第二十一話 譲れぬ意地

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メガリングを巡ってバトルをすることになったリュカ。かつて共に戦った相手に対して、本気になれないリュカだったが、何とか雑念を振り切って勝利した。
「久しぶりねゲッコウ、ついにアンタと戦える日がやってきたわね。あのリュカが相性の悪いエスパータイプに勝ったんだし、私は水タイプのアンタに圧勝してやるわ!」

「…確かにあのリオルの戦いぶりは見事であった。しかし、拙者にも譲れぬ思いがあるのだ!いざ、尋常に勝負!」

先手を取ったのはゲッコウ。水の波動を繰り出して、フレイさんにダメージを与える。フレイさんからすれば、やはり素早さで勝てないのが痛いところだ。

「くっ…この程度なら、8番道路で海水を浴びた時より平気よ!」

少し顔をしかめたが、フレイさんは余裕の表情を見せている。まさかあの攻撃を耐えるとは…もしかして本当に圧勝してしまうかもしれない。

「…末恐ろしい奴だ。拙者の水の波動を受けて、そのような表情を見せるとは…」

「次は私の番ね!食らいなさい、サイケ光線!」

七色のビームがゲッコウに襲いかかる。思ったよりダメージが通ったのか、ゲッコウは膝を付いた。

「…まさかここまでの力をつけているとは、拙者としたことが甘く見ていたようだ」

「当然よ!私は誰よりも強いポケモンになるんだから、タイプ相性なんて実力で凌駕してやるわ!それを証明するためにも、私はアンタに勝つ!」

木の枝をゲッコウさんに指しながら、フレイさんは高々と宣言した。
どんなポケモンが相手でも、自分の力だけで勝利を目指す。確かに素晴らしい目標だが、僕にはフレイさんが少し焦っているように見えた。メガシンカだって執拗に求めたがるし、普段も弱さを見せないようにしている。理想像を自分から強引に寄せているせいで、それによって起こる反発すらも無理矢理受け入れようとしてるみたいだ。
他のポケモンがフレイさんの奮闘に歓喜する中で、僕は心配そうに勝負を見守っていた。

「…礼を言おうフレイ。拙者以外にもそのような心意気を持つポケモンが居たとは思わなんだ。無論拙者も最強のポケモンを目指す者、誰が相手でも負けられぬのは同じだ!」

ゲッコウさんの雰囲気が一瞬にして変わり、ピリピリと張り詰めるような空気に全員の息が詰まる。ゲッコウさんの極限まで集中した状態が、僕たちの肌に嫌というほど伝わってくる。フレイさんもこの異様な空気を感じ、険しい表情をしながら構える。
ゲッコウさんは脱力したような構えをとり、まるでそのまま液体になりそうな程にゆったりとしていた。

(あんなに脱力した状態から動けば、どれくらい速くなるんだろう?)

ふとそんな疑問を浮かべた時、突然風を切るような音が聞こえた。そして次の瞬間、フレイさんが水の波動を受けて後ろに吹っ飛んでいた。
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂)
フレイ(テールナー♀)
サラ(色違いキルリア♀)
リザン(リザード♂)
ソラ(アブソル♀)
コジョ(コジョフー♀)

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