この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください
「出来た……!」
彼女は小さく、けれど確かにそう叫んだ。その隣に佇むのは、彼女の長年の相棒たち。彼女は相棒たちを見回して、頷いた。
「これで会いに行けるよ、みんな」
相棒たちの表情にも、穏やかな笑みが浮かんでいた。彼女はモンスターボールを手に持つと、相棒たちをそこに戻す。
彼女はその指を震わせながら、装置の起動ボタンを押した。瞬間、その装置の存在は掻き消える。
後に残されたのは、パラレルワールド転移装置と書かれた設計図、それだけだった。
彼女の目的が達成されたのか、それは誰にもわからない。