No.20 † 超熟した成果 †

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読了時間目安:12分
1年の半分がとうに過ぎ……あと2ヶ月で新しい年がやってくる。
その間に、ポケモンソード、シールドが発売される……購入するのを忘れないようにしなければ。

さて、御無沙汰してます、柔時雨です。
ついに20話!キャラ提供をしてくださった方々や、読者さんのおかげで何とかやっていけています。
本当に感謝、感謝です。

それでは!今回も覘きに来てくださった方々、ゆっくりしていってくださいね。
港町コルポスから、次の町へ向かって北上している途中、私達は街道沿いのポケモンセンターで休んでいた。

「ほら、皆。ご飯だよ。」
「ふあぁ……おはよう、サモン。」
「おはよう、アーシェさん。」
「……ん?あっ、それがサモンのポケモン達か。」

眠気眼とボーッとした頭のまま、足元に何かが居ることに気付いて視線を下に向けると、サモンが自分のポケモン……モクローとカラカラ、そしてゾロアを出して食事を与えているところだった。


【 カラカラ 】
こどくポケモン / 高さ : 0.4m / 重さ : 6.5kg / 地面タイプ
死に別れた母親の骨を頭に被っている。
寂しいとき、大声で泣くという。鳴き声は骨の中で響いて、もの悲しいメロディになる。
被っている骨の染みは涙の跡。死の悲しみを乗り越えたとき、進化する という。
2度と会えない母親の面影を満月にみつけて泣き声をあげる。
泣き声を聞きつけた天敵のバルジーナに空から狙われる。


【 ゾロア 】
わるぎつねポケモン / 高さ : 0.7m / 重さ : 12.5kg / 悪タイプ
相手の姿に化けてみせて驚かせる。その隙に逃げ出すことが多い。
変身して自分の正体を隠すことで、危険から身を守っている。
臆病な性質のポケモンで、仲間と居るとき以外は、ほぼ他の誰かに化けている。
無口な子どもに化けていることが多いらしく、普段おしゃべりな子どもが、急に無口になったときは、ゾロアと入れ替わって いる可能性が高い。


「そっか。アーシェさんに手持ちポケモンを見せるのは初めてだったね。そうだよ。これがボクのポケモン達……可愛いでしょ。」
「あぁ。カラカラはちょっと、モフり要素がアレだけど……他の2匹は思わず抱きかかえて、モフりたくなる可愛さだな。」
「まぁ、この可愛いポケモン達が進化しても可愛さを維持できているのか……と訊かれると、それはまた別の御話ですけどね。」

私の横を通り過ぎながら、フクスが空いている席に腰かけた。

「まぁ、フクスの言うことも解るよ。ポケモンの可愛い姿を留めておくために、変わらずの石ってアイテムがあるくらいだからな。」
「ボクは別に、この子達の姿を留めておくつもりは無いんだけどね。『その時』がきたら、ちゃんと進化させてあげるつもりだよ。」
「さてと……それじゃあ、私もポケモン達にご飯をあげるとしましょうか。」

サモンのポケモン達を見たフクスがボールを投げ、中からサーナイトとルカリオ、クチートとゾロアークが姿を現した。


【 クチート 】
あざむきポケモン / 高さ : 0.6m / 重さ : 11.5kg / 鋼・フェアリータイプ
2つの口を持つ。大アゴは鋼のツノが変形したもの。
愛嬌たっぷりの仕草に油断した相手を、大アゴでガブリと噛みつく。
噛みつくと絶対に放さない。噛みつく力は鉄骨をも噛み切ってしまう。
後頭部の大アゴには味覚が無いため、苦手なものはこちらで食べる。


【 ゾロアーク 】
ばけぎつねポケモン / 高さ : 1.6m / 重さ : 81.1kg / 悪タイプ
何かに化けるだけではなく、何百人もの人に幻を見せる力をもつ。
相手を化かすことで、群れの安全を守ってきたポケモン。
ゾロアークを捕らえようとした人を幻の景色の中に閉じこめ、こらしめたといわれる。
人間に棲み処を暴かれそうになると、幻を見せて森を彷徨わせ続けるという。
仲間同士の結束が固い。


「サーナイトとルカリオは前に見たが……それが、フクスの手持ち全員なんだな?この間の浜辺に、何か忘れてきたなんてことはねぇだろうな?」
「大丈夫です!ちゃんと確認しましたから。これが私の所持ポケモン全員です。」
「まぁ、何にせよ2人共、悪タイプのポケモンを持っているようで、安心した。」
「どういうことだい?アーシェさん。」
「これから向かう場所周辺は、ゴーストタイプのポケモンがウヨウヨ居やがるからな……襲われた際の自衛手段があるのは良いことだ。」

