蝶と蜂

作者:プラネット

あらすじ

齢二十歳の虫取りマニアというべき一人の男の元へある女性がやってくる。
その女性はなんとポケモンコンテストグランドフェスティバル優勝経験を持つというコーディネーターだった。そしてその人物は口にする。
「貴方のスピアー、とてもかっこいいじゃない」
一人の虫マニアと一人のコーディネーターのほんのひと時の物語。

本文冒頭

 泣いていた。二人のヒトが泣いていた。
 どちらもワタシにとっては大切なヒトだ。あの子が泣きながら、目に一杯雫を零しながら言った。
「ねぇ……」
「どうしたの?」
 ワタシの主が無理に涙を堪えて返す。あのヒトが更に言った。
「ずっと忘れないためにさ……何をしたらいいと思う?」
 あのヒトの言葉に主人は。
「そんなこと、簡単じゃん」
「何なの?」
「お互いのことを覚えてればいいんだよ」
 ずっと――忘れないように。
 それがワタシの主の言葉だっ

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