がっこうのかいだん

作者:円山翔

あらすじ

テーマ:学校

本文冒頭

 それは、私がまだ、グレープアカデミーに通っていたときのことでした。
 夜中の十二時を少し回った頃、珍しく寝付けなかった私は、自室を出て廊下をぶらぶらと歩いていました。散歩をして多少なりとも疲れれば、ぐっすり眠れるだろうと踏んでのことでした。
 グレープアカデミーは年齢・職業問わず多くの学生が通っているので、どんな時間でも授業や課外活動ができるように設備が解放されています。真夜中でも廊下は消灯されているものの、教室には明かりがついていて、談笑が聞こえました。先生たちはいつ休んでいるのだろうと疑問に思うこともありましたが、聞けば授業の合間にちゃんと休んでいるとのことで

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