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読了時間目安:14分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

登場ポケモン ・スパイア→メガリザードンX ・リーナ→バンギラス 
       ・マーニ→イーブイ     
タ「進化・・・?で・・でもなんで?確かイーブイが進化するにはそれぞれの進化石が必要だったと思うんだけど・・・?」

「石が無くても進化できる種族がいるのがイーブイの面白いとこさ・・・ほら、進化するのに石が無くても進化できた種族がいただろう?・・・・なつき度が高い時に進化する・・・それがエーフィさ。」

タ「エーフィ・・・。」

光が収まるとそこにはコウスケが言った通り、エーフィになったマーニの姿があった。最初は戸惑っている様子だったマーニも、タツミの姿を見つけるとニコッと笑い頷いた。そしてすぐにアーマルドの方に視線を戻すと一気に戦闘態勢に入った。

タ「おぉ・・・その様子を見る限りでは確かにマーニだな・・・・よし!!エスパータイプが追加されたって事は・・・エスパータイプの技が使えるようになったって事だね!じゃあねんりき!!」

「そうは行くか!!アーマルドはだいちのちから!!」

アーマルドの周りに地面から剥がれた大地が持ち上がっている、それをマーニ目がけて一気に投げてきた!それに対しマーニはねんりきを器用に使いその一つ一つの大地を粉々に粉砕しダメージが極力抑えられるように小さく破壊していく。

「はぁ!!!!??なんだよ!それ!!そんなのありかよ!?ふざけるな!!!アーマルド!!!もう一度だいちのちから!!今度はちゃんと狙えよ!!」

タ「何度やっても同じような気がしますけどねぇ・・・マーニ!ねんりきに続けてスピードスター・・・・。」

マ『分かったわ!!今度こそ当ててみせるんだから!!』

タ「おぉ、喋ったわ。」

アーマルドは再び地面を持ち上げマーニに向けて投げるがそれも念力で粉砕されてしまった。そして、そのような押し問答と捉えられる行動は15分程度続き、観客の中には飽きてしまってきている人もいた程続けられていた。そして、その押し問答の末にコウスケは堪忍袋の緒が切れたのか支離滅裂な指示をアーマルドに伝えてしまう。しかし、その後もマーニの攻撃だけが当たりアーマルドの攻撃はことごとく失敗に終わってしまった・・・技が当たらない事にイライラしているのはトレーナーと同じ事だが、ポケモンも同じでそのイライラのせいで周りがよく見えていなかった事が原因によりスピードスターを避ける事なく喰らってしまう。

マ『やった・・・・!』

タ「大分地道にダメージは与えてきたと思うけど、やっぱりこっちはレベル高いな~マーニ、もうちょっとだけ頑張って!」

マ『大丈夫!・・・・ならばこれでどうかしら!!』

マーニは先程のねんりきと同じような技を放つが、明らかにそれは威力が桁違いの別の技であった。その技でアーマルドの体が浮かび上がったと思ったらそのまま勢いよく壁へと叩きつけられてしまった。

タ「なんなの・・・?今の技・・・?さっきのねんりきとは明らかに違う技と思うけど・・・もしかして・・サイコキネシス?っでもあれは結構レベル高くないと覚えない技と思ったんだけどな。」

「レベルがそう高くなくても使える場合もあるのだよ・・・それよりもアーマルド!!まだ行けるよな!!」

その問いかけにアーマルドはボロボロになりながらも答える。それを見たタツミはマーニに指示を出すのを躊躇ってしまっていたが、全てを見ていた審判が待ったを掛けてきた。

「もうそのアーマルドは体力の限界を迎えている為、これ以上戦わせるのは審判とし許可することは出来ない!!よってこの勝負タツミの勝ちとなる!!」

「何だよ!!それ!!まだあいつはやられずに立っているだろ!!完全に目を回してから戦闘不能と判断しろよ!これじゃあ不公平だろうが!」

「・・・・君には分からないのか?・・・・ポケモンをよく見てご覧。もうそんなボロボロの状態なのに君の期待に応えようと頑張っているのに・・・トレーナーがこれならポケモンは苦労するな。」

「んだと!?・・・ちっ。」

コウスケは舌打ちしアーマルドの方を見返す。そこにはもう既に虫の息の状態となったアーマルドの姿があった。その姿は誰が見てももうこれ以上戦わせることは大変危険であると判断するであろう状態であった。

「アーマルド・・・・。分かった・・・俺が悪かった・・・もう良いぞ・・・。」

その言葉を聞いたアーマルドはやっとかと言った表情をしたと思ったらそのまま地面へとうつ伏せに倒れ込んでしまった。どうやら審判の判断は正しかったようである、その瞬間に観客席からはこれでもかという歓声が二人に浴びせられた。

