仕事そして…

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読了時間目安:9分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

「ん・・・」

私は体を起こす。
ここは・・・そうだった・・・。
私は昨日の事を思い出した。
私は道端に倒れていたらしい。それをお使いに行っていたアリサが助けてくれたと・・・。
それで、行く当ても無いしここ《シェアハウス》住まわせてもらうことになったんだっけ。あの後ツユハにご飯作ってもらって・・・。おいしかったな。
その時に、みんなの年齢も聞いた。このシェアハウスで一番年上のツユハは19歳、ハヅキとスミレが18歳、ヒナタとカエデが17歳、スイセンが16歳、カイルが15歳。そして、アリサが14歳、スズが13歳らしい。
私とカイルが同い年という事が少し嬉しかった。
今まで同い年の子と過ごすことなんてなかったから・・・。

タッタッタッタッ

ん?誰かが走ってくる?
この家は二階建てで一階がリビングや洗面所などがあり、二階にみんなの寝室がある。

ガチャ

アリサ「オトハ、おはよう!!」
オトハ「おはようございます、アリサ。」
アリサ「ご飯できてるよ。下、行こう!」
オトハ「はい!」




~一階・リビング~
リビングに行くと、すでにみんな降りてきていて、食卓を囲んでいた。どうやら私が一番起きるのが遅かったらしい。テーブルの上にはおいしそうな料理が並んでいた。アリサがカイルの隣の席を指差し言った。

アリサ「あそこがオトハの席だよ。」
オトハ「分かりました。」

私はすぐに席に座る。

カイル「体調はどうだ?」
オトハ「お陰さまでなんとか。」
カイル「そうか。よかった。」

座るとすぐ、カイルが話しかけてきた。
私が答えると、彼は笑顔で返してくれた。
すると、ツユハ、ハヅキとスミレ、カエデが立ち上がった。
食器を見ると、きれいに食べ物がなくなっており、私が来るまでに食べ始めていたことが分かる。

ツユハ「それじゃあ、私達はバイト行ってくるわね。」
オトハ「バイトですか…」
ハヅキ「オトハにはまだ言ってなかったな。」
スミレ「この世界では、13歳になったら一人立ちすることになっているの。」
オトハ「13歳でですか!?」

こっちの世界では、20歳未満は未成年として見られていたから驚きだ。だから、13歳のスズがいるのか。

カエデ「でも、一人立ちって言ってもまだ未熟だから、20歳くらいまでこういうシェアハウスなんかで暮らす人が多いね。」
カイル「バイトしてんのも、俺から上だけだもんな。」
スイセン「あんたのはバイトって言わないと思うけど…」
カイル「いいじゃん。金稼げてんだし。」
スイセン「そりゃそうでしょ!あんたのはどっちかっていうと仕事の類に入るんだから。」

しッ仕事!?
こんな私と同い年の人が仕事してるのか!?
そんな私の顔を見て悟ったのか、ツユハが説明してくれた。

ツユハ「カイルはね、幼なじみとバンド組んでて、そのバンドが注目されたことで目をつけた会社がカイル達のバンドをスカウトしたって訳。」
ヒナタ「今では、ここ響町では知らない人はいないほど有名になってるよ。」

すごい…スカウトだなんて…
今やカイル達のバンドは知らない人はいないほどの知名度を誇っているらしい。実力も物凄いのだろう。

ツユハ「っていうことで、私達は行ってくるわね。」
ハヅキ「アリサ、スズ。後片付け頼んだぞ。」
2人「「了解‼️」」
スミレ「スイセンとカイルも遅れないように出るのよ?」
2人「「ええ。/おう。」」
カエデ「じゃあ、行ってくるね。」
6人「「「いってらっしゃい‼️」」」

私達がそう言うと、4人は出かけていった。

スイセン「さて、私もそろそろ行くわね。」
オトハ「いってらっしゃい。」
スイセン「ふふっ、いってきます。あっ、そうだ。せっかくだし、オトハに町案内してあげたら?」
カイル「おお!それいいな‼️」
アリサ「うん!そうする‼️」

どうやら、今日は町案内をしてくれるらしい。
楽しみだ。
スイセンはアリサの返答を聞くと頷き、出かけていった。

カイル「俺もそろそろ時間だから行くな?おっ、そうだオトハ!お前歌歌うの得意か?」
オトハ「歌うのは好きですけど、得意かは…」
カイル「なあ、俺達のバンド、入らねぇか?」