会話をそこで区切り、席を立って朝食を取りに行こうとすると、ガラの悪そうな男性が、ナースさんの居る受け付け付近からこちらに向かって歩いて来るのが見えた。

「ねぇねぇ、お姉さん達。女だけで旅行してるの?この辺、治安が悪いし、俺達がエスコートしてあげよっか?」
「凄い……よく、サモンちゃんを初見で女の子だって判りましたね。」
「フクスさん。いい加減、ボクもそろそろ本気で怒るよ?そもそも、スカート穿いてるんだから、見ればわかるでしょ?」
「お生憎様。この地の治安が悪いのは、地元民である私が1番よく知ってるんでね。てめぇ等みたいな軟派な野郎共は御呼びじゃねぇんだよ。」
「んだと?コラ……見るからに弱そうなポケモン連れてるから、親切心で言ってやってるっつうのに。」
「他人のポケモンを見かけで判断してんじゃねぇよ。どうしても私達をエスコートしたいってんなら、ポケモンバトルで実力を示してみな。私が相手してやるよ。」
「いいぜ……調子に乗ったこと、後悔させてやる。」

◇◇◇

ポケモンセンター裏・コミュニティエリア

「アーシェさんの口の悪さには困ったものですね。余計な厄介事を増やして……」
「わるいな。こいつはもう性分みてぇなモンだから、どうしようもならねぇ。」
「アーシェさん……負けちゃ駄目だよ。」
「おう、解ってる。」

私は反対側に立つ男性の方を向いたと同時に、向こうから私達に聞こえる声で話しかけてきた。

「使用ポケモンは1体!先に相手を戦闘不能にした方が勝ちだ!」
「1体……そのポケモンしか持ってないのに、よくボク達の護衛を名乗り出たものだね。」
「いいぜ、解った!その自慢のポケモンとやらを、私に見せてみな!」

私が了承したのを合図に、相手の男性がモンスターボールを投げたので、私も少し遅れてボールを投げる。

双方のモンスターボールが空中で開き、相手側にはカイロス、私側にはガバイトが姿を現した。


【 カイロス 】
くわがたポケモン / 高さ : 1.5m / 重さ : 55.0kg / 虫タイプ
2本の長いツノはパワフル。自分の10倍も重たい相手を軽々持ち上げ、飛び回る。
たくましい2本のツノの表面にあるトゲが相手の体に深く食い込むので、挟まれると簡単に外せない。
一度挟んでしまうと、ちぎれるまで離さない。
挟んだ獲物はちぎれるまで絶対離さない。どうしてもちぎれないときは、振り回した後彼方まで投げ飛ばす戦法を使う。
夜はツノで地面を掘って、穴の中で眠る。朝早くだと、皮膚に湿った土が付いている。
寒くなると動けなくなるから、暖かい所に住んでいる。
アローラ地方では、クワガノンが最大のライバル。反対になぜかヘラクロスとは結構仲が良いらしい。


「いくぜ!カイロス、地球投げ!」
「させるか!ガバイト、ストーンエッジ!」

両腕を拡げて迫ってくるカイロスに向かって、ガバイトが細い爪で地面を勢いよく叩き、鋭利な岩を連続で突出させていく。

「うおぉぉぉ!?やべぇっ!カイロス、瓦割り!」

その場で足を止めたカイロスが細い腕を振り上げ、迫って来た鋭利な岩に向かって手刀を振り下ろした。
攻撃を受けた岩が音を立てて粉砕されていく。

「今度はこっちからいくぜ!カイロス、地獄車!!」
「ガバイト!地震で牽制するぞ!あいつに捕まったら終わりだと思え!」

私の指示に頷いたガバイトが力強く地面を踏み鳴らし、両腕を拡げて迫って来たカイロスにダメージを与えつつ、足止めをする。

「相手さん……カイロスの代名詞ともいえるハサミを使った攻撃、してきませんね。」
「そうだね。しかも、今のトコロ見た技は全部、格闘タイプの技だったよ。これで残りが『挟む』とか『ハサミギロチン』だとすると……」
「確か、アーシェさんの話だと、これから行く場所って、ゴーストタイプのポケモンが多いんだったよね?」
「まったく有効打がないのに、しかもあのカイロス1匹だけなのに……よくエスコートがどうとか言ってきたね、あの人。」

「これで終わらせる……ガバイト、もう1回ストーンエッジ!!」
「くっ……カイロス!はさむ攻撃!」

前屈の姿勢でハサミを前につきだし、突っ込んできたカイロスの下から突出した鋭利な岩が、勢い良くカイロスを弾き飛ばした。

効果は抜群なところ、急所にでも当たったのか……背中から地面に落ちたカイロスは、そのまま戦闘不能となった。

「嘘だろ……俺のカイロスが、あんなたった1発の攻撃で……」
「ふん。女のお尻ばっかり追いかけてる暇があるなら、手持ちポケモンを増やしたり、バトルの特訓に時間を費やすんだな。さてと……お疲れ様。やったな、ガバイト。」

