第十ニ話 心の迷い

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ポケモンの化石を復元して、アマルスのアマルを仲間にしたリュカ達。次の町へ向かう途中に海辺で休憩することになり、それぞれ自由に時間を過ごした。
休憩を終えた僕たちは、ショウヨウシティに辿り着き、ポケモンセンターで一旦回復した。そしてショウヨウシティのジムに入り、ついに二回目のジム戦がやってきた。

「ショウヨウシティジムは、岩タイプのポケモンを使うらしい。だから今回は、相性が良いリュカとコジョを主に使うことになる。二人とも頼んだよ!」

ジムの前でカルムに激励される。コジョはそう言われて凄くはりきってたけど、僕はそれがプレッシャーとして重くのしかかってきた。前回のジム戦を終えてから残っている心のざわつきが、ここにきてまた大きくなってくる。まるで僕のバトルを邪魔するかのように…。
ジムリーダー前のトレーナー戦でその影響が出てきたのか、僕は度々技をはずしてしまった。カルムが心配そうに見つめるが、僕は大丈夫と見つめ返す。そして戦いが終わった後、他の皆には「初めての大役に緊張しているんだな」と僕を励ましてくれたが、心が読めるサラにだけは真意を突かれた。

(リュカさん、私知っていました。あなたに迷いが見えることを。ですが一人で抱え込む必要はありません。私たちは仲間なんですから、いざという時は頼って下さい!

…私はリュカさんを信じていますから)

サラからの信頼を感じる…。彼女の期待に応えるためにも、これ以上不甲斐ない戦いは見せられない!
トレーナーを倒しながら壁をボルダリングしていき、頂上ではジムリーダーのザクロさんが待ち構えていた。相手が最初に出してきたポケモンは、先程の町で仲間に加わったアマルス。タイプを考えてもこちらが有利だ。

「よし、はっけいを当てて一撃必殺だ!」

当然ここは4倍ダメージの格闘技で攻める。右手に力を込めてアマルスに向けて突撃!しかしその途中、アマルスの強い眼差しを見ていてふと、前回のジム戦で戦ったビビヨンの言葉がよみがえる。

(私たちもビオラさんの勝利の為に戦っているんです!相手が誰であれ容赦はしません!)

再び胸のざわつきが大きくなり、目の前の視界が霞む。だけど、ここで攻撃を失敗しちゃいけない!もう皆に迷惑をかけたくないんだ!
そしてがむしゃらに放ったはっけいは…









アマルスの横を虚しく通り過ぎる。

(は、外れた…どうしてこんな肝心な時に!?)

そのまま相手のターンにまわり、僕はアマルスの繰り出した電磁波をくらい、体が痺れる麻痺状態になってしまった。
くそっ、なんで攻撃が当たらない!?はっけいを一撃決められればそれで勝てる…簡単なことじゃないか!なのにどうして…そんなことすらできないんだ僕は!


一方、準備しながら観戦するフレイ達は…

「何やってんのよリュカ!タイプの相性は圧倒的に有利なのに、攻撃を外すなんてありえないわ!」

「リュカさん調子悪いんスかね?交代してやりたいッスけど、僕とフレイさんじゃ相性悪いし…他の方にお願いするッス」

「…いや、もう少し様子を見よう。リュカはいずれ起こる破滅の時に向けて、さらに成長してもらわないといけない」

「武術の天才である私に勝ったんだから、これ以上無様な格好見せないでよリュカ!」

(…やっぱりリュカさん、まだ心に迷いが残っているんですね。その迷いを断ち切れるのは、リュカさん自身しかいません。
どうか…リュカさんに力を!)
カルムの手持ち
リュカ(リオル♂) フレイ(テールナー♀) サラ(色違いラルトス♀) リザン(リザード♂) ソラ(アブソル♀) コジョ(コジョフー♀)

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