へっ?
私は思考が一瞬停止した。

オトハ「はいっ!?」
カイル「俺が前までボーカルやってたんだけど、本格的にギターだけやりたいんだ。ちょうど一人新しく入ったやつもいるし、ちょうどいいかなって思って、今新しいボーカル探してんだ。」

むちゃくちゃな…とは思ったが正直、バンドには興味があった。しかし、私は極度の引っ込み思案だ。その為、大勢の人達の前で歌うことが果たして出来るのか、不安だった。

オトハ「でも…私…」
カイル「大勢の前で歌うのが不安か?」

どうやら、私の本音は丸見えだったようで、カイルが聞いてきた。私は力なく頷く。

カイル「大丈夫。俺がサポートする!」
オトハ「わッ分かりました!私、ボーカルやってみます。」
カイル「まじか‼️ありがとうな。他の奴らに今日言っとくわ。」

そう言ってカイルは出かけていった。
どうしよう…勢いで承知してしまった…サポートしてくれるとは言っていたけど…
正直、まだ不安だった。それに、カイルが私を受け入れてくれたとしても、他の人達が受け入れてくれるかどうか…
すると、洗い物を終えたアリサとスズ、先程の話を近くで聞いていたヒナタが話しかけてきた。

アリサ「すごいよ、オトハ!カイル達のバンドに入れるなんて‼️」
ヒナタ「そうだよ。」
オトハ「…ありがとうございます…」
アリサ「どうしたの?嬉しくないの?」
スズ「やっぱり不安?」
オトハ「サポートしてくれると言ってくれたお陰で、歌のほうはだいたいなくなったのですが…」
アリサ「まだ、不安ことがあるの?」
オトハ「はい…果たして、他の方達が受け入れて下さるのか…」
ヒナタ「きっと大丈夫だよ。」
スズ「そうだよ。オトハは考えすぎ!もっと自信持って。」
オトハ「はい…」

その後、スズはヒナタの車椅子を押して、散歩に行った。

アリサ「私達も行こうか。」
オトハ「はい。」










家から出た私達が最初に向かったのは、商店街。
色んな店が立ち並ぶ中、アリサはパン屋の前で立ち止まる。

アリサ「ここ、ハヅキとスミレがバイトしてるんだよ!」
オトハ「そうなんですか。」
アリサ「パンも美味しいし、今度ツユハにお小遣い貰ったら、買いに来よっと。」

ここはアリサおすすめのパン屋だそうだ。
私もお金が入ったら、買いに来るとしよう。

お次は大きなショッピングモール。
見た感じ、最近出来たのだろう。まだ、新しい。
だいたいの人がこのショッピングモールを使用しているようだ。

アリサ「ここでは、ツユハとカエデとスイセンがバイトしてるんだよ!」
オトハ「そうなんですか。何のお店なんですか?」
アリサ「え~と、ツユハがスーパー。カエデがファーストフード店。スイセンが洋服店だったかな?」

次に案内されたのは、駅。

アリサ「カイルは電車で仕事に行くんだ。」
オトハ「では、私もここから行くことになるんですね。」

最後に案内されたのは、病院。
総合病院のようで、とても大きかった。
帰り道、気になったものがあったので、アリサに聞いてみた。

オトハ「アリサ、あれは何ですか?」

それは、木々の間から見えるお屋敷だった。
ツタなどが絡まっているとこから、廃墟なのだろう。

アリサ「あっ…」

アリサは少し眉をひそめた。
何か嫌な思い出でもあるのだろうか。

オトハ「どうか…しましたか?」
アリサ「あっ!ごめん、何でもないよ。あれは、屋敷跡。昔、人が住んでたんだって。」
オトハ「そうなんですか…」

私は何かあるなと思いながら、しかし深追いはしなかった。誰しも、知られたくないことはあるだろうから。

アリサ「さっ、帰ろっか。」
オトハ「はい。」

私達が帰ろうとした時だった。それが聞こえたのは


「キャアァァァァ‼️」


アリサ「えっ!?何!?」
オトハ「叫び声?」
アリサ「おッオトハ、あそこ‼️」

アリサが指差した先には、誰かが空間の中に引っ張り込まれる光景があった。そこには、黒い空間の裂け目のような物が出来ており、そこに人が引きずり込まれたのだ。

アリサ「どッどうしよう!?」
オトハ「行ってみましょう…」

私達は思いきって空間に入ってみることにした。



これが、残酷な運命を辿る(てだすけ)になってしまっているとは知らずに…
久しぶりに、この小説投稿しましたドリームズです。
さて、今回はみんなの仕事&町案内を書かせていただきました。最後にオトハとアリサが見つけた空間の裂け目は何なんでしょうね?
それでは次回また会いましょう!

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