語り掛けながら頭を撫でた瞬間……ガバイトの体が青白い光に包まれた。

「ガバイト……お前……!」

光に包まれながらガバイトの体は一回り大きくなり、尻尾と両腕の鰭、切れ目の入った背鰭も少し伸びた。
細い腕から棘が生え、顔の先端がやや四角くなった。

全ての変貌を終えたのだろう……光が掻き消え、ガバイトはガブリアスに進化した。


【 ガブリアス 】
マッハポケモン / 高さ : 1.9m / 重さ : 95.0kg / 地面・ドラゴンタイプ
体を折り畳み、翼を伸ばすと、まるでジェット機。音速で飛ぶことができる。
高速で駆け抜けると、翼は空気の刃を生み出し、周りの木は切断されている。
身体を覆うきめが細かく尖ったウロコが空気抵抗を減らすため、高速で飛べるのだ。
頭についた2つの突起はセンサーの役目。遥か先の獲物の様子もわかる。
鳥ポケモンの群れに突っ込むと、そのまま群れごと丸呑みにする。
エサを巡り、ボーマンダと空中戦を繰り広げる。


「やった……やったぁ!ガバイトがガブリアスに進化した!」
「おめでとうございます、アーシェさん。」
「またアーシェさんのポケモンが格好良くなったね。」
「ありがとう、2人共。そうだ!皆と顔合わせさせないと。」

私は残りの4つのモンスターボールを投げ、バシャーモ、キリキザン、シルヴァディ、ホエルコを呼び出す。

「みんな!見てくれ、あのガバイトがついに進化したんだ!」

場に出た私のポケモン達はすぐにガブリアスの元へ集まり、仲間の進化を喜んでくれていた。
ガブリアスも、仲間から祝福してもらえて、とても嬉しそうだ。

「何だよ……何だよそれ……あんな小さなポケモンや、可愛いポケモンを連れてる女の仲間だと思って、余裕で勝てると思ったら……なんだ、その厳つい面々は!?くっそぉぉぉ!!」

カイロスをボールに戻した男が拳を振り上げ、私に殴りかかろうとした……が、間に入ったガブリアスを殴ってしまい、特性の鮫肌で自らの拳を傷つけた。

「ぐあぁぁっ!いってぇぇぇ……」

擦り傷を負った拳を抱えて蹲る男を、バシャーモとキリキザン、ガブリアスとシルヴァディが睨みつける。
その鋭い眼光に耐えられなくなったのか、男は情けない悲鳴を上げながら、慌ててどこかへ走り去って行った。

「アーシェさんのポケモン達……格好良いね。」
「ホエルコが唯一の癒し……あのイケメンなポケモン達に認められてるコルボーさんって、凄い人だったんだなぁ。」

「大丈夫か!?ガブリアス!殴られたところ、怪我してないか?」

私の問い掛けに、ガブリアスが優しい眼差しでゆっくり頷く。

「そっか、よかった。でも、バトルで消費した技のPPを回復してもらいたいから、やっぱりナースさんに診てもらおう。2人共、私達が戻って来るまで、みんなを見ててくれねぇか?」
「いいよ。せっかくだから、ボク達のポケモン達とも顔合わせさせておくよ。」
「バシャーモ達は私とサモンちゃんに任せて、ゆっくりして来てください。」

2人の御言葉に甘えてガブリアスをナースさんに預けるためその場を離れ、数分後……
無事にガブリアスの回復を終えて戻って来た時、バシャーモが3匹に増えていて正直、驚いた。

まぁ、私の『相棒ならブレイズキックをやってみろ』の一言で、すぐに残りがゾロアとゾロアークの悪戯だと判明したんだけど……
そういうドッキリはマジで焦るから、勘弁していただきたい。
新作へ連れて行くポケモンにリボンを付けるため、バトルハウスやバトルツリーをしていて思う……
今までバシャーモやキリキザン、ハガネールみたいな物理アタッカーばかりつかっていて、特殊アタッカーに触れることが無かったので、リザードンのリボン着けで四苦八苦しています。
新ポケモンのメッソンの最終進化系が物理アタッカーになるか特殊アタッカーになるかは解りませんが、どちらになっても良いように、練習しないとですね。

さて、ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます!
7話で仲間になったフカマルが、ついにガブリアスに進化しました!
どのタイミングにしようか悩んでいたんですが、もう10話以上経過したし、良いかなぁ?と思い、この話で進化させていただきました。

この語の話も思いつき次第なので、また期間が空くかもしれませんが
ボチボチと覘きに来ていただけると幸いです。

それでは!ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
また次話で御会いしましょうです。

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