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あらすじ
《「うらみこえみらい」 その7》ルラ ルララ
こんなかたちで
ここに居てもいいかな
シリーズ
この作品はシリーズ「うらみこえみらい」に所属しています。
本文冒頭
私は死んだ。
誰かが死んだ時、たいていは「死んでしまった」と言われる。小学生のころ隣のうちのおばあさんのバネブーが亡くなった時も、そのおばあさんが亡くなった時も、そうだった。
でも、私はどうだろう。果たして私は「死んでしまった」なのだろうか。「生まれてこなきゃよかった」ではじまった私の命は、「死んでよかった」で終わるのが自然なんじゃないだろうか。
「うわテンジくん、口んとこアイスべったべた」
「え、え!? ごめん行儀悪くて!」
「嘘。ちょっとだけだって、あっはは」
アイス屋さんのイートインで、丸テーブルに向かい合ってじゃれ合うふたり。すらっと背の高い女の子がナバナで......
誰かが死んだ時、たいていは「死んでしまった」と言われる。小学生のころ隣のうちのおばあさんのバネブーが亡くなった時も、そのおばあさんが亡くなった時も、そうだった。
でも、私はどうだろう。果たして私は「死んでしまった」なのだろうか。「生まれてこなきゃよかった」ではじまった私の命は、「死んでよかった」で終わるのが自然なんじゃないだろうか。
「うわテンジくん、口んとこアイスべったべた」
「え、え!? ごめん行儀悪くて!」
「嘘。ちょっとだけだって、あっはは」
アイス屋さんのイートインで、丸テーブルに向かい合ってじゃれ合うふたり。すらっと背の高い女の子がナバナで......