アシマリと不思議のダンジョン 番外編4

しおりを挟みました
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
読了時間目安:11分
今回は基本的にラキト視点です。あと番外編はこれで最後の予定です。
とある日のこと......

ラキト「どうしよう~誰か何とかして~」
ラルナ「ごめん......僕にもわからないよ......」
ラキト「なんてね!せっかくだから楽しもう~!」
ラルナ「すごいね......前向きにとらえられるなんて」

なぜ、こうなったのか......というか何があったのかというと、実は僕とラルナが入れ替わっちゃって......。
ラルナは全然気にしてないどころか、むしろ今の状況を楽しんでるけどね。

ラルナ「それにしても本当に入れ替わっちゃうなんてね......」
ラキト「でも、ある意味これはチャンスかもしれないよ!」
ラルナ「そうかな......どうせ僕なんか......」
ラキト「今君はボクなんだよ......それじゃボクがダメなやつってことになるよ!」

確かにそうなるけど......うん、そうだね......。
それに確かにラルナの言う通りチャンスかもしれない。それに、僕は前に進みたい、変わらないと......何か変えたくて......。

ラキト「それにしてもすごいね!このリング本当に光るんだね!」

なんか、すごい...と思ってしまうけど、よく考えれば僕にとっては当たり前のこと...でも当たり前がゆえに気づいてなかったのかもしれない。

それでふと気づく。今の僕はアシマリなんだから、バルーンを作ることができることを。ためしにやってみる。すると自然にできる。

ラルナ「どうかな......」
ラキト「すごいよ...ボクより上手いかも...」

そして、作ったバルーンは、ラルナの放つ光に照らされて......なんだかきれいだった。
一方、ラルナはというと鏡を見ながら

ラキト「すごい......かっこいい......漆黒の体に赤き瞳...光輝く黄金のリング、なんかまさしく月より降臨し、漆黒の堕天使って感じ」
ラルナ「あの......ラルナ...何やってるの...!」
ラキト「力が......月のパワーを感じる...」
ラキト「ボクこそ、月より降臨し漆黒の堕天使、ラキトと入れ替わってる天才魔法少年ラルナ!月に代わっておしおきだよ!」

でも、なぜかかっこよく見えた......

ラルナ「楽しかったけど、この先どうする......?」
ラキト「そりゃ決まってるでしょ!お互いを演じるの!」

ちょちょっと待ってよ......そんなの無理だよ......。

ラキト「確かに難しいかもしれない...でも最初から諦めちゃダメだよ!それにバレちゃっても問題ないでしょ!」
ラルナ「確かにそうだけど......でも、だって恥ずかしいよ......」
ラキト「ラキトは今の自分を変えたいんでしょ!怖がってばかりじゃダメだよ!思いきってみないと」
ラルナ「ありがとう...僕頑張ってみるよ」
ラルナ「みんな戻ってきたどうしよう」
ラキト「とりあえず演じるしかないっしょ!」

否定できないけど......

ラキト「頑張れ!ボクは応援してるよ」

こうなったら当たって砕けろだ!

フウラ「あっ戻ってきた?大丈夫?」
ラキト「ごめんなんでもないよ!」

ノルト「ラルナどうしたの?」
ラルナ「なっ...何でもないよ......」

とりあえず、最初はお互い順調な滑り出しかな...といったってまだ演じはじめたばかりだけど。

ノルト「そういえばラルナがいつも自己紹介のとき言ってるセリフってなんだっけ?」

いきなりそう来るか......ということは僕があのセリフ言わないといけないの?ものすごい恥ずかしいけど......しかも覚えてるか曖昧だし...。

ノルト「ラルナ大丈夫?」

でも、やるっきゃない!ちなみにセリフの内容についてはラルナに完全教えてもらったから大丈夫......多分。

ラルナ「そっそう、ぼっボクこそ......この小説の絶対的...主人公、完璧なヒーロー......国民的......アイドル、完全無欠な世界の美男子、らっラルナだよ!」

なんとか言い切った!でも恥ずかしい......

ノルト「それじゃ僕の場合は......みなさんどうも、そうこの物語の絶対的主人公、頼れるリーダー、完璧なイケメン、雪を操りし純白の狐、アローラロコンのノルト見参!」
ラルナ「そのセリフ...かっこいいねっ!その雪を操りし純白の狐...だっけ」

とりあえずバレずにすんでるかな......
そしてしばらく僕達の中二?厨二?トークは続く......

セッカ「あっラルナおはよう」
ラルナ「今は朝じゃないけど」
セッカ「ラルナのツッコミ?なんかレアアイテムだね!」
ラルナ「そっそうかな......?」

そして、その後僕とノルトで中二トークを続けていると
なぜかソルアから僕達にプレゼントがあるらしい。

ノルト「なになに?」

ノルトは目を輝かせている。

ソルア「じゃじゃーん!」

それは魔法使いの衣装だった
ちなみに全員分
ってちょちょっと待ってぇぇ、なっ何で僕が魔法使いのコスプレしないといけないの?

ノルト「ソルアにそんな趣味があったとは!」
ソルア「悪いか?」

その後......

ラルナ「天才...魔法つかい......ミラクル☆ラルナ...参上...!」
ノルト「ラルナ大丈夫?」
ラルナ「そうだよ......ボクは大丈夫...大丈夫...!」
ノルト「なんかだいじょばない感が...」

もう、何でもいいや...何とでもなれ!なんか吹っ切れたかも......?

