番外編 ねえ、
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください
ツイッターで #ポケ二次お花見会場 という面白い企画があったので参加してみました!
「これは果たしてお花見なのか……?」「お花見とは?」となりましたが書いてみました!!
ミニリュウがどうしてワカバタウンにいたのか、なんとなく伝わると嬉しいです。
「これは果たしてお花見なのか……?」「お花見とは?」となりましたが書いてみました!!
ミニリュウがどうしてワカバタウンにいたのか、なんとなく伝わると嬉しいです。
ぼくはミニリュウ、このくらいどうくつでたったいっぴきでくらしている。ゆーかんなミニリュウなんだ!
まえのごしゅじんが「よわいミニリュウなんて、いらない」ってすてられてしまったんだ!
ほんとうはもっともっとたくさんのかぞくがいたんだけど、いつのまにかぼくだけになっちゃった。
このどうくつから見るけしきはみどりがいっぱいでわるくないけど、タイクツしちゃうなぁ。
そとが見えるばしょまでゆーかんなぼくは行くことにしたんだ。
そしたらね、ピンク色のちいさな花びらがぼくのはなについてきた! なんてキレイなんだろう!
もっとたくさん見たい! すこしだけそとにちかづこう。すこしだけ、ね。
あ! ピンク色の花がたくさんついてるおおきな木がとおくのほうですこし見えた!
それでも、ぼくいっぴきだけで見るには、さびしいなぁ。
いつか、つよくて、かっこいいごしゅじんとナカマたちでみたい、それがぼくのゆめになったんだ。
あるひ、ぼくはちいさなおんなのこと、めつきのこわいおとこのこにであった。いや、見つかった? がセイカイかな。
ガンバってたたかったんだけど、ダメだった……。そりゃあいままでバトルなんてしたことなかったし。
そうして、どうやらぼくはゲットされたみたい! そうしてあたらしいごしゅじんはおんなのこのほう! ぼくもごしゅじんもちいさかったねぇ。
ねえ、ぼくのことかわいがってくれる?
そして、ぼくといっしょにピンク色の花がついた木を見てくれる?
あれから旅はどんどんすすんでいった。ナカマもふえたんだ。黄色くて小さいのになまいきなピカチュウ! それから、れいせいな性格のエーフィ。さいごにおっとりぽわぽわの優しい性格のロコン。
ご主人も僕もすーごく成長したねぇ。でも、ハクリューになった僕は、ずっとずっと大きいからだになっちゃった。
ねえ、僕はかわいいまま?
こんなに大きいのにご主人をぎゅってだきしめれない。
僕にはどうしてご主人をだっこしたり、頭をなでたりする手がないんだろう。だきしめるかわりにグルグルに巻き付いたりしてみてるけど、なんか、違うんだよなぁ。
カイリューになった僕はピンク色の木――桜の木より大きくならなかった。
それよか、僕の身長は縮んだ! 嬉しい! ご主人の顔がよく見える!
ご主人の身長は……あまり変わってない。だけど、顔つきがすっごくすっごく大人びたね。
大きくなった僕を相変わらず可愛がってくれてありがとう。
でもねぇ、僕は最近気がついたんだ。僕はただ可愛がられていたわけじゃない。
愛されていた事も分かったんだ。
ねえ、僕の気持ち、ご主人にも伝わってるかなあ。
「リューくん、準備出来たよ。みんな待ってるから行こっか!」
「ばうぅ!」
ご主人はハタチっていう大人になったんだって。僕にはハタチが何なのか意味は分からないけど、きっとすごい事なんだよ! うん!
あのね、実はご主人、ケッコンをした。僕じゃないヒトとケッコンしたんだ。まあ、しょうがないよね。譲ってあげたんだ、僕たちは、あの男に! くうう! 今のうちに抱き付いてやる!
「わあ! どしたの急に! ふふ、リューくん? お腹周りがちょっと大きくなった?」
今は抱きしめる事も、頭を撫でる事も出来る! 空を飛ぶ事だって朝飯前なんだ(それでもご飯は欲しいけどね)
「お花見楽しみだね。コウちゃん達にも久しぶりに会えるなぁ」
今日は僕とご主人とお友達でお花見をするんだ! あの頃、本当は怖くて寂しくて何も出来なかった僕の夢がこうして叶う事が出来た。勇気を出してよかった。
やっぱり僕はゆーかんなカイリューだったんだね!
