期抗反の女少
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お母さん。お父さん。お兄ちゃん。
みーんな、だいっきらい。
少女「ゲソソくんだけよ、アタシの友だち」
ゲソソくん『カィ』
ゲソソくんとは、少女の相棒マーイーカ。
少女が生まれた時からいつも一緒。
そんな少女は反抗期。身内に強く反発するお年頃。
ゲソソくん『マーイー……』
まぁいいか…とゲソソくんは楽観視できず。
少女の今後を自分なりに案ずる。
このまま少女の反抗が終わらないのではないだろうか?
少女を元の家族思いの優しい娘には戻せないだろうか?
ゲソソくんはポケモンだから、反抗期が人間の一過性のモノだとは理解できないのだ。
そんなマーイーカ、森に住む友だちのスリープくんに相談する。
ゲソソくん『マイカカカ』
なんとかならないのかな、とスリープに言う。
スリープくん『リププスースー』
それなら案がある、とスリープくん。
少女に敢えて悪夢を見せる。少女の世界が全て反転した、不気味な悪夢を。
ゲソソくん『ソソソ??』
なぜそんなことを?
スリープくん『リプスープーリー』
夢から覚めた時、彼女が今、どれ程素晴らしき家族環境に置かれているのかということを再認識してもらうのだ。そうすれば彼女の心は戻る。多分。
ゲソソくん『ソー?』
わかった、お願いするよ。
そして、その夜。
少女「くー……くー……」
少女、夢を見る。
お兄ちゃん「……」
少女「どうしたの、おにいちゃ──」
お兄ちゃん「うるせぇぞ、このできそこない!」
少女「えっ……」
お兄ちゃん「いつもいつも、俺の足手まといで! 俺がポケモントレーナーとして立派に活躍できないのも、ぜーんぶお前がいるからだ!!」
少女「そん、な……」
お兄ちゃん「あっちに行けッ、オラッッ」バギ
少女「ひぐっ……」
少女、殴られる。
少女「ごめんなさいお兄ちゃん……叩かないでお兄ちゃん」
お兄ちゃん「うるさい、死ねッ、このメスガキ」
現実のお兄ちゃんは、非常に妹思いで、勇敢なポケモントレーナーなのだ。
少女「お母さん……お兄ちゃんがいじめるの」
お母さん「ほらッ、こんなことならこのコなんて中絶しとけばよかったのよ!」
お父さん「お前が二人目なんかほしいっていったからだろ!!」
……お父さんが、二人目は女の子がいいなと望んだ。
少女「……!」
お母さん「穀潰しのこんな女の子、どっか養子にでも出したいわ!」
……少女は着るものは兄のお下がり。おまけに少食だ。
少女「ゲソソくん……たす け 」
カラマネロ『ネェェ〜〜〜ロォォォ』
少女「ひっ……」
反転して進化した、ゲソソくんだ。
ゲソソくんは、とっても少女思いなのだ。
『ネェェ〜〜〜〜ガァァァア!!!!』
「イヤアァァァァァァァァッ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
………
……
…
《次のニュースです。
今朝、とある森にて、近くの民家に住む○○ちゃんが亡くなっている状態で発見されました。
ポケモン警察は、これを何らかの心理的ショックのためとして──》
****
みんな、仲良し
それが、少女の家族……。
みーんな、だいっきらい。
少女「ゲソソくんだけよ、アタシの友だち」
ゲソソくん『カィ』
ゲソソくんとは、少女の相棒マーイーカ。
少女が生まれた時からいつも一緒。
そんな少女は反抗期。身内に強く反発するお年頃。
ゲソソくん『マーイー……』
まぁいいか…とゲソソくんは楽観視できず。
少女の今後を自分なりに案ずる。
このまま少女の反抗が終わらないのではないだろうか?
少女を元の家族思いの優しい娘には戻せないだろうか?
ゲソソくんはポケモンだから、反抗期が人間の一過性のモノだとは理解できないのだ。
そんなマーイーカ、森に住む友だちのスリープくんに相談する。
ゲソソくん『マイカカカ』
なんとかならないのかな、とスリープに言う。
スリープくん『リププスースー』
それなら案がある、とスリープくん。
少女に敢えて悪夢を見せる。少女の世界が全て反転した、不気味な悪夢を。
ゲソソくん『ソソソ??』
なぜそんなことを?
スリープくん『リプスープーリー』
夢から覚めた時、彼女が今、どれ程素晴らしき家族環境に置かれているのかということを再認識してもらうのだ。そうすれば彼女の心は戻る。多分。
ゲソソくん『ソー?』
わかった、お願いするよ。
そして、その夜。
少女「くー……くー……」
少女、夢を見る。
お兄ちゃん「……」
少女「どうしたの、おにいちゃ──」
お兄ちゃん「うるせぇぞ、このできそこない!」
少女「えっ……」
お兄ちゃん「いつもいつも、俺の足手まといで! 俺がポケモントレーナーとして立派に活躍できないのも、ぜーんぶお前がいるからだ!!」
少女「そん、な……」
お兄ちゃん「あっちに行けッ、オラッッ」バギ
少女「ひぐっ……」
少女、殴られる。
少女「ごめんなさいお兄ちゃん……叩かないでお兄ちゃん」
お兄ちゃん「うるさい、死ねッ、このメスガキ」
現実のお兄ちゃんは、非常に妹思いで、勇敢なポケモントレーナーなのだ。
少女「お母さん……お兄ちゃんがいじめるの」
お母さん「ほらッ、こんなことならこのコなんて中絶しとけばよかったのよ!」
お父さん「お前が二人目なんかほしいっていったからだろ!!」
……お父さんが、二人目は女の子がいいなと望んだ。
少女「……!」
お母さん「穀潰しのこんな女の子、どっか養子にでも出したいわ!」
……少女は着るものは兄のお下がり。おまけに少食だ。
少女「ゲソソくん……たす け 」
カラマネロ『ネェェ〜〜〜ロォォォ』
少女「ひっ……」
反転して進化した、ゲソソくんだ。
ゲソソくんは、とっても少女思いなのだ。
『ネェェ〜〜〜〜ガァァァア!!!!』
「イヤアァァァァァァァァッ!!!」
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………
……
…
《次のニュースです。
今朝、とある森にて、近くの民家に住む○○ちゃんが亡くなっている状態で発見されました。
ポケモン警察は、これを何らかの心理的ショックのためとして──》
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みんな、仲良し
それが、少女の家族……。
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