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あらすじ
一夜限り。死んでしまった自分に与えられた、君との最後の時間。
星空と花火のきらめきのなか。
終わらせるためのパレードを始めよう。
本文冒頭
確かにあの夜、自分は死んだ。そのはず――ううん、絶対に。
なのに今、自分はここに居る。どうして? ここはどこ? まっくらで何も見えない。そもそも何もないのかもしれない。だって自分は死んだんだから。
だけど何もないってのは思い違いで。自分の意識は確かにここに在るし、自分の身体だってまっくらな中で何故かはっきりと見ることができる。生きた人間の手、人間の足……間違いなく人としてここに居る。
そして、自分だけじゃなかった。傍らからじっと見上げる視線があった。自分よりもいくらか薄暗くぼんやりはしているけれど、ちゃんと分かる。白いスカート姿の人間の少女のような、しなやかであどけないいでた......
なのに今、自分はここに居る。どうして? ここはどこ? まっくらで何も見えない。そもそも何もないのかもしれない。だって自分は死んだんだから。
だけど何もないってのは思い違いで。自分の意識は確かにここに在るし、自分の身体だってまっくらな中で何故かはっきりと見ることができる。生きた人間の手、人間の足……間違いなく人としてここに居る。
そして、自分だけじゃなかった。傍らからじっと見上げる視線があった。自分よりもいくらか薄暗くぼんやりはしているけれど、ちゃんと分かる。白いスカート姿の人間の少女のような、しなやかであどけないいでた......