夢に向かって歩くというのもまた悪くないよなぁ・・・

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うーん・・・僕は今窮地に立たされています。快調に山道を走っててあと少しで滝の方へと進む分かれ道に到達出来たって言うのに・・・目の前にいきなりポケモンが飛び出して来たと思ったらこっちを見ていきなり威嚇しだしたよ・・・?あ~今日はなんか色々朝から起こりすぎて疲れるなー。

『それで・・あのポケモンがここ辺りの小さい子供ポケモンを襲いまくってる奴って事で良いんだよね・・?だって尻尾に炎灯ってるしあの子供ポケモンの話と合致するからそうだよね?トオルさん・・・?』

「そうだなぁ・・・でも何故関東地方のポケモンがこっちに?まぁそう言うとミニリュウもここ以外の地域にいるポケモンになるけどちょっと気になるなぁ・・・もしかしてミニリュウと一緒の理由だったりするかな・・・?うーん・・・でもこのまま道の真ん中でガンを飛ばされたままだと埒があかないし取り敢えず話あってみますか?あまり気が進まないけどね。」

一応話あってみるか・・・あーあ、ここ坂道だから止まりたくなかったのになぁ・・・ヒルホールドアシスト付いていない車での坂道発進って滅茶苦茶怖いのよ。下がるし・・・っと言ってる場合じゃ無かったか・・・取り敢えずギアを1速に入れてっと・・サイドも目一杯引いてっと・・エンジンを切って・・・・取り敢えずミニリュウは車に残しておこうか・・ってまた器用にドアノブ引いてドアを開ける!そして勝手に外に出て行って車の前に立ちはだかる!もう・・変なトラブルメーカーに育たないでよ・・・。

『貴方が小さな子供ポケモンばかりを襲っているっていう炎タイプのポケモンで良いのかしらね?そりゃあそうだよね・・・ここ辺りで君みたいなポケモンはいないだろうし。』

『もしそうだと言ったら何という?第一な、俺は襲っているつもりは無いぞ。ただ単に強くなりたい為に勝負をしているだけだ!!・・・お前も偉そうな態度取るなら勝負してやっても良いぞ?』

『なにを~・・・・調子に乗って~・・・?トオルさん?』

「あいつは今殺気立ってるでしょ?ああいう状態でこれ以上刺激したら命の危険があると言うか何というか・・・とにかく穏便に済ませないと。ここは公道上だからあまり長引かせられないし技でも使われて道路破損とかなったら大変な事になるでしょ・・?」

『そうだね・・・そういう事なら・・・穏便に済ませようか・・・?』

「穏便にね・・・。」

ひとまず相手を落ち着かせる所から話を始めよう。よーし!こんな時に僕の営業で身につけたスキルを発揮できるぞ~!!まずは挨拶からだ!!おはようございます~・・・・・・・あぁぁ!!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!だからそんなに怒らないで!!お願いしますから!!!

『どこが営業で身につけたスキルよ・・・全然役に立ってないじゃないのよ・・・。』

「やっぱり人間とは違うからビジネスマナーも全く役に立たなかったよ・・・。」

『おい!!そこの人間!!俺との話を穏便に進めたいと思ってるかもしれないけどな、それは無理な話だからよ!』

「な・・・なんで!!」

『俺には夢があるからよ・・・・その夢を叶える為にはもっともっと強くならないといけないんだ!!だからお前らにも協力して貰うぞ・・・・!!!!』

「マズい!!ミニリュウ!!」

うぉ!!あいついきなり火炎放射みたいなの放って来やがった!!あ~良かった~アコードもうちょっと下に止めといて!あんな炎に包まれたら一気に廃車レベルだよ!・・・っとその前にこんな所で時間を取っている場合じゃ無いって!!

