シリアス一段落。

しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
 
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます
読了時間目安:16分
急に知らない人間とポケモンが部屋の中に入ってきました。しかも、そいつらはこの誰から送られてきたのかわからない超重要機密資料のHDDを寄越せと言ってきてます。折角どこかの誰かさんが僕達に手掛かりを・・・と新設に送ってきて頂いたにも関わらずにこの覆面姿の男が乗り込んでくるとは・・・・何ともタイミングが悪い奴らだ!!・・しかし、コレをあいつらに渡すと恐らくもう二度と手元には戻せないだろうな・・・どうにかして死守するしかないでしょ・・・でもあいつら、銃なんて物騒な物持ってきてやがってる。それより

「だから酢を瓶のまま投げるなって!酢の瓶ってガラスだし、割れたらその分こっちが怪我する確率上がるでしょって!!投げるんだったらキャップ外して中見だけぶん投げれば良いじゃないの!」

なんでリザードンってこういう肝心なときに大事な部分がぽっかりと抜けるのかね・・・ちなみに僕が注意するまでの僅か5分間の間に栓すら開けてない酢の瓶を相手に2つもぶん投げてるからね?しかも、廊下の方でパリーンって不穏な音が響いたから割れたの確実。

『そ・・・そうだな・・・俺すっかり動転して・・・これでよし!うぉりゃぁぁぁ!!!酢を喰らえぇぇぇぇ!!!!!』

『全くそんなやけくそ気味に投げなくても良いじゃないの・・・しかも、結局は栓を外しただけでそのまま瓶ごと投げてるし。それに酢って何かあのポケモンに効果あるの??リザードンと違って私はもっとスマートにっと・・・フォーク投げて箸投げて終いには皿投げてっと。うーん、なんとまぁスマートなんでしょ。』

なんでサナギラスはこんなにも極端なんだろうか・・・それにちょっとやる事が怖い。フォークとか皿とか箸とか投げたら危なすぎでしょ!!ん?あいつら意外とこんなよく分からない茶番みたいな攻撃でもダメージ負ってるみたいだな・・・おっ、この作戦意外と効果覿面だったりする?じゃあもっとやりますか?

『親方!見てるだけじゃアレだからおいらも加勢するよ!!何したら良い?』

「ルギアはまだ子供だしそれに相手は拳銃持ってて危ないからこっちにいなさい。グラエナはなんでそんな伏せてるのよ?えっ?技が飛んできても当たらないようにだって?・・・それならハクリューの所に行っておけば良かったのに~。」

『そうは言ってもねトオル兄ちゃん。移動しようと思ったらあいつらが攻撃して来ちゃったじゃ無いのよ。だから逃げるに逃げれなかったのよ。』

そういえばそうだったな・・・急に来て脅されてそして急にこの展開だもんな。ハクリュー意外と驚いてそうだしこの状況をどう説明すれば良いのか・・・カチッカチッ


「えぇぇぃ!!この砂嵐と言い!小麦粉砂糖といい!!ちょこまかちょこまかと鬱陶しい!!!・・・もう良い!!あまり手荒な真似をしたくは無かったがな・・・アーボックはようかいえき!!ドンガラスはつばさでうつ!!もうHDDぶち壊しても構わないから思いっきりやってしまえ!!!」

ぁぁぁぁぁ!!!お客様困ります!!こんな狭い部屋でそんな物騒な技使われますと困ります!!あー!!うわぁぁぁ!!あのアーボックから吐き出された紫色の液体ヤバいぞ!!あの液体が掛かった物はどんどん溶けていってる!!ってこいつ!!!人ん家の物壊して何考えてるんだ!!タダじゃ済まないからな!!!覚悟しろよ!!ってうわぁぁぁ!!!あのドンガラスのせいでサイドボードとかに乗せてた物がドンドン下に落下していく!!!やってらんねー!!!

