第十六話 ポフレが二個分くらいかな

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自分の未熟さを反省し、新たな決意を抱いたリュカ。セキタイタウンで休憩して、次の町に向かう途中に、再び二匹のルカリオとコルニがやって来た。
さっそく二人のルカリオが僕に歩み寄る。前回会った時は緊張していたが、今は余裕を持てるようになった。

「おいおい、まだ進化してねぇのかよ?こりゃあ全然成長してないなぁ」

「…見た目で判断するなといつも言っているだろう。私はこのリオルから、強者の波動を感じている」

そんな話をしてる最中、カルムとコルニさんがバトルをすることになり、僕はすぐさま臨戦態勢に入る。不思議と他の皆も気合が入っているようだ。

「フフン、前回会った時から私がどれだけ強くなったか、あのワンコロの目に焼き付けてやるわ!」

…特にフレイさんの怒りがヤバい。まだ前回のことを根に持ってたんだ…。
そしてそのフレイさんが先陣を切り、いよいよバトル開始かと思われたが、対戦相手である口が悪いルカリオから、思いもよらない言葉が出てきた。

「悪ぃけど俺はあのリオルとだけ戦いてぇから、他の奴らは引っ込んでな!」

まさかの対戦拒否!?…確かに今回は公式戦ではないから、ルールに縛られる必要はないけど…。これにはさすがに互いのトレーナーも困惑するが、このままではバトルを始められない。

「何よそれ!私が女だからって戦わないつもり!?あんまりナメたマネしてると消し炭にするわよ!」

「ギャーギャーうるせぇな。何と言おうが俺はお前と戦うつもりはねぇ。そこのちっこいリオルとだけ戦いてぇんだ」

なぜそこまで僕と戦いたがるのか分からないが、このままではお互い迷惑がかかるだけだ。仕方なく僕は交代するためにフレイさんに近づく。

「フレイさん、ここは僕に任せてくれませんか?」

「何よリュカ、このまま引き下がれって言うの!?あんなヤツにナメられたままじゃ、私の気が済まないわ!」

やっぱり相当怒ってる…。旅の途中でも不機嫌になって僕が説得することはあったけど、今回は厳しいかもしれない。しかし僕にはとっておきの秘策があった。それは…

「もしここで引き下がってくれたら、僕の3日分のフルデコポフレを譲ります」

フレイさんの表情がピタッと止まる。正直この手は使いたくなかったが致し方ない。

「…桜フルデコのやつ?」

「もちろん、さらにはフルデコ抹茶ポフレもお付けします。どうですか?」

そこでフレイさんはしばらく考え込む。ま、まさかこれでも足りないと言うのか?

「…分かったわ、それで納得してあげる。後でやっぱり渡せませんは無しよ!」

「もちろんです、約束は守ります」

そこだけ強く念を押され、ようやくフレイさんは交代してくれた。僕としては、チョコポフレを取られなかっただけでもありがたいものだ。

「モタモタしやがって…さっさと始めようぜ!」

「すみません、お待たせしました。全力で戦うのでよろしくお願いします」

気を取り直して、いよいよ憧れの姿であるルカリオとのバトルが始まろうとしていた。
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂) フレイ(テールナー♀) サラ(キルリア♀) リザン(リザード♂) ソラ(アブソル♀) コジョ(コジョフー♀)

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