第8話 サハラ登場!!

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください



 「サハラ居るか~。遊びに来たぜ~」
 玄関に通じる木製の扉を、前足で軽く叩きながらサルサは前足で軽くノックする。
 クロチ村へと戻ってきた僕とサルサは、村の中心部に建っている木造の家に来ていた。
 サルサの背中には、先程捕まえた大きな魚がツタで落ちないようくくりつけられており、重そうにも見えるが全く問題は無さそうだ。
 「・・・・・・サルサですか?」
 サルサが扉を叩いて数秒後、扉が僅かに開き、中からガラスの様に透き通った声が聞こえてくる。
 家の中から出てきたのは、白く一度も圧縮されたことが無い、出来立てフワフワの綿菓子の様な柔らかそうな羽を纏ったチルタリスだった。
 胴体や首、顔は美しい水色をしてはいるが、大きな白い羽に全身を包んだ状態なら、遠目からだと雲でも地に落ちている風に見えるかもしれない。
 「久しぶりだな、サハラ!この小さいピチューはチピって言うんだ、この前道端で瀕死の所を拾ったんだぜ」
 「あの、道で拾ったって言われましても・・・・・・。もしかして、私に育てろとか言うために来たんじゃ無いでしょうね。流石にそう言うの突然言われても困るんですが・・・・・・。」
 僕の方に前足を向けながら、ペットでも助けたかのように説明するサルサ。
 それに対し美しい容姿とは裏腹に僕の方をジッと見つめ、淡々とお断りをするサハラ。
 二人して僕の扱いがちょっと雑に見える気がするけど、気のせいという事にしておこう。
 あと道端に倒れてたって初めて聞いたけど・・・・・・。
 記憶が無くなる前の僕に一体何があったんだろ・・・・・・。
 「育てろって言いに来たんじゃ無いから大丈夫だぜ。・・・・・・まぁ実際、頼み事があって来たんだけどな。実は昨日の夜、突然会ったことも無いポチエナに襲われて逃げてきたんだ」
 「ポチエナって・・・・・・。それくらいサルサなら撃退出来たんじゃないです?・・・・・・とりあえずここで話してても仕方ないですし、一旦家の中に入りましょうか」
 軽くため息をつきながらも、玄関の扉を開け僕とサルサを誘導してくれるサハラ。
 家の中に入ろうとサハラの横を通過した瞬間、魚を背負うサルサを見て、美味しそうな獲物を見る目で舌なめずりをしていたサハラだった。




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