「ミニリュウ・・・仕方ない・・・やるしか無さそうだね・・・あまり色々とゴタゴタになるからやりたくはなかったんだけど・・お願い。」

『了解!じゃあ行くよ!!』

ん?ちょっと待て・・・僕格好良く勝負するみたいな感じでミニリュウに伝えちゃったけど、考えたら実戦とかしたこと無いんですけど・・・?そりゃあ確かに最近は何故かポケモンバトルが人気って朝の情報番組とか昼の情報番組でやってたけどさ、ほら僕って社会人でしょ?そんな学生みたいに時間ないない。ここはどうやって・・・そういえばスマホでミニリュウって調べれば使える技調べられるかも・・・!!

『トオルさん!!こんな時にスマホなんて弄らないでよ!!もうあっちは動き始めているんだから!!』

「しゃーないでしょ!!何の技が使えるのか分からないんだから!!」

『それもそうか。』

『ほらほらちんたらしているんだったらこっちから行かせて貰うぞ!!!』

あーー!!こんな時になんでネットが通じにくいんだよ!!ああ!!もうあいつただでさえ鋭利な爪なのにそれが伸びてこっちに向かって振りかざしてきた!!ヤバいって!!!あぁぁ!!もう!

『おお!!いきなりきりさくで来ましたか・・・・ってそんな技僕には効かあら~。』

よっしゃー!!!帰宅部で鍛えた足腰を見たか!!ギリギリのところでミニリュウを抱えて横によけれたぞ!!このまま・・・草むらまでスライディング!!痛っつ!!!!!何やねんこいつ!!なんで人間にまで攻撃してくるねん!!人間倒してもろくな経験値なんて貰えるわけ無いやろ!!傷害やぞ!!ってポケモンに法律は通じないか。

『トオルさん!!!大丈夫!!!??・・・こいつ・・・よくもトオルさんを・・・・。』

あぁ・・腕がじんじん痛い・・・血も出てるし・・こりゃちょっとヤバい相手なのかもしれないな・・・っちょ待ち!!ミニリュウお前で適う相手じゃ無いって!!あぁ!!勝手に歩いて行くなって!!逸れより僕の腕めっちゃ痛い!!

『よくもトオルさんを・・・コレでも喰らえ!!』

ん?・・・なんかの衝撃波を撃ったぞ・・・?おお、少しはダメージを与えられたのかな?あいつの姿勢がちょっとぐらついた!

「ミニリュウ・・・あの技って・・・何?」

『多分・・・【りゅうのいかり】って技だと思う・・前にお母さんに聞いた事あるから・・・でもこれ位の威力じゃあのポケモンも倒れないね。流石~。』

確かに相手はまだまだぴんぴんしている・・・・レベル的にはそう大差ないとは思うんだけど、まだまだ時間は掛かりそうだしどうしようも無いな・・・今の感じでちょっとずつHPを削っていく作戦が一番確実かな?

『ゲホッ・・・ゲホッ・・・ちっ・・・油断した・・・次はこうも行かないぞ!!!』

うぉ!!今度は突進してきた!!あぁ!!ミニリュウが道の段差で転けた!!ここからだと僕も間に合わない!!どうすれば・・・・!!!

こっちに勢いよく向かってきていたあのポケモンに草むらから灰色のそこそこ大きいポケモンがいきなり飛びかかりそのまま反対側の草むらへとそのポケモンを突き飛ばした。えぇ・・・何このいきなりの急展開~ってあのポケモンは確か・・・グラエナか・・・ん?そういやさっき治療したポケモンはポチエナ・・・まさか!!!

『まさかの親登場!?ってさっきのポチエナが親に言ったのなら話は合うしおかしな事でも無いかしら。自分の子供傷つけられたら普通は怒るわな・・・。』

「でもいきなり飛びかかって貰って何とか助かったっぽいな・・・ミニリュウ大丈夫か?ってこの道ももうちょっと整備しろってんだ・・・ね?」

『本当足下注意だね・・・それより・・・。』

ミニリュウが顔で指差した方を見て見るとさっきのグラエナと最近見境無くバトルを挑んでいたあのポケモンが対峙していた。あの怒りようを見ると一発触発の危機、でも明らかにレベル差があるな・・このままだと余計な負傷者が出てしまうだけだから止めに入る方が良いかな・・?



