で。

「さてと車は止めたからその天ぷら屋というのを探そうじゃないですか。博多駅の近くの飲食店は数え切れない程存在するけど、天ぷら屋はそんなに無い筈だからすぐ見つかるはず。じゃあ早速探してみますか~ハクリューもゾロアもはぐれるんじゃ無いぞ~・・・っとゾロアは僕の肩に乗ってて良いからね?そっちの方がはぐれないしゾロアも疲れないでしょ?」

ゾ『本当か!じゃあ兄ちゃんの肩に乗るぞ!!それ!!』

ハ『僕も乗りたい。』

「アンタは重いから駄目。第一もう高レベルなんだから自分で歩きなさい・・・ってそんな事言ってる間にぬーとか言って擦り寄ってこないの!歩きにくいったらありゃしない!それにちゃんと歩かないと尻尾とかドアに挟むかもしれないから注意しなさいよ。」

僕達は博多駅周辺や駅構内にある店を探し回ってみたが、そのリザ―ドンがいると思しき店を見つける事が出来ない。そもそもあまりにも対象が広すぎるんだよな~、似てるポケモンも多く居るし第一人間と違ってリザ―ドンなんていっぱい居るんだからもうちょっと細かくここです!って感じで伝えてくれたら良かったのに。さてと・・・それじゃあ隣の電気屋の上の階にある店に行ってみますか。そこにも居なかったらもう知らん!僕は帰る!

「あっ!!吉井さん!!こっちです!!こっち!!』

どこからか僕を呼ぶ声がする・・・僕はその声がした方を見て見ると近くの飲食店で満面の笑みでこちらに向かって手を振る帽子とジャケットを羽織ったリザ―ドンが居た。何だこいつ。天ぷら屋って言うからそれで探してたのにまさかの普通の飲み屋に居るぞ。ってかこいつ高校生だったろ?何未成年が居酒屋に居るねん、これは指導しなければ!

「あの・・・北海道から遠路はるばる福岡までお疲れ様です・・・っと言いたい所ですけど一体何故貴方がこんな大人が楽しむ場所に居るんです?そもそもあなた未成年でしょ!えっ?ポケモンだから年齢は関係無いって?・・・・そんなもんなんですかねぇ・・・っと、そういう話はひとまず置いといて僕も取り敢えずソフトドリンクを。あぁ!ゾロアなに勝手に色々頼んでるの!!ハクリューも凄い剣幕で睨み付けない!!」

車で来てなかったら折角だしビールでも飲んで良かったけれども、今日くらいはまぁ休肝日って事でお酒は止めておくことにします、そんなに普段から飲んでませんけどね。そんな事よりもハクリューは凄くこのリザ―ドン睨んでるし、ゾロアは勝手に頼んだフライドポテト頬張ってるしでマジなんか育て親の顔が見て見たい状態になってますがそちらも気にしないことにします。・・・やはりこの二人は連れてくるべきでは無かったか・・・

「福岡には昨日着いてここからちょっと離れた海沿いで1日野宿しましたが、やはりこっちは暑いですね~向こうの気温とは比べものにならない位の暑さですよ・・・そんな事よりも早速で申し訳無いですが、このファイルの中を見て見て下さい!中見は向こうの新聞部時代の時に知り合った他校の新聞部が出してる新聞なんですけど。』

「何回新聞新聞言うねん・・・それよりも・・・これ本当に高校生が発行した新聞なの?凄く本格的だしうわちゃんと広告とかテレビ欄まで付いてる・・・何これ凄くない?本物の新聞が嫉妬する位の出来の良さだ・・・。それでこれがどうしました?」

「その新聞の真ん中辺りのページにある記事を読んで欲しいのですが・・・。』

そう言われて僕は新聞を広げるとその該当記事がある部分を探し出し軽く読んでみる事にした。ふむふむこの話からすると向こうでつい先日に行われたバトル大会の事について書かれてるな・・・ん?なんだこれ?レシラムとルギアを使うトレーナー・・・・!!!!!!あいつこんな所のバトル大会出とったんか!これはこの大会のビデオがあれば何か掴めるかも!

「でしょ?僕もその新聞届いてゆっくりと読み進めていたらびっくり・・・しかもその時の大会ビデオも撮影されてたのでまた驚きました。やっぱりこう言う時に役に立つのが人間だった時のパイプですね~、定期的に自宅に届くようにしてて助かりました。』

「定期的に自宅に戻ってるって・・・じゃあそのままカミングアウトすれば良いだけの話では?・・・でもまぁ信じられませんかな・・・行方不明になった息子がまさかの人間じゃ無くてリザ―ドンの姿で目の前に現れたなんて・・・どこにおSFですかって話ですし。あっようやくソフトドリンク来たわ、ハクリューも勝手に枝豆なんて渋い物頼まないの!ゾロアもそろそろフライドポテトにかぶりつくのはやめなさい!!それよりも・・・この事を伝える為にわざわざ九州へ?」

「いや・・・それだけって訳じゃ無いですけど・・・実はここだけの話なのですが、どうも裏の組織がこちらの方まで勢力を伸ばしているって情報も掴んだものですから。その事についてもちょっと調べてみようと思いまして、序でに知らない九州も色々回ってみようかな~と言う事で九州へお邪魔しています。あっ、そちらの冊子はお渡しします。僕のはもう一部残ってるので。それと、恐らくもう家族は知ってると思いますよ?この新聞取りに行く時に何時も会いますから・・・一応人間の頃の僕がお使いに行かせてるって名目で話してますけど・・・。」