ラルナ「ふふふふ、どうやら天才魔法使いミラクル☆ラルナの出番のようだね~」

なんか楽しい......!

一方、その頃ラルナは静かに読書していたのだが

ラキト「やっぱりこうやって静かに読書するのもいいね......」
クーア「やっぱりそうだよね...」

ラキト「なんか向こうが騒がしいね......」

そして、その後

ラルナ「ああ、もううらやましい!僕も参加させて!」
クーア「ええっ!?」

ラルナ「ラキト~ボクと契約して魔」
セッカ「さっきから思ってたんだけど...もしかして...ラキト...?」

ああ、バレたか......ものすごく恥ずかしい
というわけで結局入れ替わりはバレて

ラキト「みんなこーんにちは!待たせてごっめ~ん!そう、このボクこそこの小説の絶対的主人公、完璧なヒーロー、国民的アイドル、完全無欠な世界の美男子、月光の魔法使いラキトだよ~」
ラルナ「やめてよ......恥ずかしいよ......」
クーア「相変わらず何をやってるんだか」
ラキト「なんかごめんね...てへぺろ」
ソルア「ラキトのてへぺろ。ものすごく貴重だ......」
ラルナ「恥ずかしい......というか僕はこっち」
クーア「恥ずかしがってるラルナ......なんか貴重な場面」
ラルナ「僕はブラッキー、入れ替わってるため今はアシマリのラキト!よろしくね」
ノルト「いつもと全然雰囲気違うね......なんかすごい真面目な感じ」

そして、その後は無事に元に戻った。めでたしめでたし......でも、もう少し楽しみたかったかも......

ラルナ「元に戻った~」
イーブイ「いいな~私もアシマリになりたいな~」
ラキト「僕こそ、月より降臨し、漆黒の堕天使ブラッキーのラキト」
フウラ「その...かっこいいわね」
ラキト「あっありがとう」
ノルト「僕は何だっけ?雪を操りし純白の狐......」
ソルア「メンバーが中二病ぽくなっていく!」

そして、その後はノルトとラルナはバトルの練習...ちなみにラルナはノルトにムーンフォースを教えてもらってる。

フウラ「入れ替わりどうだった?」
ラキト「いろいろ大変だったし......恥ずかしかったり......でも、経験できてよかったと思う。思いきって演じてみてよかったよ」
フウラ(実は私は気付いてたんだけどね......でもラキトが楽しめたみたいでよかった!)




僕とラルナはバトルの練習をしていた。その途中、ラルナの放ったみずてっぽうが誰かに当たってしまう。

???「なんだよ!びっくりしただろ......」
ラルナ「ごめんごめん」

そして、その後バトルの練習を再開するが今度は僕の冷凍ビームが直撃してしまう。

ノルト「だっ大丈夫ですか......?」

そして色違いアシマリの彼は、

アシマリ「全く、僕をアイスにするつもり?」
ノルト「アイス美味しそう...何味かなソーダ味かな」
ラルナ「確かに...」
アシマリ「僕はアイスじゃない!」
ノルト「それじゃ、あいつ?」

アシマリ「あいつでもない!僕はアシマリ」
ノルト「僕はアローラロコンのノルト」
ラルナ「ボクこそ、この小説の絶対的主人公、完璧なヒーロー、国民的アイドル、完全無欠な世界の美男子、アシマリのラルナだよ!」
アシマリ(なんか自己紹介からして凄そう)
アシマリ「とにかく同じアシマリとして負けてられない.....さあ、勝負してよね!」

探検隊のアシマリが勝負を挑んできた!えっなんか違う?

アシマリ「とりあえず、まずはどっちが上手くバルーンを膨らませられるか勝負だよ!」
ラルナ(負けられない......でも自信ないんだよな......)

まずはお互いにどれだけバルーンを膨らませられるかの勝負
そして、ラルナは失敗してバルーンは割れてしまうのだが......

アシマリ「すごい...バルーンをこんなにはやく割る技術とは...」
ラルナ「えっ...そっそうでしょ......?」
アシマリ「今度は歌で勝負だよ!」

そして、今度はどっちが歌が上手いか
そしてラルナの歌を聞いた彼は

アシマリ(かなり上手い......流石だ...)

アシマリ「それならじゃんけんで勝負だよ!」

何でじゃんけん?という気がするけど。とにかく、僕も含めた三人でじゃんけんすることになった。
そして、結果はというと......

ラルナ「なんか勝っちゃった」
アシマリ「なかなかやるね......でもこれで勝ったと思うなよ!」
ラルナ「あとボクは多分別世界出身だよ!」
アシマリ「このアシマリいったい何者なの?」
アシマリ「それに別世界のライバルか......負けてられない!次こそは僕が勝つからね!」



イーブイは少し憂鬱そうだった。

クーア「大丈夫?」
イーブイ「実は、なんとなく、不安なんだよね......そして怖い......でも不安の原因はわからない......でもなぜか考えるとつらい...」

イーブイは不安そうな表情で言う。

クーア「でも、悩んだって解決するわけじゃないでしょ。だったら不安ばっかり気にしてちゃもったいないよ、不安に振り回されないで気にせず前向きでいて、そして楽しんだ方がいいと思うよ」
イーブイ「ありがとう...確かにいろいろ不安あるけど、怖いけど......そんなことに私のポケ生振り回されたくない......!」




一方、とある場所にて

「最近何匹かがここを通ったらしい......?」

続く......

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想