タ「マーニお疲れさぐぇ!!!!!」

マ『タツミさん!!私進化したよ-!!ほら見て見て!進化した!!凄く嬉しい!』

タ「分かった分かったから!!お願いだからそこをどいて!重いって!キツいって!しかも勝った事よりも進化した事を喜ぶのかい!!?」

マ『だって・・・これでようやくタツミさんを守れるようになったんだしそっちの方が何倍も嬉しい!!』

タ「分かったからちょっと今ここではちょっとタンマ。」

マーニはタツミからそう言われると渋々離れた、そしてその時を狙ったかのようにコウスケが近づいてきて・・・

「仕方ない・・・今回は私が色々と取り乱してしまったから負けてしまった・・・ああ、ポケモン達が悪いわけじゃねぇ・・・俺が敗因だ・・・潔く負けを認めるよ。だがな、このリベンジは何時か晴らさせて貰うぞ!・・・勝負してくれてありがとう、礼を言う。」

タ「いえいえ、こちらこそ勝負していただいてありがとうございました。お陰様でマーニもエーフィに進化する事が出来ましたし、何よりこの地方ではずっとゴタゴタが続いていて・・・帰る直前にこう言った勝負が出来たので久々に楽しいと思えました。最後にこの地方で良い思い出が出来ました、こちらこそありがとうございました。」

「そうか・・・それなら良かった。じゃあ約束は約束だ!最初に言った通りに何かご馳走するよ。・・・っとその前に幾つか良いかな?」



勝負が終った後も観客から色々と質問されたり、市の広報に載せると言う事で広報課の職員からその事の取材を受けたりと色々とバタバタな時間を過ごしたタツミ達。ようやく全てが終ったと思った時には時計の針が3時を過ぎようとしていた、フェリー出港の時間まであと3時間程度で余裕があるとはあまり断言できない残り時間・・・

タ「ようやく終った・・・何か色々と質問攻めに遭ったから疲れたー・・・第一広報に載せるって言ってたけどそんなに凄い事してないと思うのにな~。」

マ『そうですよね・・・普通にバトルをしただけって感じなのに何かちょっと不思議ですよね~?この町ならではなのかな?』

「まぁ広報も色々と話題を探しては載せないといけないしそこは大目に見てあげて。じゃあご飯にでも行こうか。ここから近いところによく行く喫茶店のようなお店があるんだよ。」

そう言ってタツミ達はコウスケの後を追ってスタジアムを後にする。タツミがついて行っている間ずっとマーニが横について歩いていたが、やはり進化したのが相当嬉しいのか殆どタツミにべったりくっついて歩いていた。進化する前はこんな事無かったはずだが一体何があったのだろうか。

タ「そういえば、アーマルド達を回復させないでも良いんですか?瀕死の状態のままじゃ色々と危ないんじゃ・・・?」

「今から行く喫茶店はポケモンの回復も出来るお店なんだ、だからそこで回復して貰う事にするよ。それに君のリザードンだって瀕死になっているだろう?そこで一緒に回復して貰うと良いよ。おっ、ここだここだ。ここが俺オススメのお店さ。」

そう言って指差された方を見て見ると、そこには小さな隠れ家的な感じの小さな茶店が存在していた。外から見てもとてもモダンでオシャレな感じが漂うお店であったが、タツミ達だけならまず入らないようなお店であったのだ。

タ「うわ~・・・僕達だけなら絶対入らなさそうなお店だな・・・ちょっとどんな感じなのか気にはなるけど何か怖いなぁ・・・。」

「大丈夫だって、じゃあ入ろう。」

中も外の雰囲気と似ておりやはりモダンでオシャレな喫茶店だった。時間が時間だったからか店内にはお客さんは数えるほどしか居らずゆっくりと食事が出来そうな点はタツミ達にとってとても有り難かった。メニューもそれなりに豊富でポケモン達でも食べられるようなメニューがあり、とても充実した感じである。ポケモンも出していて良いのか一緒に食べている人が目立った。


「何でも好きなもの頼んで良いよ?勿論ポケモン達にも頼んであげて?値段は気にしなくて良いからさ。あっ、俺は何時ものにする事にしよう。」

タ「なるほど・・・じゃあこれと・・ポケモン達にはこれでいいかな?あっ・・そういえばスパイアはあまり辛いの苦手だったような気がするから・・この普通の味付けのやつでっと・・・じゃあ僕はこれで。」

注文を終えると取り敢えずその場にあった水を1杯飲み干す。周りの人は静かに食事したり本を読みながらコーヒーをすすったりととても優雅な一時を過ごしているようだった。店内には静かなBGMが流れていて、どこからかコーヒーの匂いも漂ってくる。コーヒーの香りはリラックス効果がある事からゆっくり出来るのだろうとタツミは思った。

