No.01 † First Contact †

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読了時間目安:13分
皆さんはポケモンの御三家、どの子から始めましたか?ポケモン金 ・ 銀でチコリータから始めた貴方……ご苦労様でしたね。
こんなこと言うと、年齢バレしてしまうかもですが、私はポケモンがゲームボーイだった頃の赤 ・ 緑からプレイしています。
その時はまだ、今作中にも書いた個体値とか努力値なんてものは当然知らず、相棒と呼べるポケモンも居ませんでした。
とりあえず、『リザードンはカッコいいなぁ!』と思いつつ、フシギダネで始めてました。

どうも!柔時雨です。
1話を投稿させていただきました。

淡々と進む日常に笑いを挟むのは難しい……
と、とにかく!今回も覗きに来てくださった方々、どうぞゆっくりしていってくださいね。
「んぅ……」

寝起きで頭が上手く働かない状態で自分の現状を確認する。
温かいベッドの上に居て……まったく見知らぬ部屋で……あぁそうか。

「私は……助けられたんだったな。」

ようやく昨日の出来事を思い出し、私はベッドから降りて着替えを始めた。
昨日私が着ていた服は現在洗濯中なので、修道服を着る以外の選択肢が無いわけで……

「(やっぱり、胸がキツい……洗濯が終わって乾いたら、速攻で着替えてやる……)」

とりあえず着替えを済ませて階段を降り、礼拝堂の方へ足を運んでみると、ヴァン神父が1人で本を読んでいた。

「……おや?おはようございます、アーシェさん。ゆっくり休めましたか?」ニコッ
「あぁ……うん、おかげさまで。ただ……この後どうやって時間を潰そうか考えている。ポケモンが居てくれれば、いろいろできるんだろうけど、生憎私はポケモンを所持してねぇんでね。」
「あぁ、そうでしたか。でしたら、少し私の手伝いをしていただけませんか?」
「ヴァン神父の?いや……でも、そういう神職……神事?ってのは生半可な気持ちじゃできねぇもんだろ?ましてや私は信仰心が薄い人間だぜ?やりたい!やりたくない!とか以前に、まともに務まらねぇよ。」
「あ……いえ、神事ではないのです。もう少ししたら、新人トレーナーさんが此処に最初のポケモンを選びに来るのですよ。」
「新人トレーナーが……此処に?最初のポケモンを?そういうのって、ポケモンの研究所でやるんじゃねぇのか?」
「もちろん、そちらでもされていますよ。ですが、研究所から遠く離れた位置にある町村から研究所へ行くまでの間、新人トレーナーさんは今のアーシェさんと同様に丸腰です。」
「あぁ……確かに。」
「野生のポケモン達が絶対に襲ってこないという保証ができない現状を打破するために、研究所から各地の要所となる場所に最初のポケモン達が支給されているのです。」
「なるほど。まぁ、賢明な判断だな。ポケモンに襲われて、しょうもねえ怪我しちまうことを考えれば、ずっと良い。」
「アーシェさん。応接室の机の上に3つのモンスターボールがありますので、持って来ていただけますか?」
「ん……了解。」

私は昨日ヴァン神父と話をした応接室に足を運び、机の上に置いてあった3つのモンスターボールを手に取る。

「これだな……ん?」

おそらく、今手に取った3つが指定されたボールで間違いはない……はずなのだが、少し離れた位置にモンスターボールが1つ、ガラスケースに入った状態で置かれているのに気が付いた。

「これは……ヴァン神父のポケモンか?御丁寧にケースなんかに入れられて……他にそれらしい物が見当たらねぇから、持って来いって言われたのはこの3つだろうけど……念のため、確認のためにコイツも一緒に持って行くか。」

私は3つのモンスターボールと、ガラスケースを抱きかかえてヴァン神父の元に戻った。

「持って来たぜ、ヴァン神父。」
「ありがとうございます、アーシェさん。」
「たぶんコレで合ってると思う……他に見当たらなかったからな。あと、このケースに入ったモンスターボールも候補なのかと思って持ってきた。」
「あぁ。そのケースの方はアーシェさんのポケモンですよ。」
「………………はい?」

ヴァン神父の言葉に一瞬、自分の耳を疑った。

私の……ポケモン?

「先程御自身で仰られていたとおり、アーシェさんも確か、ポケモンを持っていませんでしたよね?この子は訳があって私が保護していたのですが、アーシェさんになら安心して託すことができます。」
「そんな……わざわざ用意してくれなくっても、モンスターボールさえくれたら近所の草叢で適当にゲットするのに……でも、せっかくヴァン神父が用意してくれたんだ……ありがたく、受け取っておくぜ。それにしても……訳あり?」

私はガラスケースからモンスターボールを取り出し、とりあえず前方に向かって軽く投げてみた。

「こ……こいつは……」


【 アチャモ 】
ひよこポケモン / 高さ : 0.4m / 重さ : 2.5kg / 炎タイプ
お腹に炎袋を持ち、口から飛ばす炎は摂氏1000度。
トレーナーにくっついて、ちょこちょこ歩く。
抱きしめると、ポカポカとっても暖かい。
周りが見えなくなる暗闇は苦手。
♂にはお尻に小さな斑点があり、♀には無いため、そこで見分けることができる。