「もう腹立った!!!リザードン火炎放射であの蛇焼き尽くせ!!!そしてサナギラスは悪の波動であいつらをここから追い出して!!!もう家がどうなっても良いわ!!!あいつらムカつくからもう思いっきりやって!!」

『お・・親方落ち着いて!!なんか親方も凄く物騒な事言ってるから!!』

『そ・・・そこまでトオルが言うなら・・・でも極力家には掛からないようにするからな!!』

『トオルお兄ちゃん・・・分かった!!さっさとあいつらを追い出して警察につきだしてやろう!!』

「そんな事されてたまるか!!!アーボックはあのリザードンにかみつく!!ドンガラスはサナギラスに対してつばめがえし!!俺はその間にあのHDDを奪い取るからお前らへまするなよ!!」

「もうこんなHDD要らんわ!!!外に放り投げてやるから取れるもんなら取ってみろってんだ!!ほーら!!」カチッカチッ・・・・ポーン・・・・外に放り投げる

『!!?!?トオル兄ちゃん!!??』

『なっ!!おい!!トオルお前何してるんだよ!!!それ重要な物だろ!!痛いって離せよこの馬鹿蛇!!いたたたたた!!!!噛むな!!』

『トオルお兄ちゃん!!!』

「お前・・・!!!おいドンガラス急いでアレを回収するんだ!!!急げ!!地面に叩きつけられたら壊れて中見が駄目になる!!」

ドンガラスはサナギラスへ向けて進んできていたものを進路変更、その男の指示通りに一目散に外へと飛び出してHDDを拾いに行った。・・・・ガシャーンって言うHDDが地面に叩きつけられた音がしなかったから恐らく間に合ってしまったのだろう・・・残念だ。ん?サイレンの音・・・?まさかまた通報された!!?コレで一体何度目よ!?もういい加減にして!って大家さんからも言われてるんだからもうどうすりゃ良いの!!

「ちっ・・・余計な邪魔が・・・・最初からもっと大人しく渡していればこんなに散らかさなくても済んだのによ。おい!アーボック任務完了だ!!察が来る前にここをずらかるぞ!!もうそんな奴放っておけ!急ぐぞ!!」

『痛いって!!この馬鹿野郎が!!・・・っつ~・・・あー・・・噛まれた所から血出てるじゃ無いかよ・・・ったくあの蛇が・・・痛っつ・・・・。』

「リザードン大丈夫か?・・・この傷、結構深いな・・・アーボックは毒タイプも持ってるから、もしかして毒が入ってしまった可能性あるかもしれないし・・・急いで消毒して傷テープを貼ろう。サナギラスも大丈夫だった?」

『私は大丈夫だったけど・・・でもあのHDDが・・・。』

『トオル・・・お前・・・なんで渡したりしたんだよ・・・もう少し粘っていればあいつらをどうにか出来たかもしれないのによ・・・それに窓から放り投げるなんて荒々しい事なんてしなくても良かったのに・・・。』

「ふふふ・・・僕が先程まで何をやっていたか君達は気付いているのかな?」

『?もしかして?』

「そっ。あのHDDの中見は全てこちらのパソコンに移動済みでございます。しかもあっちのHDDの中見全部消してみたわwwだからあいつらが持ち帰ったのは綺麗さっぱりのフォーマット済みのHDDだって事。だってあんな重要なファイルが入っているのをあいつらに渡したら何されるか分からないからね。それに刺しっぱなしだったUSBの存在には一切気付いていなかったようだし、ご覧の通り変わりは無し!」

『でもいつの間にそんな事してたの?全く私気付かなかった・・・・あっ、もしかしてリザードンに小麦粉とか砂糖を投げつけろと言ったり私に砂嵐をするように言ったのって相手の気を引かせるためだったの?』

「そうそう、だって相手が見ている状況でマウスカチカチなんてしてたらすぐ感づかれてパソコンごと持って行かれかねないからね~。それに相手は砂嵐とかに気を取られていた様子だったから多分全く気付いていないんじゃ無いかな?視界も殆ど効かない状態だったし。」

