第二十四話 悪に染まる花

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バトルの中でマフォクシーに進化したフレイは、洗練された動きで見事勝利する。最後の勝負に意気込むコジョを制止させ、実力を隠していたソラがバトルへ名乗り出る。
先制は敵のアブソル。右手の鋭利な爪で相手を攻撃する「きりさく」を繰り出した。しかしソラはじっと待ち構えている。何かを狙っているのか?

「その首もらったぁ!」

相手のアブソルが右手を振り下ろす瞬間、ソラは最小限の動きでそれを避ける。相手が何度攻撃を仕掛けても、何故か攻撃が一回も当たらない。その様子を見て、僕は驚きながらその姿に魅入る。

「凄いなソラ…あんな簡単に攻撃を避けるなんて、何か技を使ってるのかな?」

すると、同じく観戦していたコジョが冷や汗を流しながら驚愕する。

「あ、あれは武術の天才である私しか使えない技!どうしてソラが…」

「知っているのかコジョ!?」

「凄まじい集中力で相手の攻撃を予測して回避する技、その名前はみきり。私のように鍛錬を積んだ武術の天才しか使用できないはずなのに、まさかソラもその天才に含まれるなんて…!」

なるほど…やっぱりソラは只者ではなかったということか。次はどんな技を披露するのかすごく楽しみだ。

「甘いわ、つじぎり」

「ぐあぁっ!?」

一瞬の動きでよく見えなかったが、相手の攻撃を避ける時に、カウンターのようにつじぎりを決めたようだ。しかしその動作が流水の如く研ぎ澄まされているせいで、見てる方も何が起きてるかすぐに分からなかった。

「まじか…ソラってあんなに強かったのか!?」

「タイプではいまひとつのはずなんですが、かなりダメージが入ったみたいですね。もしかしたら、今の攻撃がクリティカルヒットしたかもしれません」

少し驚きながらも冷静に分析するサラ。他のポケモン達にもどよめきが走っている。

「フーン、あんな力を隠してたとはね。まぁ強くなった私には敵わないだろうけど」

自信過剰のフレイさんだけは、カルムの治療を受けながら平然としている。というより、あんまり興味なさそうだ。

「くそっ、速さならこちらも負けてないぞ!でんこうせっかの動きなら見切れまい!」

焦っている敵のアブソルが、素早い動きでソラに迫る。先程と違って、今度はみきりを使わずに攻撃を受けた。

「残念ながら、その速さが仇になったわね。しっぺがえし」

素早い動きで体をぶつけてきたアブソルに対し、ソラは後ろ足に体重を乗せて、体を捻らせたまま敵の横顔に蹴りを入れる。相当な威力が込められていたらしく、敵は想像以上に吹っ飛んだ。

「な、何ッスか今の攻撃!?普通に蹴りを入れただけなのに、敵がめちゃくちゃ吹っ飛んだッス!」

「あくタイプの技ってって、なんとなく敵のリズムを崩す特殊なイメージがありましたけど、ソラさんが使うのはどれもパワータイプって感じですね。ちょっとカッコいいです…」

確かにあくタイプのポケモンにしては珍しい好戦的な戦い方。彼女なりにこだわりがあるのだろうか?
僕たちが感心する中で、しっぺがえしを食らったアブソルが、再び立ち上がりソラを鋭い目で睨みつけていた。

「フフ、なかなか体力があるわね。その姿に敬意を払い、私の本気の一撃で葬ってあげましょう」
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂)
フレイ(マフォクシー♀)
サラ(色違いキルリア♀)
リザン(リザード♂)
ソラ(アブソル♀)
コジョ(コジョフー♀)

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