空中を舞っていたボールが開き、中からアチャモが姿を現した……が、何か違和感がある。

あれ?アチャモってこんな黄色っぽい色してたか?もっとこう……オレンジ色っぽい感じだったと思うんだけど……

「ヴァン神父……えっと、これって……… ( ; ゚ Д ゚ ) 」
「はい。色違いのアチャモですね。特性は【 加速 】です。アーシェさん……可愛がってあげてくださいね。」ニコッ
「いやいや……いやいやいやいや!!(((((( ; ゚ Д ゚ ))))) 色違いで隠れ特性とか、割と洒落にならねぇって!!受け取れねぇよ、こんなレアなポケモン!!絶対近いうちに何か罰が当たっちまう!!」
「そんなことはないと思いますが……それに……」

ボールから出したアチャモが、私の足に擦り寄ってきている。

くっ……!何だ?この可愛らしい生命体は……!?
うわぁ……あぁ……すっげぇ癒される……
この可愛らしいポケモンが、私の荒んだ心のケアをしてくれているのが解る……


「アチャモは貴女をトレーナーと認めてしまったようですし。」
「くっ……ま、まったく!鳥ポケモン特有の刷り込みかもしれねぇけど、ポケモンが認めてくれたっていうんなら、仕方ねぇよな!私がこのアチャモのトレーナーになってやるかな!まったくもぅ……しょうがねぇなぁ!」/////
「デレデレじゃないですか。アチャモを抱き上げて頬擦りして……説得力皆無ですよ。ですが、とても喜んでいただけたみたいで良かったです。」
「あぁ!マジで感謝するぜ、ヴァン神父!凄く基本的な事だけどさ……私、この子を絶対に大切にするよ!」ニコッ
「はい。大切に育ててあげてください。さて……どうやら、メインのお客様がいらしたようですよ。」

アチャモの可愛さにはしゃいで忘れかけていたが、本当の目的はまだ果たせていない。

前方の木製の大きな扉がゆっくりと開き、1人の女の子が教会内に入ってきた。

「あ……あの、初めまして!最初のポケモンを頂きに来ました……。」
「えぇ。承っていますよ。アーシェさん、お願いします。」
「はいよ!」

私は自分のパートナーになったアチャモをボールに戻し、一緒に持って来ていた3つのモンスターボールを順番に投げる。

ボールからはそれぞれ順番に 『 モクロー 』、『 アチャモ 』、『 ポッチャマ 』 が姿を現した。


【 モクロー 】
くさばねポケモン / 高さ : 0.3m / 重さ : 1.5kg / 草 ・ 飛行タイプ
昼は光合成で力を溜めて、夜になったら活動開始。
刃物のように鋭い羽を飛ばして攻撃。足の力も強く、キックも侮れない。一切音を立てずに滑空し、敵に急接近。気づかぬ間に強烈な蹴りを浴びせる。
狭くて暗い場所が落ち着くらしく、トレーナーの懐やバッグを巣の代わりにすることもある。


【 ポッチャマ 】
ペンギンポケモン / 高さ : 0.4m / 重さ :5.2kg / 水タイプ
北国の海岸線で暮らす。泳ぎが得意で、10分以上海に潜って、エサを獲る。
長い産毛が寒さを防ぐ。
歩くのは苦手で、こけたりするが、ポッチャマのプライドは高く、気にせず堂々と胸をはる。
プライドが高く、人から食べ物をもらうことを嫌い、世話を焼かれることが嫌い。トレーナーの指示を聞かないので、仲良くなるのが難しい。


「………ものの見事に鳥型のポケモンが揃ったな。ヴァン神父、狙ったのか?」
「いえ、私もこの瞬間まで中のポケモン達を確認していませんでしたから……まったくの偶然です。コホン……とにかく、こちらから貴女のパートナーとなるポケモンを、1匹選んでください。」
「はっ……はい!」

女の子が3匹のポケモンを前にじっくり品定めを開始する。

「……ちなみに、アーシェさんならあの3匹から誰を選びますか?」
「ん?そうだな……このフィリアは中央に森林が多いから、環境を活かすならモクローかな。草タイプや虫タイプにも有効打があるし……まぁ、タイプ相性だけで考えるならアチャモも充分イけるか。ポッチャマは……この周辺の環境でのバトルはちょっと厳しいが、南方の砂漠やビーチや、北方の雪山周辺なら活躍できるかも。」
「ほぅ……なるほど。良い見識だと思います。」
「けどまぁ……今私が言った事はあくまで建前であって、本音を言わせてもらうなら、フィーリングによる第一印象で決めるね!ポケモンのタイプ相性云々なんてモンはさ、後々にゲットするポケモン達次第で、どうとでもなるハズだからな。」
「そうですね。私もアーシェさんと同意見です。あの子には、此処で選んだポケモンをきっかけに、多くのことを体験してもらいたいものですね。」ニコニコ
「…………よし!決めました!私、ポッチャマと一緒に旅をします!」
「おや?決まりましたか。わかりました。アーシェさん。」
「ん?あぁ……ほら、これがポッチャマの入っていたモンスターボールだ。これからそいつと一緒に頑張りな。」ニコッ
「はい!ありがとうございます!」