『なるほど~流石トオルだな!!痛っつ・・・・・噛まれた所動かすと痛いな・・・・。』

「そんな事よりも消毒するで。ちょっとしみるけどまぁちょっとの時間だから我慢しておいて?」


その後来た警察には事の本末を説明し帰ってもらったが、周りの住民や大家さんには説明をしてもしても理解が得られず、終いには別の事まで一緒にこっぴどく叱られてしまい散々な夜となった。さて、それよりも大変なのがこの部屋をどうやって修復するかである。特に大問題なのが、あのアーボックが放ったようかいえきで溶けた?壊れた?物と床の修復である。幸い大した物は壊れてないものの床の一部が溶けたような感じになっており、どうやってコレを修復すれば良いのか悩むこととなった。

ちなみにアーボックに噛まれたリザードンの傷についてだが、思ったよりも傷が深く毒も回っていそうな気配だったので、大事を取って近くのポケモンセンターと言う名の国立病院へと僕は連れて行く事にした。その間はポケモン達だけ家に残すことになるけどちょっとどころか凄く不安です。


『しっかしまぁ・・・これどうやって直すよ?・・・トオル兄ちゃんは帰ってきてから直すって言ってたけど、コレは素人が手を出したら危険な気がする。』

『そんな事言ってもこのままだと放置しておくのもかえって危険な気もする。ハイドロポンプで洗い流してみる?そこのベランダから流す感じにすれば特に排水系には問題にならない気もするよ?どうかな?やってみる?』

『アホ。万が一コレに何でも溶かす劇物的な要素があったらどうするねん。そしてそれが流出し下に止めてある車とかアスファルトとかが溶けたらそれこそ大惨事だし、トオルお兄ちゃんが全責任を負うことになるんだからね?そういう事も考えて行動しないと。』

どうやら残ったポケモン達でこのアーボックが残していった傷跡をどう処理するか悩んでいるようである。しかし、床の一部が溶けたと言う事はそれ相応の劇物と同じ作用がある恐れがある為、下手に掃除できずにどうしようもない状況のようである。

『そういえば、これ床が溶けたって事は酸性が強いって事かい?中和するって事でアルカリ性の物を掛けて処理したら大丈夫かな?確か洗面台の下に重曹が・・・あったあった。じゃあコレ掛けてみるよ?あっ、爆発とかしたら大変だからルギアもグラエナも離れてて。』

サナギラスはルギアとグラエナを少し離れた所に移動させると、その紫色のどろどろした液体に重曹を掛けてみた。重曹自体は弱アルカリ性の物が多い為、酸性の物と混ぜると中和される筈ではあるが実際の所よく分かっていない。いざ、掛けてみると紫色だった液体はどういう原理なのかは分からないが、次第に緑色に変化して行き最終的にはパラパラに乾ききってしまった。本当一体どういう原理なのかはry

『後は、こうやって厳重に袋に入れてゴミ捨て場に向けてポーイ!これで邪魔な奴は居なくなった!さっ、後片付けしよ?』上目遣い

『!?えっ!?なんでベランダから投げるの!?それだとちょっと危なくない?!それにこの状況で後片付けって!?しかもなんで可愛さアピール狙ってるの!?』

『大丈夫大丈夫。ちゃんとゴミ捨て場の所に落ちるように計算しているから。それに私よ?外すわけ無いじゃ無い?それと、ここ片付けとかないとトオルお兄ちゃんが寝る場所無くなるし・・・それに私達だって明日以降どこで食事するつもり?ここが使えないと本当不便きわまりないと思うよ?』

