第22話 強風の謎

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次の町「エディシティ」を目指すラルドたち

そしてクレセントシティを後にし五日後のことだった

その日の夜は月あかりが出ていた

「ラルド。いつになったらエディシティに着くんだよ」

ゴールドが寝袋の上に乗っかりながら聞く

ラルドはその時寝袋に入って寝る状態になっていた

「もう五日もたってるんだ。そろそろ着くよ」

「そうだといいけどな〜」

ゴールドがそういって寝袋に入ろうとしたそのときだった

「ガン! ガン!」

変な音がどこからか聞こえる

最初は二人とも気にしていなかったが

その音は大きく寝れなかった

「おい。この音を止めてこい」

ゴールドがラルドに言う

「やだ。ゴールドが行ってきて…」

二人ともとめに行く気がない

結局、そのまま音は続き眠れなかったので

二人で行くことにした

「…ねみ〜」

二人とも眠そうにしながらその音が聞こえる方向に向かう

「ん? あれじゃないか」

ゴールドが最初にその音の発生源を見つけた

そこは川の近くだった

「あれは…」

「どうした? ラルド」

「いや。あの人をどこかで見たことがあるような…」

そう思いながらもそこにいた人の近くまでラルドたちはいく

「すいません」

ラルドが声をかける

「なんだい?」

その人がこちらを振り向いた

そのときは暗くて誰だかわからなかった

「俺たちはこの辺で寝てるのでもう少し音を下げてくれないか?」

ゴールドがそういった

「わかりました。じゃあ、大きな音を出さないようにすればいいんですね」

「お願いします」

その時、雲で覆いかぶさっていた月が出現し

その人に月明かりが当たる…

そして、ラルドはその人の顔を見て思い出した

「あなたは、確か…」

そうラルドが言うとその少年が

「君はダーク団のアジトにいた子か」

「やっぱり。あのときの…」

「ラルド。この人と知り合いか?」

ゴールドのその質問に対してラルドではなくその人が答えた

「こないだ、ダーク団のアジトであったんだ」

「あの時はありがとうございました」

ラルドはお礼の言葉を言う

「なに。たいしたことじゃないよ。僕はあいつを追いかけているんだからね」

「あいつってもしかして。デスゴルドですか」

ラルドが聞く

「そうさ。僕はあいつを追ってるんだ

 おっと、そろそろ時間だ。僕はこれで失礼するよ」

その人はピジョットを出した

「まってください! せめて。せめて名前を教えてください」

「………僕はレッド」

そう言うとレッドはどこかにいってしまった

そうエディシティの方角に

「あいつは一体何者なんだ?」

ゴールドがラルドに聞くと

「わからない。でも、アジトに潜入した時に助けれてくれた人だ」

「あいつとは何か長い付き合いになりそうな気がするな…」

「そうだな」

ラルドたちは元の場所に戻り、この日はぐっすりと眠るのだった

そして翌日

二人はエディシティに今日中に到着するため

朝早くからおきエディシティに向かって歩いていた

そして、その途中

とある、木をラルドが発見した

「なあ。あの木、やたらと傷ついてないか?」

「どれどれ」

ゴールドはそう言うと木に近づいていった

「本当だ。これはいったい?」

その木にはなにか強い風により削られた傷があった

しかし、昨日と今日では強い風など吹いていなかったため

二人は不思議に思っていた

しかし、その木に付き合っている暇はなかった

とっととエディシティに行きたかった二人は

その木をほっておきどんどんエディシティの方向に歩いていった

そして、数時間後

ついにエディシティにたどり着いた

「やっとついたな」

「うん。早く、ポケモンセンターに行くか」

ラルドたちはエディシティにつくと、すぐにポケモンセンターに向かった

もちろん、今日の寝床とポケモンの回復のためである

ポケモンセンターにつくと二人はポケモンを預け、部屋の鍵を借りた

そして、その日は疲れたのか。すぐにベッドに入り眠り始めた

その日の夜

「がたがた」

突然、窓が揺れ音が鳴った

「…? なんだ…?」

ラルドは窓をみた

ポケモンセンターのベッドは二段ベッドで

顔を上げ前を見るだけで窓がみえる場所にいた

「やたらと風が強いな…」

「ガタガタガタ」

まだ、窓は揺れ動いている

それは、風が強いかららしい

それがわかったラルドはもう一度ベッドに入ったが

その音がうるさすぎて眠れなかった

そして、ラルドはいっぱい水を飲み

ジョーイさんのいるであろう、フロントロビーにいった

「なんだ! コレ…!」

フロントロビーにはガラスがちりばまれていた

どうやら、風の強さでガラスが割れてしまったらしい

「パリン!!」

すると、ガラスが割れるような音がした

すぐさま、ラルドはラルドたちの部屋に戻った

自分の部屋のガラスが割れたのか確認するために

ラルドが部屋に戻るとやはりガラスが割れていた

そして、そこで見てしまった。この風の原因を

「お前らか…」

ラルドはドアの前に立ちながらいった

「ん? きさまは確かラルドとかいったな」

「なんのようだ! ダーク団!」

そうそこにいたのはダーク団の団員だった

「それはこいつをいただくためだ」

そう言うとダーク団員はオオスバメに乗り移った

「ゴールド!?」

そう、オオスバメは二匹おり一匹にはゴールドが捕まっていた

ゴールドはどうやら麻酔銃でさらに眠らされているらしい

「じゃあな」

「まて! ゴールドをどうするつもりだ」

しかし、ラルドのその言葉は届かずダーク団員は来た道とは逆の

ヨジノギタウンの方角へ飛んでいった

「くそ!」

ラルドは壁に向かって手をたたいた

ゴールドが連れ去られたことが悔しいのだろう

次の日の朝

ラルドはジョーイさんにガラスが割れた音がしたか聞いた

しかし、ジョーイさんの記憶にはその音が聞こえたと言うものが残ってなかった

それを聞いたラルドは『ジョーイさんも麻酔銃を打たれたのだろう』と思った

そして、ゴールドのポケモンをかえしてもらい

ゴールドのバッグに入れた

そして、ゴールドのバッグを持ちながらダーク団員が向かった

ヨジノギタウンを目指すのだった

第22話終了第23話に続く・・・

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