百五十一の夢

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作者:きとら
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読了時間目安:20分
 ポケモン図鑑を完成させるという大きな目標のことを、昔は百五十一の夢と歌ったものですが、初めてこの夢を叶えたのは誰かご存知でしょうか。分厚い歴史書を紐解くと、それはカントー地方の少年だと記されています。ポケモントレーナーを目指したことのある方なら、一度は耳にしたことがある名前でしょう。しかし実は、彼よりもいちはやく、百五十一のポケモンを図鑑に記録された方がいることはあまり知られていません。
 今日、ポケモントレーナーを目指す皆さんにお話するのは、この町で夢を果たしたポケモントレーナーの物語です。

 カントー地方の内海に面するセキチクシティ、その東にずれた郊外の小さな町に、たいそう古く、大きなお屋敷がありました。氏をオオトリ一族と言いまして、セキチクの地で何代にも渡り商売を大繁盛させてきた筋金入りの大富豪です。今ではオオトリの本家が代々ひっそりと暮らすお屋敷に、私は執事としてお仕えしていました。大きなお屋敷でしたが、仕えていたのは執事が二人(私と、もう一人はもうじき引退を迎える御老人)と召使いが四人(余談ですが、将来私の妻となる娘もここで仕えていました)、たったそれだけでした。というのも、お屋敷に住まわれている主人が大変気難しい方だったからです。
 主人であるオオトリ・トウマは若く、じき十七になる男子でした。生まれつき体が弱く、外を歩けば咳をするばかりで、いつも車椅子で生活を送っていました。この地方には、十歳を迎えた子供にポケモンを持たせて旅に送る習慣がありましたが、主人にはとうてい無理な話で、毎年のように旅立つ子供たちを、三階の大窓から恨めしそうに見下ろしていました。
 ある日のこと、全国の少年少女を旅へと駆り立てる出来事が起きました。発見したポケモン、捕まえたポケモンを、自動的に記録してくれる「ポケモン図鑑」が発表されたのです。手にした子供たちは、大喜びでポケモンを探し回りました。そこかしこで互いの図鑑を見せ合って、珍しいポケモンを見たんだ、ゲットしたんだ、と自慢しあう光景を目にするようになりました。当然、主人にとってはこれほど気に食わない話はありません。嫉妬のあまり、窓を開けて外の子供たちに怒鳴り散らすこともありました。
「昼間からギャアギャアと、盛りのついたコラッタよりも煩いぞ! 二度とうちの屋敷の前で、その忌々しい図鑑とやらを開くんじゃない! 分かったな、クソガキども!」
 イトマルの子を散らしたように子供たちは逃げていきましたが、主人の顔が晴れることはありませんでした。
 実はここだけの話(もはや執事や召使いの間では噂になっていましたが)、主人もポケモン図鑑を持っていたのです。立ち入りを禁じられている主人の部屋に、掃除婦が週に一度の清掃のため訪れたとき、窓際の机に置いてある小さな鍵付きの木箱を見つけました。木箱を開けることは叶いませんでしたが、そばに並んでいるポケモン図鑑の説明書を見て、掃除婦は中身を確信しました。ポケモン図鑑を大事に大事にしまってあるんだわ、と。
 しかし誰一人として、そのことを主人に訊ねる者はいませんでした。昼下がりの紅茶を主人の部屋前まで運ぶ途中、それについて、召使いの二人が中庭でひそひそ話している声が聞こえてきました。
「ご主人はあのポケモン図鑑をどうなさるおつもりなのかしら」
「不思議よねえ、脚の悪いご主人がご自分で旅に出られるはずもないのに」
「やっぱり近所の子供たちが羨ましかったのかしら、図鑑だけでも買ってきてポケモントレーナーの気分を味わいたかったとか」
「ああ、ご主人もやっぱり男の子なのねえ」
 それを聞いて、私はいてもたってもいられず、主人に慰めの言葉をかけたくなりました。微力ながら心の支えになることができればと、若い頃の私は思い上がっていたのです。しかし紅茶を届けた際、声色に出ていたのでしょうか、私の浅はかな同情心はたやすく見破られてしまいました。
