さぁ逃げましょう。

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トランクにはあらかた日用品や必要な物は入れたぞ!そして助手席には義母さんを、後部座席にはどうにかしてアキを入れなくてはならない!ただ・・・ルギアってこんなに小さかったっけ?思うくらいの大きさだから何とか後部座席全部使えば入るだろう・・・

「もうちょっとで入る!!・・・後は尻尾だけこの前の席との間に入れれば・・・」

「ひゃぁ!!」

マジかよ・・尻尾にも神経伝ってるわけ・・・痛て!!痛いって!お願い叩かないで!そんな尻尾でべしべしと叩かないで!お願いだから!!今はそんな事思ってる程こっちも暇ではないんだ!急いでるんだからちょっと我慢して・・・オッ、入った入った。良かった~入らなかったら死ぬ気でノア辺りのレンタカーを借りに行かなければならなかったから不幸中の幸いだったわ。やっぱりこういう時にセダンって不利だなぁ~それより叩かれた所ひりひりするんですけど!

「ご・・ごめん・・・つい条件反射で・・・・。それで一体町がどうなってるの!?ここから見える範囲ではあまり何とも無いような感じがするけど・・・?」

「いやそれが、どうもアキみたいにポケモンになった人が人間を襲っているみたいな光景を目にしたもんだからちょっとなんだ。もしかしたらバイオ〇ザード状態になりかけているのかもしれない・・・そうなった時に少しでも助かる為に今の内にこの町から別の町に移動しておくだけだよ。一応、南下していこうと思うけど高速に乗るまでは飛ばすからしっかり捕まっててよ!」

「安全運転でね?」

さて、福岡市内から南下するにはどのルートを通るのが最適だろうか・・・・国道3号は恐らく渋滞でアウトだろう・・・しかし天神や博多を通過するルートだともしかしたらああいう風にバイオ状態になっている可能性も考えられる・・・後は山越えルートだけど、福岡市内から南下するルートは三瀬峠か坂本峠を越えるルートか一旦唐津まで回って佐賀市内へと抜けるルートかだけか・・・一番早いのは三瀬峠経由だが交通量が多すぎる事による何か予期せぬ災害があるかもしれない・・・坂本峠はもう酷道だからちょっと厳しいか・・・

「それならトオルさん、三瀬峠をトンネルで通過すれば早いんじゃないのかしら?」

三瀬トンネルか・・・最悪料金所突破って事になりかねないけど、そのルートなら対面通行でどうにかなるか・・一旦その方向で行こう。

「分かりました。じゃあ行きますから何かに掴まってて下さいよ!!」


町の中は警察官と避難する車で溢れかえっていた。警察車両が検問を張り1台1台室内までチェックしている光景があちこちで見られるな・・・この調子なら裏道を駆使するしか無いか・・・警察官が検問を張っている所付近ではどうも襲っている様子は無いな・・・裏通りの誰も通らない所で襲っているのか・・?はたまたもしかしてあの白い服の奴らは研究員で何らかの実験をしていたのでは無いか?・・・考えすぎか・・・

「この調子ならすぐに佐賀側に抜けられそうだね?それにしてもさっきから何か変な気配を感じるんだけど・・・あなた何か見えない?この狭い車内では私ではちょっと振り返られないの・・・・。」

変な気配・・・?僕には全く分からないが取り敢えずドアはロックしておこう。バックミラーは殆ど真っ白に覆われているからサイドミラーしか確認出来ないけど・・・何も映ってない・・・?

「いや、特に何も写ってはいないみたいだよ?それよりもキツくない?キツいならすぐ言って。どこかに止まるからさ。」

「・・・・ありがとう///」

大通りに出たけど・・・車の流れは普通だな・・・・バスもタクシーも普通に走っているしそれにごく普通に人も歩いている・・・・あの人が襲われていた地区からちょっと離れているからここはまだ普段の日常のままなのか・・・?じゃああの地区だけだったのか?あのような惨状が繰り広げられている場所は・・・うーん・・・考えていても全く分からないからひとまず三瀬峠へと向かおう。