『お前・・・急に横から割って入ってきやがって・・・どういうつもりだ!!!』

『貴方ね・・・私の可愛い坊やに手を出したって奴は!!!私の可愛い子供に手を出したこと後悔させてあげるわ・・・覚悟しなさい!!!』

『ちっ・・・やれるもんならやって見ろよ!!!お前も返り討ちにしてやる!!』

『言ったわねぇ・・・覚悟するのはそっちの方よ・・・私を罵ったことを後悔させてあげる・・・行くわよ!!!』

そうグラエナは言い放つと勢いよく地面を蹴り一気にそのポケモンとの距離を縮める、それに対抗するようにそのポケモンも地面を蹴り2体は技をぶつけ合う為に一気に近づいた。その瞬間・・・・

「チョイ待ちぃぃぃ!!!!!」

うぉおぉぉぉぉぉl!!!!やっぱり動いている奴を吹き飛ばすには相当な体力が必要だなぁ!!!でも一応何とか2体の正面衝突は避けられたみたい!!よーし!!あとはミニリュウ頼みます!!!

『はい-!!!コレでも喰らえぇぇ!!!炭酸水-!!!!』

あぁぁぁぁ!!!!それ今日行くところであのノンアルコール梅酒をソーダ割りしようと思って持ってきてたやつなのぉぉぉ!!!!なんで寄りにも寄ってそっちを持ってきたのぉぉ!!!!

『くそが!!!邪魔しやがって・・・!!!・・あれ・・・?力が出ない・・・・水・・・?おまえら・・・。』

あっ、コレ余計に火に油を注ぐ結果になっちゃったパターン?でもあのグラエナの方はミニリュウが宥めてくれているみたいだからこっちは僕がっと。

『そこを退いて!!あいつに一発当てないと私の気が収まらないわ!!!』

『いやいや余計な負傷者を出すだけですし、もし技を当てたらあいつと同類になっちゃいますよ!!ほら子供さん見てるんですから!!復讐は新たな復讐と悲しみしか生まないんですからここはグッと堪えて!!!』



『あいつ・・・離せ!!一発ぶん殴らないと気が済まねぇ!!いきなり横から割って入ってきて勝負を仕掛けてきたんだ!!!』

「離しませーん!それよりこっちとちょっと話そうや。ね?リザードくん?」

『なっ・・・お前・・・・ちっ・・・何だよ。』

おっ、意外と素直な奴やな。まるで反抗期の少年がヤンキーに憧れているみたいな感じだな・・・それより流石にここで話をするのはまたぶり返す恐れがあり危険か・・あのグラエナもまだ苛ついているみたいだし場所を変えた方が得策かも。


その後、取り敢えずグラエナの方はミニリュウが宥めてくれたお陰で穏便に森の方へとお帰り頂く事が出来た。その時になんか子供の手当してくれた事のお礼を言っててくれたみたいだけど手当てしたの僕なのになぁ・・・それよりこのリザードをどうするかよね・・・このまま放っておくとまた問題起こしかねないしなぁ

「んで、なんでこの森であんな騒動起こしたの。あの怒り方からすると結構ここの森で同じような事しまくってたでしょ?」

『さっきも言ったけどよ、俺は勝負をしただけで襲ったつもりはない!!なのにいきなり襲ってきてそして邪魔してきやがって・・・。』

「アンタねぇ・・・まず威嚇してきたのは自分の方でしょ?それに貴方は自分が思ってるほどレベル高いように見えない。」

『あぁ!!?』

「だって、自分が怪我している事も気付かずにさっきグラエナと対戦しようとしてたでしょ?右腕と左足が凄く血出てたし擦り傷も多数。まったく・・そんな状態で戦い続けるとかレベルが低い奴がやることでしょ・・・それに夢を叶える為と言ってたけど、その夢は自分の体をボロボロにしてまで急いで叶えないといけない夢なの?」