「お前、ちょっと、こっち来い」紅茶のトレイを扉の前に置いて引き返すつもりが、主人に呼ばれて、危うく心臓が飛び出るところでした。
 主人は窓際に佇んでいました。その手元を見るや、私はギョッとしてしまいました。例のポケモン図鑑が主人の手の中にあったのです。驚く私に、主人は鋭い目つきを突きつけて言いました。「イワークというポケモンを知っているか?」
 はじめは問いの意味が分かりませんでした。というのも、当時イワークは岩石地帯にのみ生息するポケモンで、旅のトレーナーも滅多に訪れない辺境の町ですから、イワークのこと自体知らなかったのです。屋敷の書斎に収められているポケモン学の専門書になら、その名前が載っていたかもしれません。ひょっとしたら、そのことを言っているのだろうか。私は正直に首を横に振って答えました。
「いいえ、そのようなポケモンは存じ上げません」
「なるほど。そうか、お前は知らないのか。イワークを知らないのか。ふふふ」
 ちょっと嫌味な言い方でしたが、苛立つよりも先に奇妙だと思いました。主人が私の無知を嬉しそうに呟いたからです。私への話はたったそれだけで終わりましたが、その翌週、さらに不可思議な出来事が起こりました。
 その日の朝は、召使いたちが揃って口を開けていました。あの主人が、体が弱く、自分を置き去りにして楽しく回っている世の中を呪い、厭世主義を地で行く引きこもりの主人が、なんと自ら屋敷の外へ出向いたのです。これだけでも十分奇跡と呼べる出来事でしたが、なんと主人は通りがかった子供たちに、ポケモン図鑑を自慢げに見せびらかしたではありませんか!
 ついに世を恨みすぎて頭がおかしくなってしまったのか。執事と召使い一同、呆然と眺めていましたが、しかし子供たちはキャアキャア黄色い声をあげて主人を羨ましがっているではありませんか!
 信じられないことではありますが、どうやら本当に、主人の図鑑は白紙ではなく、ポケモンが載っていたようです。しかもポケモンの生態を得意げに語る様子から見て、ただポケモンを見ただけではなく、実際に捕まえて詳細な情報を登録していたようでした。召使いは揃って首を傾げました。この屋敷で、その辺で見かける野生のポケモンを除いて、主人のポケモンを誰も見たことがなかったのです。
 すっかり満足して戻ってきた主人に、いつ、どうやってポケモンを捕まえたのか、それはどこにいるのか、誰もが聞きたかったことでしょう。しかし誰も主人の満足顔に水を差すようなことは口にできませんでした。かくいう私も、ここでの大変割りのいい仕事を危機に瀕してまで聞きたいとは思っていませんでした。

 それからの主人はというと、まるで夏が訪れてキマワリが咲き誇ったように、さっぱりとした明るい性格に変わっていきました。部屋に引きこもることなく、執事や召使いへの挨拶を欠かさず、そして毎週末になると、近くの公園に出かけて、子供たちにポケモン図鑑を披露していました。大人たちも博識な主人を見直すようになり、屋敷の評判も徐々に良くなっていきました。
 一方で我々の疑問はどんどん膨らんでいきます。主人は今までにも増して、決して自分の部屋には立ち入らないよう厳しく言いつけるようになりました。自分の許可なく入れば、その場でクビにしてやるからな、と。おかげで噂好きの召使いの会話にも花が咲きます。
「怪しい! 絶対にあの部屋に何か隠しているのよ! お掃除のときもこっちをじーっと見てくるの!」
「そうよそうよ、ご主人様はきっとズルをしているに違いないわ!」
「でも、図鑑を見ただけであんなに詳しくポケモンの話ができるのかしら。まるで実際に見て触って、観察でもしたみたい」
「書斎の本を読んでいるんじゃない?」
「あのご主人様が、ポケモンの本を熱心に読んでいるところなんて見たことないわ。少し前まではポケモンをあんなに嫌っていたのに」
 私が中庭の世話をしながら聞き耳を立てていると、もう一人の召使いが買い出しを終えて、パタパタと慌ただしくやってきた。
