第103話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

登場ポケモン→ ・レガ→カイリュー ・スパイア→メガリザ-ドンX ・スカイ→ロコン ・ヴォーグ→ウィンディ
        ・ポル→ミズゴロウ ・ルタ→ナエトル      ・ルディナ→ポッチャマ
現在地点はキャンプをしたキャンプ場である、しかしタツミとレガが体調不良の為それに効く木の実を採りにスパイア達が飛び立ち早20分が過ぎようとしていた。

タ「レガ大丈夫か~?」

レガ『何とかねぇ~・・・でも気持ち悪いわ-・・・・。』

タ「あと少しの辛抱やで。」

それからスパイア達が帰ってきたのは大体20分程度してからだった。帰ってきたスパイアの背中に乗ってたスカイの両手には抱えきれないほどのモモンの実とブリーの実があり、そして気持ち悪さに効くという木の実をフィーロが背中に乗せた状態で帰って来た。

タ「おお・・・結構持ってきたね?でもこんなにいっぱいどこから持ってきたの?」

ス『えっ?何か一杯木の実がなってた木があってそこから採ってきたよ?でもブリーの実は原産地が違うからか探すのが大変だった~少しは感謝してよ?レガ?』

レガ『スパイアありがとう、じゃあ早速・・・・すっぱーーーーーーーーーー!!!!!!』

タ「おお・・・!?これは見事な酸っぱさですねぇ・・多分熟してないやつ持ってきたんだろうね?」

ス『・・・・えっ??酸っぱかった?ご・・・ごめん!全く気づかなかった!』

レガ『酸っぱすぎるでしょ!ちょっとこれ食べてみ!?なんで逃げる!逃げるな-!!こうなりゃ無理矢理食べさせてやる--!!』

ヴォ『ちょ・・レガさん落ち着いて!!・・・・って・・・すっぱーーーーー!!!!!なんちゅう酸っぱさやねんこれ!』

スカ『これは・・・・たしかに酸っぱいですねぇ・・・食べ頃を確実に見逃したかまだ食べ頃じゃ無かった感じかな~・・・ごめんね・・・タツミ。』

ルタ『不味い・・・・・おぇ・・・・・。』

ポル『こりゃアカンな・・・・不味いし気持ち悪くなるし第一お腹壊すタイプ・・・・。』

タ「ううん、大丈夫。それよりもレガとスパイアは・・・・。」

タツミ達が見た先には片方には酸っぱいモモンの実を、もう片方にはブリーの実を持ってスパイアを追い掛けているレガが居た。しかし、レガの方は息が上がってきているのに対しスパイアは全然まだまだ平気そうな顔をしてレガから逃げ・・・あっ転けた。

ス『痛!!!しま・・・・このままじゃレガに食わされ・・・・』

レガ『もう遅いわ!食えや!!酸っぱいの刑を与えてやる!!』

タ「もう何言ってるのか訳分からん。取り敢えず止める準備に入ろうか~じゃあフィーロとヴォーグよろしくー。」

フ『はーい、でもあんなに酸っぱかったからってあんなに執念深く追い掛けなくても良かっただろうにねぇ~。』

ス『酸っぱ------------!!!!!!!!!!何これ!?めっちゃ酸っぱいやん!!!』

レガ『もっと酸っぱさを味わえ-!!』

タ「はいはい、レガもそこまでにしといてねー。じゃないと冷凍ビーム打つよー?」

レガ『はい・・・・。ごめん・・・スパイア・・・ちょっと無理矢理過ぎた・・・。』

ス『まぁ僕もちょっと大人げなかったと思うよ・・・・・・・でも・・・こりゃ酸っぱいな・・・・やっぱり熟してなかったのかぁ~・・・ごめんタツミ。次は間違えないようにするから。』



タ「間違えるも何も熟してるか熟してないかなんて僕でさえ分らないんだから気にしなくて良いよ。それよりも、その調子ならレガの方の体調は一応回復してきたみたいだね、よかったよかった。」

