No.7 おしゃべり

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読了時間目安:3分
あの二人は、実は意外といい友人なんです。
「ピアノ、早く来なさいよ。あたしをこれ以上待たせたらどうなるか、分かってるわよね」
「サクラ、ごめんね~。ちょっと、さっきまでシンセツ君とデートしてて。サクラは、あのカレシさんとはどうなの?」
「それが困ったもんよ。あの馬鹿が、あたしを○す事しか考えてなかったもんでね。ついこの間別れたのよ」
「それはお気の毒に」
「でもそのおかげであんたとこうして話す機会ができたもんだから、まぁ悪くはなかったわよ」
ここはアローラ1のセレブで、ボクの音楽家仲間のサクラの家…というよりお城の庭。
「そういえば、ボクらが音楽家を目指すきっかけって、『あの事件』なんだよね」
今から7年と少し前、突如として人間が消滅した。
それ以来、ポケモンだけの独自の文化ができたいった。
「そういえばあの日、あたしは人間に殺されかけてたんだわ」
「どんな話?良かったら、聞かせて」
「いいわよ。あたしだって、あんたに話したかったところなの」

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あたしは、名前もない、ただのチビイーブイだったの。いつも人間に終われて、つねに震えていた。そんな日にあたしは奴に見つかったの。
あたしは奴から逃げようとした。必死に。でも、すぐに追いつかれた。奴はアブソルを繰り出して、命令した。「とっとと捕まえろ」って。ひどくない?ポケモンも、人間も、生き物。片方が一方的に命令をして、命を刈る。そんなことがあっていいものか。あたしはそう思って、必死に逃げたの。でも、あたしのすばやさは、奴のアブソルには到底敵わない。
あっという間に捕まって、もう終わりだって、そう思ったわ。でも、神様はあたしに力をくれた。あの瞬間、身体が光ったような気がして、今の姿…エーフィになったの。
進化したおかげで、奴からは逃げ切れた。そう思ったのに。あのアブソルが光りだして、姿も変わったの。それでまた捕まった。
今度こそ終わりだって、思ったわ。死ぬなら痛くないように。あたしはアブソルにそうお願いしようとした。そうしたら、『あの事件』が起きたのね。アブソルに命令をしてた奴は消えて、アブソルはパニックになってた。その隙に逃げたのよ。
その先で白イーブイ…つまりあの時のあんたとであったわけ。どう?理解できた?

……………………………………………………………………………………………

「大変だったんだね。ごめんね、思い出させちゃって。キミにとってはアブソルだけでも怖いのかもしれない。なのにボクはああやって…」
「いいわよ。あのアブソルや、あんたは悪くない。もちろん命令されてた人だって。悪いのは、人間だけだもの」
人間が悪い。まさにその通りだと思った。

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