「ちょっとちょっと、聞いて聞いて! さっき町の八百屋さんとお肉屋さんに行ったとき、おかしな噂を聞いたのよ! なんでも一昨日の晩の話らしいんだけど、ポケモンセンターの女医さんがね、屋敷の周りで変なものを見たんですって!」
「変なもの!?」
「や、や、やだ、変なものって何よ! 男女の逢引とかじゃないでしょうね!」
「その日は保護していたニドランを野生に帰すため、森の奥に入っていったらしいの。ニドランが無事に野生の群れに受け入れられるかどうか、見届けるためなんですって。ちょっと待って、逢引ってなに?」
「あら、素敵なお話ね」
「さすが女医さんね。いいから続けて」
「ニドランは無事に野生に戻れたそうなんだけど、戻る頃にはすっかり日が暮れちゃって、ひと気のない森の道は危ないから、お屋敷の裏道を通って戻ろうとしたんだけど、そこで出たんですって。お屋敷の周りを漂う、白くてボヤーっとした幽霊が!」
「幽霊!?」
「それ本当なの!?」
「かわいそうに、女医さんったらすっかり怯えちゃって、一昨日からポケモンセンターをお休みしているそうよ。しかもここからが面白い話なんだけど、その幽霊、お屋敷の三階に入っていったらしいのよ!」
「ここの三階って、もしかしてご主人様のお部屋かしら」
「きっとご主人様は黒魔術か何かに手を出して、夜な夜な降霊術をやっているんじゃないかしら。いろんなポケモンの霊を呼んで、ポケモン図鑑に登録しているのよ」
「まさか!」
「私嫌だわ、幽霊屋敷でお勤めなんて!」
「私もよ!幽霊に見られていたなんて嫌!」
「何を?」
 幽霊と聞いて、私も思わず肩が震えてしまいました。まさかそんなことは、と半信半疑でしたが、一連の不可解な出来事をきれいに繋げた召使いたちの推理は、すとんと腑に落ちるものでした。
 果たして主人は本当に幽霊をポケモン図鑑に登録していたのでしょうか。私は噂の真偽が気になって、とうとう行動を起こすことに決めました。主人には申し訳ないのですが、もし相手が幽霊ならば、退治して屋敷を守らなければなりません。それは周りから一歩踏み出たような勇ましい感覚でした。私が幽霊からオオトリ一族を守る、そんな青い正義感に駆られていたことをよく覚えています。

 幽霊退治の準備は誰にも言わず、密かに進めていました。幽霊を退治しても、主人以外には誰にも言わないでおこうと決めていました。お屋敷の名誉を守るためです。それからヤマブキシティのシルフカンパニーに努める研究員の友人に頼み込んで、幽霊の正体を探る新型装置・シルフスコープを拝借しました。十字架に聖水、塩、ありがたいお札、お香、とにかく幽霊に効きそうなものは何でも集めました。主人のポケモン図鑑がもうじき完成しそうだったので、せめて完成するまで待つかどうか迷いましたが、お家を守るという気持ちが逸り、完成を待たずして決行することに決めました。
 すべての鍵は主人のポケモン図鑑にあると分かっていました。幽霊と主人を結びつけているのは、あのポケモン図鑑です。あれを壊してしまえば、主人は幽霊から解放されると思ったのです。
 ここまでの計画を立てながら、私は普段何食わぬ顔で過ごし、そしてとうとう決行日を迎えました。
 主人は週に二度じっくりと入浴されるので、その機を見計らって私は部屋に忍び込みました。しかし肝心のポケモン図鑑が見当たりません。主人が部屋を出る際に何かを隠し持っていた気配はありませんでしたので、きっと部屋のどこかに隠しているのだろうと考えました。
 あの時ほど心臓が早鐘のように鳴ったことはありません。私の手は震えて、全身から冷や汗がダラダラと流れていました。主人が戻ってくる前にポケモン図鑑を始末しなければ。私の脳は、全速で回転し始めます。
 主人は両脚が悪く、高いところには隠せない。大事なポケモン図鑑を無造作に置くような真似はしない。ましてや、野良ピカチュウに噛まれでもしたら大変だ。
 真っ先に本棚が目につきました。本棚の奥、または本の中に隠しているとしたら。主人は本を読む方ですが、一度読み終わった本を何度も読み返す方ではありません。だとしたら、何度も出し入れしている本の中に隠されているに違いない。ということは、この本の中だ!
