長い夜の話。

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作者:仙桃 朱鷺
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読了時間目安:5分
クロガネ君のポケモンたちはキャンプ中に寝る時は、何かあった時のために夜交代で起きていました。
最近仲間になったマニューラのまがねは夜行性だったので、夜の見張りのメイン当番になりました。
吾はまがね。かぎづめポケモンで好物は卵よ。吾の縄張り近くにやってきたのに気が付いて近づいて、いろいろあって仲間になったのよ。
トレーナーのクーにはその時カモネギのコガネに、エアームドのシロガネ、ドククラゲのからかねとリザードのあかがねを連れていたわ。
吾の後にちょっとどんくさくて大喰らいの、腹ペコなコリンクのアオガネが仲間になって、1人と6匹であちこち旅しているの。
今夜は雲もない月夜でいい天気なんだけど、もうクーはテントに入って眠っている。夜更かしもいいものだと思うんだけど、まぁ、しょうがないわね。
コガネもあかがねもアオガネも眠りだして、今起きているのは吾とシロガネとからかねだけになって、いい機会だからちょっと話でも聞いてみようかしら。

「貴方達、クーと一緒にいて長いんでしょ?どのくらい一緒にいるの?」
「オレは森で拾われてからずっと一緒っスね。縄張り争いに巻き込まれたんスよ。翼を怪我して動けなくなっていた時に、コガネと一緒にオレの前に現れて保護されたのがきっかけっス。クーが旅を始める前のことだからだいぶ前っス。」
「ええとねぇ、あたしは、目が覚めたら、一緒に居たのよぉ。」
「からかねは波打ち際で干からびてたんスよ。メノクラゲによくあることだって聞いたっス。クーが水に戻した後、ちゃんと戻るのか心配して意識戻るまで様子を見てて、そのまま一緒にいることになったっス。オレの次にクーの仲間になって、からかねの次があかがねっス。」
「そんな感じねぇ。」

シロガネの話の後、ふわふわ話したからかねの話にしっかり補足が入ったわ。常時こんなにふわふわしてるから干からびたんじゃないかしら、

「クーは旅慣れてる感じするから、旅に出る前ってことは結構前なのね。ついでに聞くとコガネとあかがねは?」
「コガネはねぇ、素材集めの相棒で、クーが親の手伝いをするときに、相棒になったって聞いたわぁ。」
「クーの実家に帰ればわかるっスが、クーの実家は炭焼きしてるっス。あかがねが持っているもくたんはクーの親父が作った物っスよ。見習いとかもいるっス。旅に出る前は、手伝いでスミの材料取ってて、オレが保護された時もその手伝いの最中だったっス。」
「あかがねはねぇ。街に行った時に貰ったのよぉ。」
「ラジオ収録に来てたオーキド博士って人が、連れてたのがあかがねっス。収録中スタジオからでてうろついてたら良い匂いがしたって、クーに飛びついてきたんス。博士がクーに譲ってくれたっス」
「クーと離れたがらなかったものねぇ。」
「上質な炭の匂いを嗅ぎ取って寄ってきたんスよね。クーももう少ししたら旅を終えて地元で親父さんの後次ぐって言ってたっス。弟子さんに混ざって修行っスね。その時あかがねは一緒にスミ作りするために炎を勢いだけじゃなく、完璧に操れるようにしたいって言ってたっス。」
「まだすぐに戻る予定はないみたいよぉ。」
「帰ったらオレも手伝うっスよ。切る技持ってるんで材料調達するっス。アオガネもつじぎり覚えてるって言ってたから希望するなら一緒に森っスね。まがねはどうするっスか?」
「今初めて聞いたわ、旅をやめたらスミ職人ね。吾も切るのは得意だけどそんなに素材調達って必要なもの?」
「切ってすぐに、そのまま使える、わけじゃないから、ある程度手元に貯蔵は、しておくはずだけどぉ、ペース配分はわからないわぁ」
「勝手に切って来るわけにはいかないっスから、森の育成とかの様子を見たり、植林したりしながら森の管理も一緒にするんス。あの森、虫結構いるから、豊かだとおやつに困らなくていいっス。まがねの好物も巣があるから探せば見つかるっス」

あかがねが寝る前につけていった、焚火の火を絶やさないように薪を追加しながら話を続ける。燃えるもの。氷タイプの吾には苦手なものだわ。シロガネも苦手だったと思うけど、火の側の作業はあかがねが手伝うから材料調達がメインなら問題ないのかしら。
今、炎苦手な吾やシロガネに乾燥がダメなからかねが火を囲っているって、これもしかしてなかなかシュールな光景なのかしら?
まだ先のことだけど、クーと旅を続けて地元に落ち着くことになったら吾も手伝ってもいいかな。話を聞く感じ楽しそうだしね。

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