私の敵

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作者:ドリームズ
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読了時間目安:3分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

気配りが出来て、誰にでも優しく出来る。不平不満も漏らさない。そんな私は素敵なの?

〜〜〜〜〜〜
私、ツタージャのアオハは、昔から大人しい性格だった。友達なんて自分から声を掛けなくても向こうから寄ってくる。たぶん、付き合いやすい性格をしているのかもしれない。しかし、自分の事はよく分からないものである。何故あちらから寄ってくるのかは、未だ謎である。
しかし、また厄介な事になった。もう受験の時期も近づいているというのに、友達が仲違いをした。しかも、よく一緒にいるグループである。まさかこんな時期に、こんな厄介事が舞い込んでくるとは……。頭を抱え、ため息をつく。これは、私が仲立ちの役目をしなければならない感じでないか。別にその役目に不満があるわけではない。別に私はどちらの味方もするつもりはないのだから。ただ上手く話しが進むように手伝うだけ。仲直りをするかしないかは、彼女達次第である。私が今更『お前の態度が気に食わない』なんて言っても、状況を悪くするだけである。けれど、思っていない訳ではない。ただ、その場に合わせて言わないだけである。
だけど、何故だろうか。何かがとても気に食わない。苛立つ。腹が立つ。はらわたが煮えくりかえりそうだ。
別に加害者の態度に苛立っている訳ではない。この問題を持ち込んできた事に怒っている訳ではない。そうだ。この怒りの矛先は

「ははっ……私か……。」

そうか。私自身への怒りなのか。相手に嫌われぬように、ヘコヘコしている私への苛立ちか。
私自身、あまり人付き合いは得意ではない。しかし、何故か友達は知らぬ間に出来ているのだ。そして、毎回のように愛想笑いで接し、嫌われぬように気遣い、気を配る。そんな私への怒りなのだ。本当は誰にも関わらず生きていきたい。静かに、誰も気づかれずに生きていたいのだ。しかし、運命はそうする事を許さない。素直でいれる人が羨ましい。しかし、私は絶対に出来ない。素直に笑えない。その場の空気の事を考えずにはいられない。気を配らずにはいられない。

ほら、こんなに汚い。
まるでボロ雑巾だ。

「はぁ……しんど……。」

身も心も重い。このまま倒れ込んでしまいたい。何も考えたくない。それならそうすればいいと、他の人は思うかもしれない。けれど私には出来ない。だって、これが私の癖なのだから。もういっそのこと、自身を呪ってしまいたい。敵を作ってしまうこの身体を呪いたい。

こんな汚い私なんて、なくなってしまえばいいのに。
その場その場の空気で、自分を押し殺してしまう事ってありませんか?

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