焼き付いた景色

作者:エクション

本文冒頭

「外野くーん、起きて……るんだろうけど、大丈夫?」
「んぅ?」
 少年少女が移動のために乗るには少々お高い電車、その中で向かいに座っている友人から親の趣味とネーミングセンスがよくわかる自分の名前が飛んできた。ちなみに読み方はそとや、がいやじゃないよ。
「ごめんごめん、ちょっと空を見てたんだ」
「空?」
 そう言われて目の前にいる友人は折り畳み式の携帯ゲーム機から目をそらし、黄金に染まった夕焼けを窓越しに眺め始めた。彼女の隣に座っているパートナーのロコンもそれにつられてテーブルに飛び乗り、彼女と一緒に窓に張り付く。

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