そりゃあもう何回も取りに行ってたら普通不審に思い出すよな・・・なんで本人は生きてるって言ってるのに本人が来ないんだってね?それにあんな行方不明事件が相次いでいたって言うなら尚更。そんな事よりもこの人?ポケモン?凄い行動範囲だな・・・これがジャーナリストの行動力という物なのか?・・・それにまさかその裏の組織がこちらで動き出したっていう不確定な情報だけで北海道から九州という日本の一番来たから本土最南端まで来るなんてどんな行動力なんだ・・・飛行機だったら3,4時間程度?だったっけ?でもそれ以上の時間掛るわけだから、余程根気が無いと北海道から九州には飛んで来れんな。絶対うちのリザ―ドンだったら根を・・・あいつは上げないか。

「それに最近はこのリザ―ドンって姿が今の僕にぴったりだと思って来ているんです。そりゃあヒトカゲの頃はもう毎日が駄目で駄目で・・・いっその事消えてしまおうと思う事もありましたし、ずっと僕自身の軽率な行動を恨んだりもしてましたが、今はこの翼のお陰で全国各地の事を調べ上げられますし、弱いポケモンは僕の事を見るとすぐに強いポケモンだと錯覚して逃げていきますから調査も容易ですし。なんか人間の頃よりも生き生きして居る感じがします!・・・・それにもうなんか最初からポケモンだったんじゃないかって思う時もありますし・・・・。』

「まぁ人・・・ポケモンそれぞれですから・・・でも良かったですね・・・本当の自分に出会えた感じになって・・・まぁどうかは分かりませんけど・・・・。それよりもちょっと飲みますか。」




暫し元人間のリザ―ドンと食事をした後、その居酒屋で別れた僕達は一旦博多駅内へと入り、そこで今日の夕食を購入して車まで戻った。・・・のは良いのだが、何故か駐車場に止めたmyアコードの前に連れてきていない筈のリザ―ドンとグラエナがいた・・・なんで??何かあったのかな?ってかこの駐車場狭いのにこんな大きなリザ―ドン居たらもう迷惑すぎるでしょ。

「あれ~???二人ともどうしたの?こんな所に居て。あっ!!もしかして誰か具合悪くなったりとかしたの!?それなら急いで帰らないと!!っとその前にリザ―ドンあんたちょっと出過ぎ。そんな所に立ってたら通行する車や人の迷惑になるでしょ?」

リ『いやいやいやそれは無いから大丈夫。それに俺達が来た後、移動した車は1台だけだったし人も居なかったからな!それよりもなんでこんな所に居るのかって話だよな?それはただ単にトオル達の帰りが遅かったから心配になってここまでグラエナ乗せて飛んできたってだけ!・・・それでどうだったんだ?その北海道で会ったあのリザ―ドンらしくないリザ―ドンは?』

ハ『結局何を言いに来たのか全く分からなかったよ?あのリザ―ドンは一体何を伝えたかったのかな~僕としてはもう何を言ってるのかも分からなかった。』

「序でに言うと僕もなんか詳しくは分からなかった。それにこの新聞だけで呼び出されるとは・・・そもそもこの情報を伝える為だけに呼び出すかしらね?今の時代ネットで簡単に送れる時代だから、パソコンの方のメアドでも聞いてからこれをスキャン。そしてPDFか何かに変換して送れば良かった物の・・・わざわざ現物を渡してくるなんて・・・なんか他人を疑うって訳じゃ無いけど、これ盗聴器とか仕掛けられてないよな・・・??」

リ『それならコピー取ってくれれば現物の方は俺が燃やして跡形も無く消すぞ?それなら仮に盗聴器かカメラが付いていたとしても、一緒に燃やされてその心配は無くなるだろ?』

「なるほど。焼却処分って訳ね・・・じゃあリザ―ドン宜しく頼みますわ。・・・でも処分するのはここじゃ無くて、家に帰ってからだからね?」

リ『おっ・・・おう・・・それ位分かってる!!』

ハ『今ちょっと炎出したでしょう・・・絶対リザ―ドンここで燃やす気満々だったんだろうな~。』

「第一ここで燃やしたら大惨事に発展するでしょう。っと言ってもアレだなぁ・・・自宅のベランダで燃やす訳にもいかないし、かと言って駐車場で燃やすのも・・・。それかシュレッダーに掛けた方が安全且つ確実か?じゃあそうするか~。」

リ『別に燃やしても大丈夫なんだぞ??第一家にはシュレッダーなんて高価な物は無いし・・・。』

「帰りに買ってくるから大丈夫よ。丁度切れてる日用品とかも買いたかったし。」

リ『そ・・そうか?・・じゃあ分かった。』

燃やすのもアレだけど、やっぱり色々と危ないからシュレッダーを買うことにしよう、そうする事にしよう。じゃあ帰りますかぁ~・・・あっ、ちなみに家に帰るのは僕とリザ―ドンは別々ですからね。そもそもモンスターボール持ってきてない時点で乗せる事出来ないでしょ?アコードはアコードでも5ナンバーのCFアコードだからハクリューでも乗せるのがギリギリなんだよね。ゾロアは助手席に何時ものようにちょこんと座ってるけど。いや待って本当この子可愛いわどうしましょう。

ハ『トオルさんキモいよ・・・そんな事よりも早く家に帰ろうよ~僕お腹空いた~。』

「はいはい。じゃあみんな出発するよ?リザ―ドンとグラエナも途中気をつけて帰ってきてね?じゃあまた家で会いましょう。」

リ『よし!!分かった!グラエナしっかり掴まってろよ!!』

グ『えっ?ちょ待って?なんでこんな目にぃぃぃぃ!!!』

あいつも相変わらずだな。
太平洋高気圧さんが何故か張り出してこないので梅雨明けも中々発表されず・・・

しかし、来週は梅雨明けっという言葉が聞けそうですね。

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