女の子は私からモンスターボールを受け取ると、早速ポッチャマをボールに戻し……再びボールを軽く投げてポッチャマを呼び出した。

「今日から私があなたのトレーナーです。よろしくね、ポッチャマ。」
「 (* ・ ∀ ・ )ノ☆・゜:: 」

女の子の呼びかけに、ポッチャマが右手……羽?を振り上げ、元気良く応えた。

「それでは、失礼します!早速、行きたかった町に向かおうと思います!」
「道中御気を付けて。貴女の旅に神の御加護があらんことを。」
「ありがとうございます!」ペコリッ

軽いお辞儀を済ませた後、女の子はポッチャマと共に元気良く教会を出て行った。

「ポケモンを受け取りに来る子ってのは、あの子だけなのか?」
「はい。本日はあの子だけです。」
「そっか……じゃあ、改めて私のアチャモについて話を聞かせてもらえないか?この子、神父様が保護してたって言ってたけど……」
「はい。実は、そのアチャモ……この森で捨てられていたのです。そして私が保護を。」
「はぁ!?いや、ちょっ……何で!?だってこの子、色違いで……隠れ特性なんだろ!?手放す理由なんて……」
「アーシェさん。アーシェさんは『 個体値 』という言葉を聞いたことがありますか?」
「え?あ……あぁ、うん。何となく理解してる程度で、口で説明すんのはちょっと難しいけど……『 攻撃V 』とか、そんな感じのヤツだろ?」
「えぇ、そうです。そして、保護した後、ポケモンセンターでいろいろと調べてもらったのですが、どうやらその子、体力と攻撃、特殊防御と素早さの個体値は最高なのですが、防御の個体値があまり高くないそうなのです。」
「俗にいう4Vってヤツか。大方、厳選とやらで5V狙いだったのに、求めていた子と違うから手放したってトコか?」
「憶測ですが、おそらくそうでしょう。」
「まったく……この子達は生き物なんだ。強さを数字で表現できたとしても、理屈とかでは測りきれねぇことだってあるだろうに……」
「そうですね。……アーシェさん、こちらを貴方に差し上げます。」

そう言いながらヴァン神父は私の掌に、銀色の小さな瓶ジュースの蓋を置いた。

「……ヴァン神父、こいつは何の嫌がらせだ?ゴミ捨てして欲しいなら、最初からそう言えって。ちゃんと始末するからさ。」
「違います!違います!それは『 銀の王冠 』という、ちゃんとしたアイテムです。」
「銀の王冠?」
「聞いた話なのですが、遥か南方にある『 アローラ地方 』のとある場所で、その王冠と引き換えに、ポケモンの個体値を最大まで上げてくれる場所があるそうです。」
「!」
「いつかアーシェさんが本格的に旅をするようになり、アローラ地方へ行く機会があったその時、アチャモ……いえ、その頃には進化してるかもしれませんね。その子の防御力を鍛えてあげたいと思った時にでも、使ってあげてください。」
「なるほど、そういう……わかった。いつか私とこの子が旅をして……アローラ地方とやらの、件の場所を訪れた時、ありがたく使わせてもらうよ。ありがとう、ヴァン神父。」
「どういたしまして。」ニコッ

私は銀の王冠をとりあえず、手提げ鞄の中に入れ……再び、アチャモの入っているモンスターボールへと視線を落とした。

「これからよろしく、アチャモ。いろんな事を一緒に経験しような。」

モンスターボール越しにそう呟いた瞬間、私の言葉がボールの中に居るアチャモにも聞こえたのだろうか?

手の内にあったモンスターボールが、コクンッと縦に小さく揺れ動いたような気がした。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。

『 アーシェ、恵まれすぎ!』 と思われる方が多分、居られるでしょう。
まぁ……アーシェの手持ちポケモンは、実際に私がプレイしているポケモンのパーティと同じにするつもりでいるので
相棒であるバシャーモを出すために、どうしてもこのタイミングで出しておきたかったんです。

実際は卵孵化厳選中に偶然産まれた子なのですが、個体値は作中の通り、体力・攻撃・特防・素早さがV値で、防御だけが心許ない状態でした。
今はちゃんと王冠を使って、無駄に6Vになってもらいましたが。

とりあえず、そんな感じで私自身の現時点での手持ちポケモンを何らかの理由・屁理屈をこねて登場させていくつもりです。
残りは誰が来るのか……まぁ、wktkしながらお待ちください。

それでは!ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
また次話で御会いしましょうです。

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