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あらすじ
《「うらみこえみらい」 その4》失くしたのは、赤。
隠したのは、赤。
そうして黒く燃え盛る、赤。
これはもう一つの「うらみ」の物語。
シリーズ
この作品はシリーズ「うらみこえみらい」に所属しています。
本文冒頭
まだわたしの髪が肩よりも短くて燃えるような赤色をしていて、ほのおタイプのポケモンなんて連れていた頃。
「将来はこの子もホウエンリーグをしょって立つようになる」
昔ポケモンリーグで四天王を務めていた、この町出身のトレーナーと重ね合わせて、周りからそんな風に言われたりしていた。
わたしはあんまりそういうのに興味はなかったけれど、ママはとても嬉しそうだった。
「さすがね、主人公さん」
主人公さん。ママがわたしを褒めるときの口癖だった。わたしが人から褒められるとママがそうやって褒めてくれる。だからわたしも人から褒められるのは嬉しかった。
それでいいと思っていた。
*
......
「将来はこの子もホウエンリーグをしょって立つようになる」
昔ポケモンリーグで四天王を務めていた、この町出身のトレーナーと重ね合わせて、周りからそんな風に言われたりしていた。
わたしはあんまりそういうのに興味はなかったけれど、ママはとても嬉しそうだった。
「さすがね、主人公さん」
主人公さん。ママがわたしを褒めるときの口癖だった。わたしが人から褒められるとママがそうやって褒めてくれる。だからわたしも人から褒められるのは嬉しかった。
それでいいと思っていた。
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