 この推理が的中した瞬間は、まるで人生最高のひと時でした。いえ、妻との結婚式を除いて。
 なんとも筆舌に尽くしがたい高揚感に包まれて、あとは手にしたポケモン図鑑を壊すだけ。ところが、ここにきて小心者たる私の悪い癖が出てしまいました。
 すべてが間違っていたらどうしよう。
 一度回転を始めた頭は、もはやブレーキの利かなくなった暴走車と同じで、一気に悪い方へと考えを向け始めました。ここまでが上手く行き過ぎたのです。オオトリ一族を救う行為がこれほど簡単であっていいものかと、私はあらゆることを疑い始めました。
 とにかく証拠がひとつ欲しかったのです。幽霊が主人を惑わし、一族を呪っている証拠が。
 いてもたってもいられず、私はポケモン図鑑を起動しました。この中に証拠が隠されていることを祈って。
 見つけたポケモン 百四十六匹
 捕まえたポケモン 百四十六匹
 数字を見た途端、私は足元が崩れていくような感覚に襲われました。ここまでポケモンを登録していく過程が、どんなに楽しかったことでしょうか。一匹一匹揃える度、小さな子供のように胸が踊ったに違いありません。それこそ主人が子供の頃に味わえなかった冒険心を取り戻すように、このちっぽけなお屋敷の中で精一杯ご堪能していたことでしょう。あと五匹、たったあと五匹で、まだ誰もなし得ていない百五十一の夢が完成するのですから。
 やはり待つべきだったのか。主人の夢が叶う間際でそれを奪うのは、あまりに酷というもの。いやしかし、百五十一匹揃えた時点で、幽霊が主人に手を出さないとも限らない。願いを叶えると魂を奪われる、という逸話はたくさん流れている。私は自問自答を繰り返しながら、忠誠心と使命感の瀬戸際で揺れていました。
 私は図鑑の中の証拠を探しました。もはや時間がどれだけ経ったかも忘れるほど没頭していました。
 今振り返っても、この時はやはり最高に冴えていた瞬間でした。もしも幽霊の正体がポケモンならば、最初にそれを図鑑に登録したはず。そう推測して、図鑑に登録した順番にポケモンを並び替えたことは正解でした。しかし、出てきた答えは私を混乱の渦に引きずり込んでいきました。
 図鑑番号百五十一、ミュウ。
 この意味が、皆さんにはお分かりでしょうか。私にはさっぱり分かりませんでした。
 残念ながら考える前に、ここで時間切れとなりました。キイ、と車椅子を引く音とともに、主人が帰ってきていたのです。私の顔はみるみるうちに青くなっていたことでしょう。もうここを追い出されて終わりだと観念したのです。
 主人は床にへばりついた私を見下ろして、少しがっかりした様子でため息を吐きました。そして、慌てふためく私などよりも余程落ち着いて、諦めたように語り始めました。

「その様子から察するに、お前は見てしまったのか。そして図らずも、俺の秘密を知ってしまったのだな。お前をこの場から今すぐ叩き出してしまいたいが、そんなことをすると俺のささやかな夢が砕かれてしまうだろう。ああ、もどかしいよ。こうなることなら、爺(年寄りの執事)にだけでも話しておけばよかった。そうすれば、お前みたいな知りたがり屋を諫めてくれただろうに。
 いいだろう、お前にだけは秘密を話そう。だが約束してくれ、このことは、絶対に、俺が生きているうちは誰にも話してはならないと。俺自身にも話してはならない。誰かがお前みたいに卑しい聞き耳を立てているとも限らないからな。そのかわり、お前を追い出したりはしない。ここで雇い続けてやる。どうだ、分かったか。分かったら話してやろう。
 お前も知っての通り、俺は昔から体が弱かった。ポケモンにも触ったことはないし、旅に出るなどもってのほかだ。でも小さい頃からずっと、密かにポケモントレーナーに憧れていたんだ。いつかは彼らのように、仲間となるポケモンたちと一緒に世界を旅してみたい、とな。
 だが俺の世界はこの屋敷の敷地いっぱいまでだ。せいぜい近場の公園に出かける程度だ。叶わぬ夢だと知っていたさ。それでも手を伸ばしてみたくて、ポケモン図鑑を買ったんだ。それで満足だったよ。たとえ白紙でも、それを持って旅に出られなくても、図鑑が埋まっていく様を想像するだけでよかった。それが俺に許された精一杯の夢だと思っていたよ。