レガ『うん、スパイア達が採ってきてくれたお陰で何とか持ち直したよ~・・・。でもさっきまで本当気持ち悪くて・・もうあんな思いしたくないよ・・・。」




タ「僕も取り敢えず体調も回復してきたし先に進んでいこうか~。みんなご飯食べた?」

そうタツミはポル達の方を見るとそれぞれが食べ終わった等と言った為、スパイア以外をボールへと戻しテントを片付けるとコトブキシティへと歩き出す。


ス『この地方って広いと言ったら広いけどその分何かしら緊急事態があっても対処出来るくらいの位置に何かしらの建物があるもんだね。』

タ「そうして貰わないと逆に旅人からすると怖いかな、でも今日はどこまで行くか・・・・コトブキ過ぎて次の町まで行っちゃう?」

ス『えっ・・・・そんなに無茶して大丈夫?結構距離離れてるんでしょ?ここってホウエンとかジョウトの比じゃ無いってウィング達言ってたけど、この様子だと何かその通りな気がしてきたよ?』

タ「そうやね、大体ここからその町の入り口まで40キロ程度でございます。・・・・止めましょう、今日はコトブキで終わりにしましょうそうしましょう。」

ス『それが良いね、それよりもタツミを狙った奴らってどんな奴だったの?』

タ「スパイアに言うとすぐ何かしらの行動するから言いたくないんだよな~、まぁそれでもって言うなら言うけど取り敢えずホログラムみたいな感じの2人組だったね。」

ス『ホログラム・・・?』

タ「まぁ簡単に言っちゃうと作られた影って感じかな、すぐ消えたから多分それであってる筈・・・・けどならどうやってポケモン出したかって話でもあるけどそれはそれでまた難しい話だからまた今度。」

ス『影なら・・・探すのは難しいかぁ・・・また出てくるのを待つしか無いのかな・・・。』

タ「そういう事になるとは思う。でも必ず主導者がいる、そいつを倒さないか警察に引き渡さない限りはこんな感じで狙ってくるね・・・カイリューも言ってたけど他の人達も襲われそうって言ってたし。」

ス『・・・・?カイリューってレガの事じゃ無くて他の・・・もしかしてあの!?』

タ「あっ、っといってもパートナーの方のね?この地方に来て確か暫くしてからいきなり目の前に現れて色々と情報くれたんだよね~。」

ス『まぁパートナーの方だったら大丈夫・・か?・・・・でも他の人達も同じようにポケモンにされてるって感じなのかな~?』

タ「それは分からないね。取り敢えずはまず暫くあまり目立つ行動しないようにしないといけないって感じ。さて、早い所町に着こう。」




コトブキシティまで大体半分くらいの距離には少々大きな町がある。マサゴへ向かった際にも通った事は通ったのだが、あの時は時間に追われていた為通過点と化していた。それなりに大きな町だった為に帰りには寄ろうとタツミは考えていたのだが、到着した時には丁度昼時となり、ちょっと早いがこの先コトブキまで大きな町が無かったのを思い出し昼食とすることにしたタツミ達。

タ「んで、取り敢えずこの中からドゾ-何も無いけどね。」

レガ『えぇ・・・でもあんまりイイの無いね・・・もういっその事作っちゃえば良いのに~。そっちの方が一々買うよりも安く上がるんじゃ無い?』

スカ『そんなに一々作ってたら片付けもあるし時間も結構掛るでしょ?安く上がるのは賛成するけど一々の手間を考えるとちょっと考え物かな・・・まず第一に料理上手いのって居ないし・・・地雷ばかりだし・・・。』

ス『スカイ、結構毒舌やな・・・ま・・まぁ今日はこれで済ませよう?次の町に着いてから考えても良い問題だと思うよ?だってここでこうやってドタドタ揉めても結局用をなさないんだからさ?』

レガ『そんな事言って本当はスパイア、料理作りたくないんでしょ?科学毒殺犯にでもなりたいんでしょw』

タ「科学毒殺犯かぁ・・・何かそのフレーズ何処かで聞いた事あるなぁ・・・それよりも早めに食べて・・・ってスパイアも挑発に乗らないで良いから早く食べてしまいなさい!」