『そんなもの・・・?おいらちょっと思考が追いつかない・・・。』



「そんで片付けたと・・・本当怖いな。」

リザードンを近くの国立病院に連れて行ったら、こちらが思っていた以上に重傷だったようでそのまま即入院となってしまった。当の本人は嫌がっていたが、医者の言う事に逆らうと後々大変な事になりかねないので取り敢えず2日間の予定で無理矢理入院。そう考えると毒って本当恐ろしいし金も掛かるな・・・そんな事より明日は丁度休みだからお見舞いに行ってあげましょう。逸れよりあの不気味な物体はどこ行った?えっ?重曹かけたら固まってそのままゴミ捨て場にゴーシュート!・・・超エキサイティン!って?・・・取り乱した。酸性だからアルカリ性の物を掛けたらどうにかなるって発想かららしいけど、ちょっとその根拠だと怖いな・・・特にあんな得体の知れない物体・・・掛かったもの全てを溶かしてしまう強力な酸・・・ん?どこかの映画で見て事あるような・・・?気のせいか。

「今日は色々とありすぎて疲れたから片付けとそのHDDの中見解析は明日に回そう。逸れより今回の騒動中、1回もハクリュー出てこなかったな・・・?あいつそんなに具合悪いのか?リザードンじゃ無くてハクリューの方が病院に連れて行った方が良いような気がしてきたんですけど・・・。」

『確かに。ハクリューにしては珍しいよね?こんなけ僕達が騒がしくどったんばったんってしてるのに1回も様子見に来ないなんて・・・何かあったのかな?それとも本当に具合悪くて・・・下手すると死んでたりして・・・?なーんてね。』

えっ?僕はグラエナが放った一言に軽く悪寒を感じながらも静かにハクリューが寝ている寝室を覗いてみる。・・・良かった~息はしてる・・・それよりも何だろうな・・・2日前からあんな調子だよ・・・何時も見たいに元気しか取り柄が無いハクリューが長期間あんな状態だと凄く気になるし心配になるな・・・あ~丁度病院の先生の所に行ってたのに聞いてくれば良かった・・・

『親方・・・おいらもう寝るね?お休み~・・・いたたたたt!!!!引っ張らないでよ!!何何!?おいら何もしてないよ!』

『歯を磨いてから寝ましょう。ポケモンだから寝る前に歯を磨かなくて良いなんて常識は無いんだからちゃんと磨くこと。それに貴方はルギアって言う高貴なお方なんだから尚更。』

「高貴なお方と言う言い方は余計かもしれないけど、磨いといて損は無いよ。ちゃんとルギア磨いておいで?」

『む~・・・親方がそう言うなら・・・でも面倒くさいー。』

『子供みたいな事を言わないの。さ!早く磨くよ!』

『おいらはまだ子供だよ~!!』




みんなが寝静まった後に静かにパソコンを起動させた僕は、送ってきたHDDの中に入っていた画像や動画を再生し暫くボーッと見ていた。先程はさわりの部分しか見れていなかったが、建物の前で拾ったあの白いUSBの中身とは違い、居酒屋の入り口部分の防犯カメラ映像や恐らく人の出入りを記載した物だろうと思われるワード等と言った感じで特段目新しい物はあるとは思わない。その防犯カメラ映像を見る限りでは特に何もおかしい物は写っていないし、何も不審な点は無い・・・同じ光景がずーっと続くもんだからもうそろそろ飽きてきたわ。次の動画見たら寝よっかな~・・・そう思っていた。

「眠くなってきた・・・よく車載動画とか見ると眠くなるけどコレはコレで眠くなるな・・・ふぁ~・・・あっ・・・眠い。ん?・・・ちょっと巻き戻してっと・・・あっ・・・まさかね・・・・第一あいつがこんな所にいるなんておかしいじゃないか。あれだろう・・僕仕事終りにあんな事に巻き込まれて・・・・うわ・・・もう2時過ぎじゃないか・・・だからコレはマボロシ~・・・寝よ。」

気になる人物があの居酒屋に入るのを僕は見てしまったが、眠かった事もありその日は気付かなかった振りをしてそっとパソコンを閉じさっさと寝る事にした。
そろそろのんびりと終りの事を考えますかねぇ・・・

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想

感想の読み込みに失敗しました。

 この作品は感想が書かれていません。