「コウちゃん、新種のポケモンを見つけたって本当?」
ワカバタウンの公園、僕たちは桜の木の元に集まった。黄緑色のピクニックシートを敷いて、お野菜たっぷりのサンドイッチ、美味しいって評判の紅茶に、大人の証のアレを持ち寄ってお花見の開催だ!
「ポケモンっていうのかまだ分からないんだが、新種の筈だ」
「コウ、話し方が変わった? それとも教授たちの口癖がうつったのかしら?」
「え、そうかな……?」
ご主人に、コウちゃんさん、アヤノさん、この三人は定期的に会ったりはしてないんだけど、こうしてたまに会っても昨日も会っていたみたいな感じでおしゃべりをしてるんだ。
旅をしていた頃と違うのは、大人の証のアレ、お酒を持っているぐらいかなぁ。
「ポケモンじゃないかもしれないってどういう事?」
ご主人はコウちゃんさんに貸していたピーくんを受け取りながら疑問を言う。
ピーくんは久しぶりに会えたご主人にモンスターボールの中から必死にアイラブユーをアピールしている。ふふふ、今は僕がご主人を独占中なんだよ。
「モンスターボールに入らないんだよ、嫌がるとかそういう次元ではなくて」
「モンスターボールに入るようなモンスターじゃないって事?」
僕たちポケモンは、モンスターボールに入るとポケットに入るからポケットモンスター、縮めてポケモンって呼ばれてるんだっけ。
ポケモンじゃないポケモンってただのモンスターなんだぁ。あ、でも僕も元モンスターだよね? モンスターボールが出来る前はポケモンじゃないんだから。って、ん? んん?
ちょっと頭がグルグルしてきたよぅ。
「ああ。インドには初めて行ったからインド特有のポケモンかもしれないが。その辺りはまた調査に向かうつもりだ。またピーくんを貸してくれ。程よく気絶してくれるんだ、あの子たち」
「それは勿論いいよ! じゃあそのポケモン、じゃなくてモンスターは何て名前なの?」
「これは俺が勝手に呼んでいる名称だが」
「うん」
ねえ。ねえ、ご主人? もしも僕の願いが叶うなら聞いてくれる?
「インドにいたっていうのと、ゴマゾウに似ている事から」
来年も、再来年も、この桜の木の元で、みんなで会いたいなぁ。
「インドぞう」
その時は家族が増えてるかもね。
まえのごしゅじんが「よわいミニリュウなんて、いらない」ってすてられてしまったんだ!
ほんとうはもっともっとたくさんのかぞくがいたんだけど、いつのまにかぼくだけになっちゃった。
このどうくつから見るけしきはみどりがいっぱいでわるくないけど、タイクツしちゃうなぁ。
そとが見えるばしょまでゆーかんなぼくは行くことにしたんだ。
そしたらね、ピンク色のちいさな花びらがぼくのはなについてきた! なんてキレイなんだろう!
もっとたくさん見たい! すこしだけそとにちかづこう。すこしだけ、ね。
あ! ピンク色の花がたくさんついてるおおきな木がとおくのほうですこし見えた!
それでも、ぼくいっぴきだけで見るには、さびしいなぁ。
いつか、つよくて、かっこいいごしゅじんとナカマたちでみたい、それがぼくのゆめになったんだ。
あるひ、ぼくはちいさなおんなのこと、めつきのこわいおとこのこにであった。いや、見つかった? がセイカイかな。
ガンバってたたかったんだけど、ダメだった……。そりゃあいままでバトルなんてしたことなかったし。
そうして、どうやらぼくはゲットされたみたい! そうしてあたらしいごしゅじんはおんなのこのほう! ぼくもごしゅじんもちいさかったねぇ。
ねえ、ぼくのことかわいがってくれる?
そして、ぼくといっしょにピンク色の花がついた木を見てくれる?
あれから旅はどんどんすすんでいった。ナカマもふえたんだ。黄色くて小さいのになまいきなピカチュウ! それから、れいせいな性格のエーフィ。さいごにおっとりぽわぽわの優しい性格のロコン。
ご主人も僕もすーごく成長したねぇ。でも、ハクリューになった僕は、ずっとずっと大きいからだになっちゃった。
ねえ、僕はかわいいまま?