ス『いや、今の言葉は聞き捨てならないね~レガちょっと来い!!!勝負してさっきの言葉を撤回させてやる!』

レガ『お安いご用!そんな事で一々怒ってたらキリが無いけど今回はまぁスパイアの逆鱗に触れたと言う事で相手してあげるよ~?かかっておいで~まぁ弱いだろうけどねww』

ス『くぅ~!!!こいつ・・・言いたい放題言って・・・絶対後悔させてやる!』

ポル『ね・・ねぇタツミ、何か一発触発みたいな感じで何か危なくなってきたよ?大丈夫なの?』

ルタ『本当・・・何かちょっと怖い気がするよ・・・?』

タ「大丈夫大丈夫、何時もの事だから~先に食べてしまっておきましょう。」



レガ『本当しつこいんだから!!破壊光線!!!』

ス『こんな所で破壊光線なんて打ったら迷惑でしょ!!火炎放射!!!』

レガ『そっちの方がもっとタチ悪いでしょ!!燃えるやん!!しかも結構な勢いで打ってくるし・・・スパイアは~!!』

ス『元々そっちから言い出したんだからね!!自分の責任くらい自分で取ってよ!!じゃないとブラストバーン打つよ?』

レガ『ほぉ~やれるもんならやってみんしゃい。こっちだって・・・逆鱗でも放っても良いんだからねぇ~?』

ス『くぅ~!!!!言ったなぁ~知らないからね~!!!』

タ『フィーロそろそろ止めようか、いい加減にして貰わないとちょっと困った事になりそうだしまた警察呼ばれでもしたら大変な事になりかねない・・。』

フ『了解!』

レガ『よぉ~しじゃあ逆鱗発動しまーs』

フ『貴方達いい加減にしなさい!!!』

そうフィーロが叫ぶとレガには冷凍ビームが、スパイアにはハイドロポンプが直撃した。ちなみにレガは悶絶しながら寒さに震えスパイアは力が入らないのかずぶ濡れでその場に座り込んでしまう。

