赤紙退場

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┌───────┐
▶︎レッドカード ×54
└───────┘

かつて一人のトレーナーが紛失した「それ」を拾ったのは、年端もいかない、4匹のポケモンであった。

「おい、なんか落ちてるぞ」
ヒトツキは、ペラペラの腕で透明なケースに入っていた「それ」を拾い上げ、他の3匹に見せた。
「なんだこれ……赤いカード?」
メレシーがケースを見やると、裏に何か書いてあるのがわかった。しかし、彼らにそれを知る術はなかった。
「なによ、ただのカードじゃない。つまんないわね、もっと面白いものはないの?」
コロモリは初めこそカードに興味を示していたものの、いざカードを一枚取ってなんの変哲もなさそうだとわかると途端に冷めてしまった。
「うるせぇないちいちィ!とりあえず試してみねえとわかんねえよ!」
ウソハチはコロモリからカードを奪い取り、まだヒトツキの持つケースを眺めていたメレシーにそれを持たせた。3匹は彼が何をしようとしているのかわからなかった。
「ようしメレシー!少し痛いが我慢してくれ!《いわおとし》!」
そう言うと彼は身体を前後に振った。すると頭に3つ並んだ緑の房の、頂点にあるそれがぽろりと宙を舞い始め、やがてメレシーの身体に命中した。
「痛ぇ……何すんだウソハチ!」
メレシーは怒りに満ちた顔でウソハチを睨み、語気を強めて問うた。
「すまねぇ、でも俺の読みが正しかったら……」
ウソハチが言い終わろうとしたその時、メレシーの身体が……正確に言えばメレシーが持っているカードが光った。そしてウソハチは自分の身体が何者かに引っ張られているような感覚に陥った。
「うおっ」
そしてウソハチの身体は宙を舞い、遠くへ吹き飛ばされた。
「うわぁぁぁぁあぉぁぁああああ!!!」
3匹はというと、あまりの勢いに呆気にとられていた。ウソハチがメレシーを攻撃し、そして吹き飛ばされた……幼い彼らにとってはあまりに突飛なことであっただろう。

「ウソハチぃぃぃぃぃぃぃぃいい!!??」
慌てて3匹は、吹き飛ばされたウソハチを追いかけていった。
ヒトツキの手には、まだケースが握られたままであった。

┌───────┐
▶︎レッドカード ×53
└───────┘

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