三瀬峠区域も普通に車の流れはあるな・・・峠の方にも車は何台も入って行ってるけど今回は大事をとってトンネル区間に進む・・・だけど、やっぱり通行料を考えたら峠道の方を進むよなぁ・・・・それにしても何時もなら結構な台数通っているのに普段と比べると幾らか車の数は少ないな。トンネル区域を抜けて佐賀県へと入って・・・ひとまずここくらいまで逃げて来れば大丈夫だろうか。

「ちょっとあなた・・・・凄く体がキツい・・・・。」

「えっ?あー・・・じゃあもうちょっと先に広い駐車場があるからそこの駐車場の端っこで駐めよう。」

広い駐車場に着いてっと・・・一応アキを車から降ろした・・・のは良いけど果たしてこれからどうするかなんだよなぁ~・・・ひとまず避難するけどずっと避難しておくのもどうかと思うし、このままだとずっとアキはルギアの姿のままだしなぁ・・・

「ところで今日は何処まで行くつもり?」

「ひとまずは熊本の僕の実家に帰る予定。電話して聞いて見たら旅行に行ってて誰も家に居ないみたいだし丁度良かったと言っちゃ良かった。」

おや?子供がこっち見てる・・・・はぁぁぁ!!!?!???!ヤバい!!!見つかった!!!このままだと通報されてしまう!!!急いで車に積んで・・・ってあれ?

「どうかしたの?あっ、お姉ちゃんと遊びたいの?」

「・・・・・・うん。」

まさかの遊びたいのですか・・・親は・・・居ないな・・・何という無責任な親なんだ!こんな小さな子供を放りっぱなしでどこかに行ってしまうなんて非常識にも程があるだろう!プンプン!!

「ちょっとあなた煩い。」

・・・・おっとさっきの心の声がうっかり声に出てしまっていたのか。コレは失敬失敬。でも、この子と遊ぶって言っても・・・取り敢えずまぁここら辺ならばまだ大丈夫か・・・じゃあ僕はちょっと情報収集がてらスマホをポチー



うーん・・・それ程めぼしい情報は無いか・・・でも、福岡市内の混乱がそこそこ起き始めてきているから早めにこっちに移動してきたのは正解だったようだな。それよりお義母さんは・・・寝てる・・・こんな時によー寝られるものだ。さてと、・・・ってなんかもう疲れて来たなぁ・・・早い所先に進みt

「キャーーー!!!!!!」

はっ?悲鳴・・?まさか!!と思い僕は振り向いたがそこには知らない男女が二人がかりでアキを持ち上げ止まっていたワンボックスへと乗せようとしている光景・・・・っておい!!お前ら人の奥さんなに連れ去ろうとしとるねん!!!ふざけるなぁ!!!!

車のドアを閉め勢いよく発進させ、そのワンボックスの前をふさぐように止めるとその男女はひるんだ隙にアキの尻尾を勢いよく掴んだ。

「ひゃぁぁあ!!何するのよ!!一体全体!!」

うん・・・・あれ痛いんだよねー普通に鞭か何かで叩かれた方が全然痛くないっていう悲しいオチなんだよなぁ・・・あの人達が倒れた隙に・・・後部座席のドアを開け

「おい!アキ急いで乗れ!!逃げるぞ!!!」

「う・・・うん!!!」


・・・・佐賀市内まで逃げてきたからもう大丈夫だろう・・・・それよりも

「一体どういう事なんだよ・・・なんでいきなり連れ去ろうとされてるのよ・・・もう心臓に負担掛かったよ・・・。」

「ごめんなさい・・・あの男の子と遊んでいたら急に腕を引っ張られて行ったら急にあの男と女が出てきてそのまま為す術無く・・・でもあなたが居てくれたお陰で助かったわ・・・・。」

「変な事考えたけど、もしかして目撃されたバンって同じようにポケモンになった人を強制的に収容しているんじゃ無いのか?そして、そこでまた新たな薬とかを作ってるとか?僕の考えすぎかしら?」

「もしかしたらそうかもしれないね・・・・だってこの世の中だとそういう事も平気で起きそうだし・・・。」

そうか・・・そうなったらますますのんびりと進んでられないな・・・・ここからは超特急で実家まで帰省しよう!

僕はアクセルを深く踏み込んだ。

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