第十五話 せかいの どんなまるより まるいニャー

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ふと漏れた失言を聞かれ、フレイの重い一撃を受けたリュカ。しかしそれは、リュカの実力を認めている故の怒りだった。フレイの真意を聞いたリュカは、気持ちを整理するために外へ出る。
ポケモンセンターから出ると、外はすっかり暗くなっていて、上空には満天の星空が広がっていた。僕はそのまま道のりを西に進み、小高い段差になっているところに座る。目の前には砂浜と海があり、そこから吹いてくる夜風がとても気持ちいい。そして海には満月が映っていて、世界のどんな丸より丸い形をしている。…なぜかニャースの歌が聞こえてくる気がした。

(こんな風景が味わえるのも、ここまで旅を続けてきたから…。色んな出来事があったけど、やっぱり僕はフレイさんについてきて良かった)

最初は不安だったけど、少しずつ仲間も増えて、皆も成長してきている。まだ僕はルカリオになれてないけど、いつかその日が来るまで頑張るしかない。

(その為にも、僕はもう逃げない。傷つくことや傷つけることから、勝負事やおくびょうな自分からもう逃げない!)

揺るぎない決意を胸に抱き、僕はポケモンセンターへ戻ろうとした。その時、建物の影から何者かの気配がした。

「だ、誰かそこにいるのか!?」

「…フッ、見つかってしまったのならしょうがない」

建物の影から現れたのはソラだった。どうやら僕の様子を影からずっと監視していたようだ。

「もう、驚かさないでよ。思わず怒鳴っちゃったじゃないか」

「すまない、リュカの様子が気がかりだったんだ。だけどその表情を見ると…どうやら決意は固まったみたいね」

「ああ、僕はもう迷わないし逃げない。カルムや皆の為にも、僕はもっともっと強くなって、全員でチャンピオンになる!」

「…なるほど、あなたの意志は伝わったわ。だけど、それだけじゃまだ足りない。
確かな結果を残さないと、その言葉は何の意味も持たない。しかも今回の戦いであなたへの信頼は大きく落ちてしまった。
…つまり次のジム戦で、今度こそリュカ自身の力で勝利を掴み取りなさい。それができれば、あなたはこれから大きく成長するわ」

言われなくてもそのつもりだ。前に進むと決めた以上、もう引き返すわけにはいかない。自分の言葉に責任を持たなきゃいけない。




周りの期待に結果で答える。それだけが僕のできる最大の礼儀だ。




翌日、僕たちは次の町に向けて出発。10番道路の列石が並ぶ道を抜けて、セキタイタウンに到着して、一旦ポケモンセンターで休憩する。ここに来る途中でフレア団に勝負を挑まれたが、僕とフレイさんに加えて、キルリアに進化したサラもようやく実力を発揮し始めて、僕も少し誇らしい気持ちになる。
しばらく休憩した後、僕たちは町の奥へ進むフレイ団の男を追う。しかし途中で姿を見失い、結局目的は分からずじまい。もしかしたら、この町には何か大きな秘密が隠されてるかもしれない…。
とりあえずそのことは一旦忘れて、次の町へ向かおうとしたその時、背後から感じたことのある波動を感じた。振り返るとそこには、5番道路で出会った二匹のルカリオとコルニさんが、こちらに駆け寄ってきた。
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂) フレイ(テールナー♀) サラ(キルリア♀) リザン(リザード♂) ソラ(アブソル♀) コジョ(コジョフー♀)

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