No.8 じたばた

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読了時間目安:2分
ボクだって、できることがあったかもしれない。
けれど、何もしなかった。それは、できないのと変わりない。

でも、いまのボクは。じたばた、とあがいているばかりだった、あのころとは違う。

はず。


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「いつまで寝てるの?もう8時だよ」
「シンセツ君、ゴメン。ちょっとぼーっとしてた」
「アラレが、御飯できた、だってさ」
「わかった、今行くよ」


何もなく、何もできなかったボク。
でも、みんなは、そんなボクを認めてくれている。

ボクだって力になれれば、いいのに。

「早くしないと食っちまうぞ」
「お姉ちゃん、早く」

廊下から、アラレ君とレモンが、ボクを急かしてくる。

「わかった、今行く」


……………………………………………………………………………………………


「本日で、人間、と呼ばれる生物が消滅した日から、8年となります」

ニュースキャスターが、感情のない声で言う。
人間が消えて、大事なものを失った、ソラのような子も。
人間を恨んでいた、サクラのような子もいる。

ボクは…どちらでもない。
人間と特別な関りはなかったし、何かしたことも、されたこともなかった。

誰かに語るような思い出もない。

人間とは、何なのか。
ボクはほとんど知らない。

水色のニンフィアのメゾピアノ、今日も考え事をしながら生きています。
期間が開いてしまってすいません。
生存報告もかねて、最新話を投稿しました。
このストーリーの核心に近付ける、そんな感じのエピソードです。
これからもよろしくお願いします。

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