満腹ジェノサイド

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読了時間目安:4分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

ピカチュウ「やあ、イーブイくん」

イーブイ「おや、ピカチュウさん」

互いに、声をかけた。

ピカチュウ「イーブイくんも、聞きましたか?」

イーブイ「ええ。なんだか気乗りしませんがね」

そう話をした後、俺はイーブイと戦った。
やがてイーブイは俺に負け、ぎゃふんと伸びた。

ピカチュウ「では、いただきます」

そして俺は、イーブイを食べた。

しばらく歩いていると、また見知ったポケモンと出会った。

ワンリキー「やあ、ピカチュウさん」

ピカチュウ「ワンリキーさん。ご無沙汰です」

ワンリキー「今一匹、ゴルバットを食べてきたよ。ほら、同じお月見山の住民だった」

ピカチュウ「僕も今、同胞を食べてきたよ。初めてポケモンを食べたけど、まあまあかな」

と会話をし、俺はズバットを倒して、その肉を食べた。
さすがに2匹も食べると、腹が一杯になる。気分もあまりよくはない。

更に歩く。
何も、何も、何もないこの世界。恐らくは本当に、何もないのだろう。

ニョロボン「うっぷ、ピカチュウ」

ピカチュウ「ニョロボン君、ウップ。どうやら、互いにお腹が一杯のようだね」

ニョロボン「あのよピカチュウ、別によ、戦うこともないよな」

ピカチュウ「んー……そうかな」

ニョロボン「……じゃんけんで決めないか?」

ピカチュウ「まあそれでも、いいか」

じゃんけんには俺が勝つ。
そして俺は、ニョロボンの死体を食うのだ。

やはり腹が苦しい。さっきカビゴンを食ってる奴を見たが、奴め手間取って苦しそうだったな。

ピカチュウ「うーん、なぜ主人はこんなことを?」

ボックスに眠っていた151匹のポケモン。
それらのポケモンに、主人は命令を下した。

『そのボックス内で殺しあえ、喰らいあえ。
 残った一匹を我がパートナーとする』

別に俺は、戦うことなど好まない。恐らく他の150匹も同様だろう。
だが、主人の命令に背く気は起きなかった。俺たちは、主人の命令に『忠実』に従うのみなのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

相当に時間が経った。
運が良かったのか、生き残りは俺だけになった。

そして、主人にボックスから引き出された。

主人「やあピカチュウ、おめでとう」

おめでとうと言われて、いい気分になった。

ピカチュウ「なんでこんなことを?」

ただ気になったから、質問する。

主人「『蠱毒』だよ。様々な生物を同じ環境で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが最強の力を得るって言う、ね」

なにがどう言うのかわからないが、つまり俺は最強になったと言うわけか。いい気分だ。

主人「さあピカチュウ、君の力を見せてくれ! 僕をゾクゾクさせてくれ!!」

ピカチュウ「わかった」

命令に忠実に従い、俺は一撃で主人を仕留めた。

主人「……」

ゾクゾクというより、ピクピクしている。
いい気分だ。

俺は、もっといい気分になりたかった。

ピカチュウ「……」

主人の家から出ると、大きな町が広がっていた。
多くの人間やポケモンがいる。

ピカチュウ「お腹がすいてきたな」

その全てを、殺さなくてはいけないと思った。食べなければと思った。
もっといい気分に、最強になるために。


また、それが必ずできるという自信もあった。

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