かんそうはだにいやしのこころ

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作者:影丸
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あらすじ

ああ、いい天気だ。
こんな天気が、ずっと続けばいいと思ってた。
だけど、おれには。
見たいものが、できてしまったから。

*覆面作家企画1に投稿させていただきました。

本文冒頭

― 1 ―

 ああ、いい天気だ。
 実にいい天気だ。
 毎日こうだったらいいのにっていうくらい、最高の天気。

 薄く靄のかかった、湿った空気。どろどろにぬかるんだ地面。水気をたっぷり含んで、ぴんとした水草。そんな景色全体にヴェールのように覆いかぶさる小雨の、しとしとぱたぱたと落ちる雨音。
 本当に最高。“かんそうはだ”なおれには、これ以上ないコンディション。元気も力も内から外から満ち溢れてくるみたいだ。

 そんな素晴らしい気分で、おれはいつものコースを歩く。はじめのうちは、たくさんのイヤな思いを振り払いたくて始めた散歩。この沼地に来てからというもの、いつの間にかすっかり......

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