『・・・・・・・・。』

おっ、ぐうの音も出ないか?それじゃあ一旦車に戻って治療してあげますか。ミニリュウもそのつもりだろうし。さてと行こうか~。

「治療するからこっち来なさい。ってか来い!!!・・・ほら~僕みたいなガリガリも引っ張れる位なんだからレベル高いわけ無いでしょ~。」

『・・・・・・・・。』


車まで戻りトランクに積んでいる救急セットでミニリュウを治療した時のように治療していく。こういう時の事を考えると救急箱は簡易的なので良いから車のトランクに積んでおくべきだよなぁと思うわマジで。

『意外と治療する時とか話を聞く時とかは大人しいんだね・・・その冷静さをバトルで活かせればもっと良い戦い方出来ると思うんだけどなぁ~。』

『・・・小さい竜に言われたくないな。』

「それより君の夢って何?あんなにやけになってまで強くなりたがっていたんだから相当な夢があると見たんだけど?・・・あっ話したくないなら話さなくても大丈夫よ?」

『・・・・・・・・・・空を飛びたかったんだよ・・・。』

『空?・・・あぁ!そっか!リザードの次のリザードンに進化すると翼が生えるから空を飛べるんだったね!なるほど!』

『ずっと生まれた時から一人だったし当時は弱かったからこんな俺と付き合ってくれる友達も居なかった。だから早く進化してこの広い大空を飛んでどこか新しい所に行き自分を変えたいと思っていた・・・それに物心付いたときからの夢だったからな・・・この広い青空を飛ぶっと言う事はな。』

「空を飛びたいっていう夢は確かに大きいし素晴らしい夢だけど、果たしてそれを急いで叶える必要あるかなって個人的には思う。ましてや周りや自分を傷つけてまで急ぐ必要は果たしてあるのかな?って思ったりするんだけどどうなんでしょう?」

『お前には分からないだろうけどよ、もう俺には何も無いんだよ。だからせめて空を飛ぶ力だけでも欲しかった・・・それだけだな・・・でも俺はまだまだ弱かったって事だな・・・・・・。』

「君はレベルは高くないけど、弱くは無い。これからも夢に向かって一歩ずつ焦らず歩いて行ったら確実に君の夢は叶うよ。うん、うん。」

『うーん・・・ゆっくりでも良いと思うけどな~トオルさんの言うとおりに周りを傷つけてまで手に入れた栄光と言う物は何ともすっきりしないものだよ?急がずゆっくりでも良いと思うし、そんなに先を急ぐ必要は無いよ?』

『・・・・・・・・・・。』





よし、コレで簡易的だけど治療完了!って今の時間は・・・あぁ!!!もう11時近く!!折角6時位に出たのにもう昼になりそうじゃないの!!救急箱をトランクに直してっと・・・トランク閉めてエンジン掛けて・・・っと。

「じゃあもうあんな事するんじゃ無いぞ?夢に向かってじっくりと確実に歩いて行く事が大事だからね?それより、今回はたまたま僕達が通りかかったから良かったけど、警察とかだったらもう大変な事になるんだからな?じゃあ気をつけてね。」

『・・・・・・・・もしかして僕達に付いて生きたくなった?』

『・・・・・・。』

えっ?付いていきたいってどっちの意味で?僕達と滝を見に行きたいの?それとも僕達と一緒に暮らしたいの?どっちなの?・・・・返答が無いんだったらもう行くよ?このままアイドリング続けててもガソリン減るだけだし。

「・・・付いていきたいなら付いていきたいってはっきりと言って!!もう!!行きたいのか行きたくないのかどっちか2択だ!!急げ!!!もうギア繋げるぞ!!」

『・・・・!!!付いていく!!!!!』

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