誰かの日記 (3)

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読了時間目安:3分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

7月28日

昨日、ヒビキが倒れた。
どうやら疲労による風邪らしい。
だけど、原因は考えすぎによる知恵熱から派生して風邪を引いた可能性も考えられる。

シャドーに関する騒動は、ひとまず落ち着いた。
彼の心には依然、怒りと悲しみが渦巻いているが今回のように救助隊を無闇に狙うことはないだろう。
彼の心が負に染まっていることは、ゼルちゃんとホーちゃんから聞かされていたけど、あそこまでだったのは、ぼくにとっての誤算だったな。
そのせいで、ヒビキが考えすぎる要因を作ってしまったみたいだし、少し責任を感じてしまう。
ただ、怪我の功名か熱によって弱気になっていたヒビキは、いつも以上に素直に心の内を明かし、それをアイトが受け止めて、うまく涙の枷を外してくれたようで溜めていたものを吐き出させてくれた。
辛いときに無理して笑うよりも、辛いときには素直に泣いた方がいい。
ぼくも、過去に思い知ったからよくわかる。

余談だが、ヒビキはキョウとよく似ている。
性格や見た目とかではなく、体質や思い詰めすぎるところといった部分だけだが。
あのペンダントも受け継いでいるようだし、おそらくキョウと同じで、あれが使えるはず。
そうすれば、ヒビキの悩みも少しは解消されるかもしれない。
風邪が治ったら、あの道具を手にいれるためにそれとなくあの島に行くよう提案してみようと思う。
その時は、あのポケモンにも手伝ってくれるよう頼んでおく必要があるな。
きっと、彼女もヒビキに会いたいだろう。

悪しき者か....
まさか、また戦うことになるなんて思いもしなかったが、ぼくが私として目覚めたときから覚悟は決めていた。
こんなことに、かつての相棒をまた頼らなくてはいけないとは情けないが、また会えた事は素直に嬉しい。

おっと、昔の癖でつい書き方が記録書のようになってしまうな。
今回はこのあたりで筆を置くとしよう。

たとえ君が忘れていても、ぼくは忘れていない。
君が思い出すその時まで、私は傍で見守っているから。

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