敵意の水面に虹を架ける

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作者:四葉静流
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本文冒頭

「ごめんなさい……遅れました……」

 私たちジムトレーナーを含むジム関係者の全員が着席している横を、このジムのユニフォームである大気圧潜水服を模したバトル衣装ではなく、私服の黒のパーカーとフレアスカートを着たサラナさんが足早に奥へと進む。その様子を私たちジムトレーナーは、ある者は振り返りながら見つめ、ある者は優しい言葉と微笑みを投げ掛けている。
 サラナさんは礼儀正しく、めったに時間を破る事がない。しかし、今日はこの定例ミーティングの三十分前に遅刻すると連絡があった。
 ここに集う誰もがサラナさんには隠しているが、その理由がたった数十秒前までの議題であった。サラナさんの身の上は、この......

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