心スケッチ

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作者:早蕨
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本文冒頭

 雲一つない空の下、水色のベレー帽を被るドーブルが森の中を歩いていた。
 葉と葉の間からカーテンのような陽射しが差し込むところを、尻尾の先が水色のドーブルがそれを指揮棒のようにふりながら歩く様は、とてもご機嫌そう。
 向かう先はいつも通り、山の麓にあるイワヤマトンネル。そこが、ドーブルが毎日絵を描いている場所だった。
 ベレー帽を被り、斜めにバッグをかけて、今日もまた絵の修行に向かうのだ。
 バッグの中に潜むは、絵の具セット一式。たくさんの色に彩られ、幸せそうなパレッドや筆を潤す筆洗。なくてはならない絵の具。ドーブルにとったら、水色の色が出せる尻尾と同じくらい大切なもの。昔の主人からも......

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