 そんなある日のことだ、俺は屋敷の庭でミュウと出会った。奴は身動きも取れないほど弱っていた。最近巷で噂のロケット団に襲われたか、それとも野生ポケモンに喰われそうになったか、とにかく傷だらけでボロボロだった。俺にできるのは、庭に実っている木の実を擦って飲ませることぐらいさ。珍しいポケモンだっていうのはすぐに分かったから、大人には任せられないと思った。悪い連中が寄ってたかって奪いに来ることは目に見えていたからな。だから隠れて看病を続けたよ。
 ミュウはみるみるうちに回復して、二、三日で空を自由に飛べるようになった。助かって良かった反面、友達がいなくなるようで寂しくてな。するとミュウが俺の感情を察して、いろいろと世話をしてくれるようになったんだ。俺の世界も広げてくれたよ。いろんなポケモンに変身して、世界中でどんなポケモンが、どんな風に生きているのかを教えてくれたんだ。おかげでポケモン図鑑への登録もどんどん増えていった。信じられるか、ついこの前まで白紙だったポケモン図鑑が埋まっていくんだ。しかも、それを周りに自慢できる!
 ミュウは俺の夢を叶えてくれている。それだけでなく、俺の友達になってくれた。だが、周りにはとても言えなかった。実はポケモンという友達がいるんだって話すことも恥ずかしいし、周りに広まったせいでミュウがいなくなるのが嫌だったんだ。
 だから、頼む。お願いだ。どうせ俺の寿命は長くないんだ、俺が生きているうちはこの話を誰にも、決して誰にもしないでくれ。お前の胸の内に秘めて、俺たちの友情を見守っていてくれ」

 ひとしきり主人の話を聞いた後、私は部屋を後にした。最後に「分かりました」とか、一言二言なにか言った気がするが、それは大した問題じゃない。とにかく何か、純粋で偉大なものを見た気がして、しばらく放心状態が続いていました。
 しかしやるべき事は分かっていました。それは今日知った真実を、親しい友人はもちろん、愛する妻や娘にも、誰にも語ることなく、主人が二十七で亡くなるその日まで、秘密を守り続けること。そして、亡くなった後に真実を語り継ぐことです。
 ところで、最後に一つだけ皆さんにご相談したい疑問があります。それは部屋を出ていった後のことですが、車椅子で部屋に戻っていく主人とすれ違った気がするのです。夢心地で歩いていた私は気にも留めていなかったのですが、果たして部屋で話した主人は、本当に主人だったのでしょうか?

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感想

お名前:豆シヴァさん
途中から怖い雰囲気でドキドキしましたが、ポケモン図鑑の真相が分かった瞬間なるほどな〜と思いました。この主人が亡くなった後、ミュウはどこへ行ったのか…最後に謎が残る締め方で面白いです。
151の喜びと夢と思い出が詰まった作品でした!
書いた日:2019年07月07日
お名前:円山翔さん
懐かしい歌を思い出します…素直に素敵なお話だったと思いました。最後の最後が少しホラーチックではありますが、それでも最初のポケモンがミュウで、ミュウと一緒にいろんな場所を巡って全てのポケモンに出会ってきたなんて。誰もが夢見ることなのではないかなって思います。だからこそ「ひゃくごじゅういちの夢」。最初に出会ったのが151番目のポケモンというのもタイトルに含まれているような気がして上手いなぁと思いました。
書いた日:2019年06月29日
お名前:坑/48095さん
ああ!
この作品に出会えて私は幸せです……!
なんて優しい二段オチ。
最後、頭のてっぺんまでぞわぞわと鳥肌の波が駆け抜けていきました。
誰にも話してはならない、俺自身にも話してはならない――そういうことだったのかと。
彼はきっと、何もしらないままさいごまで幸せだった。ああぁ……
ほんとに何度もいうようですがこの作品に出会えて私は幸せです。ありがとうございました!!
書いた日:2019年06月24日