その⑲ 冒險の終わり そしてエピローグ

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カラマネロ「カラ……カラ……結局……スノも使えなかったですねぇ。相打ちですか……」

ピカチュウ「なにっ……!?」

ニンフィア「世界が崩壊……しない。もしやあなた、スノから管理者の権限を……!?」

カラマネロ「えぇ。密かに……先程、移し替えて置いたのですよ……」

ニンフィア「スノの相棒を殺したトレーナーも、あなたが向かわせた、刺客……」

カラマネロ「えぇ。絶望した彼が取ろうとする行動。予測は……できていた。そして私は裏方として、この世界に君臨する! ……ハズだったのに……忌々しい」

ゴーリキー「かつての友をも、利用したのか……!!」

カラマネロ「今、この世界に鎮座する三匹のゴーレム。その力を吸収すれば、まだ──いける」キュイィンッ

ドーブル「あ、あなた……なにをッ!?」


── カ ァ ァ ァ ァ ッ 。


「「グルルルルゥ…………」」


一同「!!?」


カラマネロは、レジロックたちの力を取り込み、伝説のポケモン……レジギガスへと姿を変化させたのだ。


レジギガス『グオォォォォッ!!!』トゴォッ


レジギガスは零の間の地中へと、拳を撃ち込んだ。

ピカチュウ「!!?」グラグラ

レジギガス『思い通りにならぬ世界など、壊れてしまえば良いのです! あなたたちも、道連れダッ!!』

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──タウン


住民1「な、何だぁ……地震かぁっ!?」

住民2「避難しろぉ、家が崩れるぞぉっ!!」

マフォクシー「……ルト……」

ブリガロン「これが……管理者の……力──」

ナエトル「ニ、ニンフィアさんたち……頑張ってぇ!!」


****


ピカチュウ「野郎……」

ニンフィア「ピカチュウ、落ち着いて。いや、ピカチュウだけじゃない。『Forth』の皆、聞いて……」

ピカチュウ「……ニンフィア……」

ニンフィア「アイツは激情し、暴走している。所詮は偽りの力。皆が一斉に攻撃を撃ち込めば、きっと倒せるッ!!」

ゴーリキー「アイツを倒せば、元の世界へ帰れる……」

サンドパン「記憶もおぼろげだが、元の世界に──」

ドーブル「確かに、今まで恐れなかったことなどなかった。でも今の『Forth』には、そんなもの……なにもありません!!」

ピカチュウ「わかったよ、ニンフィア。いやイブ。人間世界へ、戻ったとしてもッ、俺たちは一緒だ!!」


レジギガス『グルノァーッ!!!』ドッドド


そうこうしている内にレジギガスは、一同の元へと突撃を行おうとする。


ニンフィア「ムーン……フォースゥゥッ!!!」パワァッ


ドーブル「……“だいもんじ”ッ!!!」ボオォッ


ゴーリキー「リキリキリキリキリキィィッ!!!」ドコドコッ


サンドパン「“ジャイロボール”ッ!!!」ゴガァンッ



ピカチュウ「……ボル……テッカアァァァァーーッ!!!」



──ビリッ、ビリィィッ!!!



レジギガス『レ……レジィィィィィィッ!!?』


一同はレジギガスに対し、これまでの集大成、怒涛の攻撃をぶち込んだ。



《《再び タウン》》



住民「う……うぉぅ!」シュンッ

住民「な、なんだ……これは、もしかして」シュンッ

住民「俺たち……元の世界に?」シュンッ


ポケモンたちの姿が、次々と消え去って行く。


ブリガロン「アイツら……遂に……」シュンッ

ナエトル「やったんだ、遂に……ニンフィアさんたちが、アイツらを倒したんだぁっ!!」シュンッ

ハリテヤマ「……ハハハ、ようや……く──」シュンッ


そして。

タウンの光景も、次第にぼやけ……消滅していった……。


****


俺たちは、かけがえのない友だちだ。



この世界が例え現実の空間ではなかったとしても。


元の世界へと帰還し、バラバラになったとしても。



ずっと、俺たち……『Forth』は不滅。




俺たちが生きている限り……繋がっているのだから──




………
……




チュンチュン─



お母さん「おーい、もう起きなさーい。スクール、遅れちゃうよー」


俺「えっ!」ガバッ

お母さん「アンタ、昨日ご飯も食べずにずっと寝てたのよ。起こすのもなんだと思って。歯磨き、しなさいよね」

俺「……」



……あれは全部。夢、だったのか?



俺(……あ)


──俺の首に、イブのリボンが巻き付いていた。



《《スクール》》



俺「あっ……」


イブ「……」


なんとイブが、転校先から戻って来たというのだ。

俺「その……」

あの世界でずっと長く、共に行動していたというのに、なんだか気まずい。

イブ「……がと」ボソッ

俺「えっ」

イブ「色々と、ありがとう! これからもよろしくね!!」

俺「……あ、あぁ!」



その一言で、たった一言なのに、色々と救われた気がする。



関係ないが、帰りに一緒にム○キングをしてきた。
小学生並みの感想だが、楽しかった。


****


ゴーリキーは、ホウエンのジムにまで通い、己の筋肉を鍛え続けているらしい。
キ○肉マンに、憧れているんだとか。


ドーブルとマフォクシーの『ナナホシー』は、活動を再開し、少年ジャンクに掲載が決まる。
タイトルは、『マッスルメン2世』だ。俺も楽しみにしている。


サンドパンとは、再戦することに決まった。俺の相棒のポカブJr.と一緒に、恨みとか抜きに、今度こそ勝ってやるさ。


ハリテヤマは、なんと以前から近所にちゃんこ屋を構えていた。この前お母さんと食べに行った。美味しかったし、帰り際にお古の鍋を貰った。……正直、持て余している。


ナエトルは、ブリガロンと度々会っているらしい。最近は、ビーフストロガノフを作れるようになったとか。……スープ系が、多いんだな。俺らも、いつかは集まりたい。



……そんなこんだで、俺たちの日常は、今までどおり、いつものように、これからも過ぎ去って行くのである。


【Forth】


偽りの世界から多くのトレーナーを開放した、伝説の探検隊。


全てが終わった今でも彼らは度々集まり、サドなる人物の墓参りへと訪れたり、ゲームや漫画で楽しんでいるらしい──


………
……


捻くれピカチュウの冒險 - 完 -

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