操り人形少女

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作者:ドリームズ
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読了時間目安:3分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

私は誰かの操り人形マリオネット

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「コトネもそう思うよね!」
「えっ、うん。」

同じクラスの友達に言われる。私_ミジュマルのコトネは数秒遅れて頷く。精一杯の笑顔を作って。しかし、何だか口角がひきつっている気がする。きっと人形のような顔をしているのだろう。そうやって自分を守る。
優等生のあの子や優しいあの子、美人なあの子のようになんて思ったりするけれど、昔の記憶が所詮あいつらも外面は良くて、中なんて真っ黒の何物でもないだろうと忠告する。
優しい人なんて、この世にはいないのだ。きっと人前では猫を被っているだけなのだ。

~~~~~~

「ねえ、コトネ。君、大丈夫?」
「へっ!?何が?」
「何がって……暗い顔してるから……」

久しぶりに部活を見に行った私は、同級生のカナデに会った。彼女とは、去年までクラスも一緒だった。部員としても同期で、一緒に大会にも出た経験がある。ちょっとしたすれ違いなんかもあったりしたが、それらを乗り越えて勝ち取った賞は格別だった。だから、彼女には唯一心を開いていた。
そんな彼女だからこそだろう。私の異変にすぐに気づいた。本当に彼女には隠し事が出来ないと、改めて思い知った。しかし、この事を知られる訳にはいかない。私は微笑みを浮かべ言う。

「大丈夫!何でもないよ。」

私はすぐに目を反らした。じゃないと泣いてしまいそうだったから。

~~~~~~

次の日の教室、私はまた違う友達信じられない事を言われた。

「ほんとあいつ、マジでムカつくんだけど!!あんたもそう思うわよね、コトネ?」

内容を簡単に言うと、クラスの中で優等生と呼ばれている子に注意されたのが、気にくわなかったらしい。彼女は未だ悪口ともとれる文句を口走っている。まさに陰口を言う場面を目撃した瞬間だった。しかもそいつに、共感を求められるという異例の事態となった。私は否定の言葉を述べるはずだった。しかし、口から出たのは全く真逆の言葉だった。

「うん……そうだね……」

その瞬間、自分の中の何かが凍った気がした。

~~~~~~ 

その夜、私はベッドに寝転ぶと考えた。今の私は何なのだろうか。私はもはやポケモンですらなくなってしまったのではないか?残酷な言葉さえ平気で口にする、操り人形だ。糸で操られるような生活をどうにか抜け出そうと頑張ってきたけど、結局その先には何もなかった。今までの努力は何だったのだろうか。もしも神様がいて、一つ願いを叶えてくれるのなら……
私を……操り人形こんなわたしを……








壊してよ
自分が言いたくないのに言ってしまう
自分がやりたくないのにやってしまう事ってありませんか?

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