第十三話 ジム戦を終えて

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ハクダンシティジム戦でカルムに活躍を期待されるリュカ。しかし前回のジム戦で、不甲斐ない戦いをしてしまったことがまだ心残りで、本来の実力が発揮できていない。そのままジムリーダー戦に挑んだが…
結局その後、僕はアマルスに攻撃を当てることができず、無念の途中交代。代わりに出たコジョの奮闘によって、ジムリーダー戦は何とか勝利。しかしそれ以上に、僕の情けない戦いぶりのせいで、カルムも含め全員が素直に喜べない結果だった。
その後僕たちは、重い足取りでポケモンセンターに戻り、日も落ちてきたということでそのまま一泊することになった。カルムが風呂に入ってる間、部屋ではポケモンだけでの話し合いが始まった。フレイさんの呼びかけに応じて、全員で円を囲む。

「…今回皆に集まってもらったのは他でもない、さっきのジム戦で醜態を晒したリュカのことについてよ」

いつもよりフレイさんの言葉に毒が入ってるが、今の僕には全く効かない。途中交代された時は、自分の不甲斐なさにずっと泣いていたが、今は悔しさとか悲しみを通り越して何も感じなくなってしまった。

「フレイさんの次に頼れる存在だっただけに、今日のジム戦はすごく心配したッス。タイプ相性が悪かったとはいえ、何もできなかった自分が情けないッス!」

「リュカならあの局面でも切り抜けられると思っていたんだが…私の見込み違いだったか」

「やっぱり私を倒したのはマグレだったのね!今回一番活躍したのはなんといっても、武術の天才であるこの私!これで力の差がハッキリしたわね!」

新参者のソラとコジョからは、辛辣な言葉をぶつけられた。でもしょうがない、結果がこのザマなんだし僕に言い訳する資格なんかない。

「ちょっと二人とも、さすがにちょっと言い過ぎよ!リュカはここまでずっと頑張ってきたし、本当の実力はこんなもんじゃないわ!」

「そ、そうですよ!私はリュカさんに助けられて以来、その強さと優しさをずっと見てきました!おかげで私も、こうしてキルリアに進化したんですよ!」

すぐにフレイさんとサラが強く反論する。ジム戦が終わった後、サラはキルリアへと進化した。今まで僕にしか聞こえなかった心の声も、どうやら進化の影響で喋れるようになったらしい。しかも心の声も成長したらしく、カルムにもその声が聞こえるようになった。
でも、今はそんなことどうでもいい。僕はいらない存在。僕がいる限りまた仲間に迷惑をかけてしまう。それならもう…









僕はここからいなくなるしかない。




「もういいよ二人とも。…アハ…ハハハ…。
カルムのポケモンになんて、ならなければよかった…」

ふと呟いたその言葉で、他のポケモン達の口が止まった。とんでもないことを言ってしまったのは気づいたけど、それが僕の本心だった。
今までのバトルだって何とか勝利してきたけど、心の底から嬉しかった時なんて一度もない。他のポケモンたちを倒してまで勝ったって、ちっとも嬉しくない…。
やっぱり僕は、最初にいた22番道路で一人寂しく生きていれば良かったんだ。フレイさんの誘いを断って、カルムのポケモンなんかにならなければ…。

「…リュカ、そのまま動かないで」

フレイさんに言われるがまま、僕はその場で静止する。そして次の瞬間―



ドゴォッ!!



…気づいたら僕は後ろの壁までぶっ飛ばされていた。
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂) フレイ(テールナー♀) サラ(色違いラルトス→キルリア♀) リザン(リザード♂) ソラ(アブソル♀) コジョ(コジョフー♀)

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