「やっぱりこの後ジョウトかどこかに帰るんでしょ?」

タ「えっ?ええ、もうフェリーの予約も取ってますし、あっちでも待ってるポケモンもいますしこの地方でのある程度の目的は達成できたのでもう良いかな~と思って変える事にしますよ?でもどうしてです・・・。」

「残念だな~折角君となら良い感じに仕事できそうな感じだったのにな~。」

タ「それって公務員として働いて欲しかったと言う事ですか?」

「そうそう、この地方では公務員試験にポケモンとの相性やバトルでのコミュニケーション能力だったり、ポケモンがらみの事と人物を重視する自治体が多いのよ。勿論、この町もそうで・・・だからタツミならば試験パス出来ると思ったんだけどな~。」

タ「公務員として働くのもまた良いですなぁ~・・・でも、まだ僕的にはやり残した事多いですしまだ・・・。」

「勿論無理強いはしないさ。だけど、その気になったら何時でも連絡して?詳細を送るからさ?」

タ「はぁ・・・・。」


その後料理が来てそれぞれ食べ始める。量としては丁度良く味も普通で特段記憶に残らないような味付けの料理であったが、それはどこか懐かしさを感じさせるような味だった。タツミ達はそれを黙々と食べ続け綺麗さっぱりと食べきった。

タ「なるほど・・こういう味なんですね。何かとても良いな~と思いましたよ。」

「何だよwその答えwまぁ俺もこの味が好きだから通い続けてるって感じだけどな~。」

2人とも食べ終わると特に多くは語らずそこの場でのんびりとコーヒーをすすりながらゆっくりと時間が過ぎるのを待つ。そして、時計の針が4時30分を回った時にお店を出た。

「じゃあここでお別れだな、また何時か会った時はバトルしようぜ!」

タ「ご馳走様でした。とても良い経験が出来たと思います、またこちらに来たときは是非勝負しましょうね。」

「おう!じゃあまたな!元気でな!」


コウスケと別れた後はフェリー乗り場へと向かう、日は既に傾いており辺りには暗闇が迫ってきていた。タツミ達はフェリー乗り場で乗船手続きを済ませ乗船する。今回乗るのは来た時と同じフェリーで、借りた部屋の番号もまさかの前回と全く同じ部屋であった。

船内には人はそう居らず相変わらずトラックの運転手の方が目立った。載せる車の量だけを見るともう少しいても良いと思ったが、無人航走の車も多いのか乗客自体はそれ程多くは無かった。
ポケモンもそれ程多いというわけでは無く来る時に乗った時とは全く違う雰囲気にタツミ達は少々戸惑いを感じてしまう。その気持ちを少しでも晴らそうと荷物を部屋に置いた後、展望デッキの方へと出向いてみることにした。

タ「いよいよこの地方ともお別れか・・・何か長いようで早かったな。色々とあったけど無事に周り切れて良かった良かった。でも、暫くはゆっくりと研究所で凄そうかな~。」

ス『そうだよね!色々とあったし今までの旅と比較すると濃すぎる位の旅だったけど、いつも以上に楽しい旅だったし僕としてはとても面白かったよ!』

リ『あれ?マーニもしかして進化してる?いつの間にエーフィなんかに進化してるのよ。』

マ『なんかってどういう意味よ!ちょっとリーナ!!説明しなさいって!待ちなさーい!!』

ス『進化しても相変わらずあんな感じなのか・・・あ~あっちに帰ったらまたウィング達のご機嫌取りしないといけないのか~、ルビアが来た時も相当荒れたけど今回はまたライバルが進化したと言う事もあってやっぱり荒れるんだろうな~・・・あれ僕みたいなレベル高くてもキツいんだよな~。』

リ『そこまであのラプラス荒れるの?何か見た目からするとおしとやかな気がしたんだけどな~。』

ス『ウィングがおしとやか?んな訳ないでしょ。もう荒れに荒れる時もあるし、仲間ないで一番アレな存在かもしれない。』

マ『その言葉をそのウィングとやらに伝えておいてあげようかしら?スパイアが一番アレな存在って言ってたって。』

ス『マーニって進化したら意外と性格悪くなった?』

セル『元々性格悪かった気がするけどそれは気のせ痛て!!』

マ『進化しても性格は変ってません!!何でもかんでも好き放題言ってしまって!!この2人は!』

ス『やっぱり取っつきにくい性格じゃ無いか!』

タ「はいはい、喧嘩はそこら辺までにしておいてね?じゃあそろそろ出港するみたいだし一旦部屋に帰ってからまた日が完全に沈んだら来ようか。」

ス『うん!分かった!』
次話でこの小説は最終回としようと思います。

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