こんなに大きいのにご主人をぎゅってだきしめれない。
僕にはどうしてご主人をだっこしたり、頭をなでたりする手がないんだろう。だきしめるかわりにグルグルに巻き付いたりしてみてるけど、なんか、違うんだよなぁ。
カイリューになった僕はピンク色の木――桜の木より大きくならなかった。
それよか、僕の身長は縮んだ! 嬉しい! ご主人の顔がよく見える!
ご主人の身長は……あまり変わってない。だけど、顔つきがすっごくすっごく大人びたね。
大きくなった僕を相変わらず可愛がってくれてありがとう。
でもねぇ、僕は最近気がついたんだ。僕はただ可愛がられていたわけじゃない。
愛されていた事も分かったんだ。
ねえ、僕の気持ち、ご主人にも伝わってるかなあ。
「リューくん、準備出来たよ。みんな待ってるから行こっか!」
「ばうぅ!」
ご主人はハタチっていう大人になったんだって。僕にはハタチが何なのか意味は分からないけど、きっとすごい事なんだよ! うん!
あのね、実はご主人、ケッコンをした。僕じゃないヒトとケッコンしたんだ。まあ、しょうがないよね。譲ってあげたんだ、僕たちは、あの男に! くうう! 今のうちに抱き付いてやる!
「わあ! どしたの急に! ふふ、リューくん? お腹周りがちょっと大きくなった?」
今は抱きしめる事も、頭を撫でる事も出来る! 空を飛ぶ事だって朝飯前なんだ(それでもご飯は欲しいけどね)
「お花見楽しみだね。コウちゃん達にも久しぶりに会えるなぁ」
今日は僕とご主人とお友達でお花見をするんだ! あの頃、本当は怖くて寂しくて何も出来なかった僕の夢がこうして叶う事が出来た。勇気を出してよかった。
やっぱり僕はゆーかんなカイリューだったんだね!
「コウちゃん、新種のポケモンを見つけたって本当?」
ワカバタウンの公園、僕たちは桜の木の元に集まった。黄緑色のピクニックシートを敷いて、お野菜たっぷりのサンドイッチ、美味しいって評判の紅茶に、大人の証のアレを持ち寄ってお花見の開催だ!
「ポケモンっていうのかまだ分からないんだが、新種の筈だ」
「コウ、話し方が変わった? それとも教授たちの口癖がうつったのかしら?」
「え、そうかな……?」
ご主人に、コウちゃんさん、アヤノさん、この三人は定期的に会ったりはしてないんだけど、こうしてたまに会っても昨日も会っていたみたいな感じでおしゃべりをしてるんだ。
旅をしていた頃と違うのは、大人の証のアレ、お酒を持っているぐらいかなぁ。
「ポケモンじゃないかもしれないってどういう事?」
ご主人はコウちゃんさんに貸していたピーくんを受け取りながら疑問を言う。
ピーくんは久しぶりに会えたご主人にモンスターボールの中から必死にアイラブユーをアピールしている。ふふふ、今は僕がご主人を独占中なんだよ。
「モンスターボールに入らないんだよ、嫌がるとかそういう次元ではなくて」
「モンスターボールに入るようなモンスターじゃないって事?」
僕たちポケモンは、モンスターボールに入るとポケットに入るからポケットモンスター、縮めてポケモンって呼ばれてるんだっけ。
ポケモンじゃないポケモンってただのモンスターなんだぁ。あ、でも僕も元モンスターだよね? モンスターボールが出来る前はポケモンじゃないんだから。って、ん? んん?
ちょっと頭がグルグルしてきたよぅ。
「ああ。インドには初めて行ったからインド特有のポケモンかもしれないが。その辺りはまた調査に向かうつもりだ。またピーくんを貸してくれ。程よく気絶してくれるんだ、あの子たち」
「それは勿論いいよ! じゃあそのポケモン、じゃなくてモンスターは何て名前なの?」
「これは俺が勝手に呼んでいる名称だが」
「うん」
ねえ。ねえ、ご主人? もしも僕の願いが叶うなら聞いてくれる?
「インドにいたっていうのと、ゴマゾウに似ている事から」
来年も、再来年も、この桜の木の元で、みんなで会いたいなぁ。
「インドぞう」
その時は家族が増えてるかもね。
インドぞうネタ、いれたかったんです。
何気にマイたちをハタチにしてみました。
大人になって良い意味で馬鹿やっていてほしいです。
何気にマイたちをハタチにしてみました。
大人になって良い意味で馬鹿やっていてほしいです。