タ「フィーロありがと。さてと、やっぱり2人が揃うと喧嘩になるなぁ~・・・これならどっちか帰って貰おうかな~、そしてクラウンでも呼ぼうかな~そうしようかな~。」

レガ『タ・・タツミ・・・それまでは・・次から気をつけるから!!ごめんなさい!!』

ス『それは・・・ちょっとやり過ぎじゃ・・・でも僕達も悪かったと思ってるからもう少し寛容な処分を・・・。』

タ「二人ともまだ反省してないみたいだね~、じゃあ2人とも帰って貰おうかな~そしてクラウンとルビア呼ぼうか?フィーロ。」

フ『そうだね~だって2人が揃うと何時もこんな感じになるし僕だってもう飽きたからそろそろ別なパターンにしてみるのも良いかも~。』

スカ『本当よね?何時も喧嘩まがいの事してはタツミに謝ってたし今回はちょっと帰宅させるのも良いかもよ?』

ヴォ『(`・ω・´)うん!』

レガ『なな何故そこまで僕達を追い込むの・・・・。』

ス『・・・・・分かった・・じゃあ帰るよ・・・ただクラウンは呼んでよ?』

タ「・・・・・・・・・・・・。」

スカ『(あちゃ~・・・冗談のつもりで言ったのにスパイアの方本気にしちゃったなぁ・・・。)』

スパイアは一旦離れてはタツミの方を振り返ったりと中々飛びそうで飛ばずに最終的には涙声になりながら

ス『・・・・・ねぇ・・・本当に帰らないといけないの・・・?』

タ「今回までは・・・まぁあれで許すけど次やったら帰って貰うよ?良い?」

ス『分かった・・・・!何度も言ってるけど次からは気をつけるよ・・・。本当なんでこう何時も何時も喧嘩まがいの事になっちゃうんだろ?』

ヴォ『それはやっぱり何かしらのライバル心でもあるからでは?』

タ「それは一理あるね、でも次からは本当に気をつける事!」

スカ『本当次からは気をつけてね?結構こっちの方まで被害が及んでいたりするしそうなったら責任問題になったりするしどうなるか考えて行動してね?』

レガ『はい・・・・申し訳ありませんでした・・・・次からは気をつけます・・・・。』

ス『分かりました・・・・。大変ご迷惑をおかけしました。』

タ「さて、はよ2人は食べてしまってね~もう他のみんなは食べ終わってお二人さん待ちなんですからね?」

ヴォ『じゃあ食べ終わるまでちょっと遊んでても良い?』

タ「あんまり遠くに行かないなら良いよ~。」

ヴォ『ありがと!!スカイ、フィーロ行こ!!』

タ「おいヴォーグ、他のみんなも連れて行ってあげてや~。僕はここに居るから気をつけるんだよ?」

スカ『私がついているから大丈夫!第一小さい子も多いのにヴォーグったら何考えているのやら。』

フ『まぁ良いじゃないの~、僕も最近遊んでなかったから丁度良い運動になりそうだよ~。』



ヴォ『づがれだ~・・・・・・・・・。』

スカ『そりゃああんだけ走り回ったり遊び回ったりしてたらそうなるのも目に見えてるでしょうにね~。』

ポル『あのウィンディが一番はしゃいでいたよ・・・・?なんか引くくらい・・。』

ルデ『うん!滅茶苦茶はしゃぎまくったり色々とやってたよ?引くくらい。』

ヴォ『ねぇ酷くない!?寄りにも寄って新人にも引かれるなんて・・・ショックっす・・・。』

フ『少しは考えて行動したらこうならなかったのにね・・・これじゃあ何処かのお二人さんと一緒だねぇ~。』

ス『おいフィーロ、それどこのどいつの話だ?』

レガ『本当失礼しちゃうな~、僕達は遊んでるんじゃ無くて真剣そのものなの!』

フ『はいはい。』

タ「もう食べないなら先進むよ-。」

レガ&ス『まだ食べてる!!!』



コトブキシティに到着したタツミ達はひとまずポケモンセンターへと向かい、本日の宿を確保した後町をちょっと散策する事にした。

タ「ちなみにここがこの地方で一番の都会だったりするのね。」

ス『なるほど~だからこんなに人も多いし建物も高層ビルが多いわけね。・・・・何かさっきから視線が痛い。』

タ「そりゃあ~この地方に居ないポケモンだから珍しがられるのも仕方ないよ・・・・・何か滅茶苦茶勝負仕掛けられそうで怖くなってきた。さて、これからどこ行く?取り敢えずこの町ならそれなりに何かしらあるけど?」

ス『特にする事もないしなぁ~・・・何か見る物って無いの?例えば観光地とかさ?』

タ「観光地と言うかどうかは分からないけど、取り敢えずこの時計台行ってみる?それかちょっと早いけど夕食買って部屋に閉じこもるか?」

スカ『えぇ・・・引きこもるってまだ5時前だよ?まだ辺りも明るいし引きこもるには早すぎない?』

タ「そうだよなぁ・・・じゃあちょっと観光してみるか~・・・もうこんな所来ないと思うし観光できる時にしとかないとねぇ~。」

ス『んで、結局どこに行く事になったの?もしかして無計画で動くつもりだったとか?』

タ「それもそうだね、無計画で動いたら余計訳分からなくなるねぇ~。じゃあガイドマップに載ってる場所全て回りますか?」

スカ『それは嫌。』

タ「おぉ・・・・・。」


その後は、特に有名な場所を巡りつつも今後の事を考えながらのんびりと散策していたタツミ達であったが、流石にそればかりでは飽きてきた為近くの公園にあるベンチに座りのんびりと空を眺めていた。町の中心地にある公園の為、様々な人やポケモンが行き交いここがこの地方の中心都市である事を自覚させられると同時に、中心街近くと言うこともあってか郊外ではそれ程見られなかった乗用車が多く走っている。
その為か郊外では当たり前だった静寂が嘘のように、周りは雑音や騒音とも受け取れる音が溢れいる。また、クラクションや救急車などのサイレン音がよく聞こえてくる事もあってか、慌ただしいと言うよりも物騒というような表現がぴったりと言える町であった。

タ「煩いね~・・・交通量が多いって言ってもそれ程走ってる車いないのになんでこんなに煩いん?」

ス『さぁ~・・?・・・!何かの間違いと思うけど何か今まで見てきたタイヤとちょっと違うような気がするよ?もしかしてそれじゃ無い?』

タ「スタッドレスってそんなに煩くなるかぁ~・・・まぁいいか、じゃそろそろ次行きますか~?」

スカ『何か廻りすぎて疲れちゃったね・・・そろそろもう良いんじゃないかな?大分時間も過ぎたでしょ?』

タ「そうやね、じゃあ今日の所はポケモンセンターに戻ってからゆっくりする事にしようか。」

ス『分かった!・・・ってちゃんと夕飯も買ってから帰らないとね。』

タ「忘れとったわ。」

15年乗ってた車を廃車に出しました。やっぱり長く居たからか寂しいですね・・・。

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